太古の昔、一般人も貴族も[太字][大文字]魔法[/大文字][/太字]を使えていた。人によって強さは違い、大人子供関係なく強さは違っていた。
　ある日。白髪の女児が産まれた。当時、生まれつき白髪の者は、容姿・血・魔法などが質が高いため、よく悪人達に狙われていた。
　白髪の女児の家族は山奥で暮らし、女児の魔法を密かに強くしていった。

　その時、両親も分からなかった。
　女児が、「[漢字][太字][大文字]DREAM.WITCH[/大文字][/太字][/漢字][ふりがな]ドリーム・ウィッチ[/ふりがな]」ということを。

　＿ある時だった。女児が物心ついた時に起こった。
女児の母：「ねぇ＿＿＿。誕生日プレゼントは何がいい？」
＿＿＿　：「・・・街に行きたい。」
女児の母：「ダメに決まっているでしょう？あなたは特別なの。命を狙われるのよ？」
＿＿＿　：「私は大丈夫だよ！もう12歳になるんだよ。なのになんで街に行かしてくれないの？ママにとって私は特別だけど、他の人にとっては＿」
女児の母：「＿＿＿！！！・・・ママは、＿＿＿が大好きだから特別なの。特別だから、守るの。もっとも〜っと大人になったら、一緒に行ってあげるから。」
＿＿＿　：「・・・・・・・・・ごめんなさい・・・。」
女児の母：「良い子良い子。」
　いつも同じことを言っているのは、さすがに女児には分かった。
　特別だから、山奥に住んでいる。逆に、山奥に住んでいるから、自分がどんだけ特別か知らなかった。
　溜まる疲労。抑えられない好奇心。自由に生きれない家族からの束縛。
　女児には、魔法を抑える限界をとうに超えていた。
[太字][大文字][中央寄せ]ドオオオォォォオオォォオオォオオン[/中央寄せ][/大文字][/太字]
　女児は気を失っていた。

　目が覚めたら、女児は体力をほとんど失っていた。指先しか動かなかった。
　しかし、目に見えたのは＿
　視界に入る限り、辺り一帯が更地となっていた。しかし、まだ土埃が待っている。ついさっきできた土埃らしい。
　さっきまで家に居たはずだ。ここはどこだ？上を見る限り、崖上からひょっこり顔を出した木があるから、ここに家にあったのは間違いない。
　つまり・・・女児がやったのだ。
　女児は無傷。でも、辺りには何も無い。
　少ししたら、体力が戻り動けるようになった。震える足で立ち、歩いた。
　数m歩いた。目に写った景色は、木だけだった。しかし、完全に木が無くなっている境が見えた。
　母と父を探した。
＿＿＿　：「ママ・・・パパ・・・？」
　かすれた声で呼んだが、誰も来てくれなかった。
　誰も、いなかった。
＿＿＿　：「私の魔力が溢れて・・・もしかして・・・みんな、[太字]飛ばしちゃった[/太字]？嘘だ・・・嫌だ・・・嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ！ママっパパ！！」
　ただ、自分の声だけが響いた。
　家の瓦礫すら無く、女児だけが山奥に残った。

　女児は一人で成長し、髪の毛を隠して街に出た。
　女児は今まで、人混みというものを体験したことがなかったが、数年したら慣れてきた。

　ある国の王と王子が、女性（成長した女児）が住んでいる国に訪問しに来た。
　王子は、王の了承を得て、姿を隠して一般人が住まう街に来た。
　宿を見つけ、そこに泊まることにした王子は、自分の部屋に向かった。

　偶然、王子は、女性がフードを外したところを見た。

　王子は数ヶ月にわたって女性に結婚を求めた。
　女性は必死に逃げ、元々家があった山奥（更地）に来た。
　逃げ場がなくなった女性は、思わず王子を魔法で突き落としてしまった。
　その後の報道によると、王子は奇跡的に一命を取り留めた。しかも、奇跡的に後遺症は残らず、数ヶ月すれば無事退院できるそう。
　しかし、女性が白髪なのを世間に知られたら、また追いかけられる。
　女性は決断した。

　子孫を産み、自分自身を封印することに。自分の力は、昔小さい頃に、母からくれた宝石に力を入れ、自分の身体は崩壊させるという仕方。身体を崩壊させたら、一生肉体を残らず、作れず、最終手段という方法だった。
　力を含めた宝石は、子孫が受け継ぐ、という[漢字]記憶[/漢字][ふりがな]言葉[/ふりがな]を子孫の脳に入れ、準備をした。

　静かに流れる風に、肌色のガラスのようなものが流されていた。
　一部の肌色のガラスには、「✦」があった。

　[明朝体][中央寄せ]皆は、この出来事をこう言う。[/中央寄せ][/明朝体]
[大文字][大文字][大文字][中央寄せ][太字][明朝体]〈「DREAM.WITCH」ガラス事件〉[/明朝体][/太字][/中央寄せ][/大文字][/大文字][/大文字]