二次創作
心底どうでもいい 【segs】
あの夏の日、君は私を試した .
「今から飛び降りるけどついてくる?」
淡い水色が映す世界は
普通とはずいぶん違う .
『意味無いよ』
そう言い放つと同時に
もうじき電車が通る
線路の上に飛び降りた .
辺りが騒然とするなか
明那くんだけが冷静に言う .
「...早く、戻れたらいいのに」
瞬間、グシャリと潰れゆく自分の体と
ホーム側から大きく聞こえる
甲高い悲鳴を確かにとらえた .
それでも、
唇を噛み締めた明那くんだけが
視界から外れて見られなかった .
・・・
5月10日 04:56
耳障りに鳴るアラームを止めて
現実逃避するべく俯き
いそいそと洗面台へ足を進める .
俺を反射する鏡を疎ましく思い、
気持ち悪い感覚を取り除くため
乱暴に顔を洗った .
「....この周で、成功させないと」
返り血を浴びた頬が
生ぬるさを主張する .
俺は、5月10日から夏までを
何度もループしていた .
「今から飛び降りるけどついてくる?」
淡い水色が映す世界は
普通とはずいぶん違う .
『意味無いよ』
そう言い放つと同時に
もうじき電車が通る
線路の上に飛び降りた .
辺りが騒然とするなか
明那くんだけが冷静に言う .
「...早く、戻れたらいいのに」
瞬間、グシャリと潰れゆく自分の体と
ホーム側から大きく聞こえる
甲高い悲鳴を確かにとらえた .
それでも、
唇を噛み締めた明那くんだけが
視界から外れて見られなかった .
・・・
5月10日 04:56
耳障りに鳴るアラームを止めて
現実逃避するべく俯き
いそいそと洗面台へ足を進める .
俺を反射する鏡を疎ましく思い、
気持ち悪い感覚を取り除くため
乱暴に顔を洗った .
「....この周で、成功させないと」
返り血を浴びた頬が
生ぬるさを主張する .
俺は、5月10日から夏までを
何度もループしていた .
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