星(せい)と月(るな)は月下の双子
#1
[下線]side星[/下線]
あなたは美しく壮大で、凛とした雰囲気だった。
青白いその光の正体は「月」。
こんなに離れているのに、これほどまでにはっきりと姿を見られるのは、きっと、あなたがとても大きくて偉大だから。
私はあなたをずっと尊敬していた。
遠くからでも分かる。
でも、あなたもこの暗くて明るい宇宙の中にぽつぽつと僅かに光る星となんら変わらない存在。
それでも、私はあなたを見て叶わぬ夢に浸っていたかった。
その夢が叶うと、誰でも困惑してしまうものなのだろうか。
もしかすると、その瞬間は目を白黒させていたのかもしれない。
だが、[太字]今ではもう覚えていない[/太字]。
今いるのは、木の生い[漢字]生い茂った[/漢字][ふりがな]おいしげった[/ふりがな]小道。
??「[漢字]星[/漢字][ふりがな]せい[/ふりがな]ーー!かーえーるーよー!!」
星(せい)「うん。」
月(るな)「星、家まで走ってかない?負けたらお菓子3個おごりでどう?」
星「別にいいけど・・・今まで買ったことないくせに懲りないねぇほんと。」
月「とか言いながらやる気満々じゃん?」
星「そんないじゃないし!じゃ、いくよ。よーい」
星、月「[太字]ドン!![/太字]」
私達は、双子。
[漢字]星[/漢字][ふりがな]ほし[/ふりがな]と[漢字]月[/漢字][ふりがな]つき[/ふりがな]の名のもとに生まれた人間だ。
[漢字]月[/漢字][ふりがな]るな[/ふりがな]は、私の姉に当たる人。
大昔のことなんて、何も覚えちゃいない。
それこそ、うっすら記憶にあるもので最も古いのも出さえ「昔は、真っ暗でぽつぽつと何かが光る広い空間にいた事」、「その空間の中に、尊敬するなにかがあった。」ことくらいしか残っていないほどに。
あなたは美しく壮大で、凛とした雰囲気だった。
青白いその光の正体は「月」。
こんなに離れているのに、これほどまでにはっきりと姿を見られるのは、きっと、あなたがとても大きくて偉大だから。
私はあなたをずっと尊敬していた。
遠くからでも分かる。
でも、あなたもこの暗くて明るい宇宙の中にぽつぽつと僅かに光る星となんら変わらない存在。
それでも、私はあなたを見て叶わぬ夢に浸っていたかった。
その夢が叶うと、誰でも困惑してしまうものなのだろうか。
もしかすると、その瞬間は目を白黒させていたのかもしれない。
だが、[太字]今ではもう覚えていない[/太字]。
今いるのは、木の生い[漢字]生い茂った[/漢字][ふりがな]おいしげった[/ふりがな]小道。
??「[漢字]星[/漢字][ふりがな]せい[/ふりがな]ーー!かーえーるーよー!!」
星(せい)「うん。」
月(るな)「星、家まで走ってかない?負けたらお菓子3個おごりでどう?」
星「別にいいけど・・・今まで買ったことないくせに懲りないねぇほんと。」
月「とか言いながらやる気満々じゃん?」
星「そんないじゃないし!じゃ、いくよ。よーい」
星、月「[太字]ドン!![/太字]」
私達は、双子。
[漢字]星[/漢字][ふりがな]ほし[/ふりがな]と[漢字]月[/漢字][ふりがな]つき[/ふりがな]の名のもとに生まれた人間だ。
[漢字]月[/漢字][ふりがな]るな[/ふりがな]は、私の姉に当たる人。
大昔のことなんて、何も覚えちゃいない。
それこそ、うっすら記憶にあるもので最も古いのも出さえ「昔は、真っ暗でぽつぽつと何かが光る広い空間にいた事」、「その空間の中に、尊敬するなにかがあった。」ことくらいしか残っていないほどに。
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