私の名前は『[漢字]桜虎 沙懺華[/漢字][ふりがな]おうこ さざんか[/ふりがな]』
そこら辺にも居るただのしがない中学生だ。


んで今日は家の近くのコンビニに面接に行く。
え?[下線]なんで中学生なのに面接しようとしてるのか[/下線]って?
しょうがないじゃん、だって､､､､まあ理由はいらないでしょ?


沙懺華「えっと〜､､､､､(裏口何処?)」

コンビニに着いて指定された裏口を探す。
けど見つかんない。
店長さんは見つけやすいって言ってたのに､､､。


しばらくコンビニの裏手であたふたしていると
後ろから肩を叩かれた。

沙懺華「ﾋﾞｸｯ」

めっちゃびっくりして心臓止まるかと思った。
ゆっくり後ろを振り向くと、1人の男性が居た。

長身で私よりも頭ひとつ､､いや二つは高いぐらいで
黒のジャケット､白Tシャツを着ていてデニムの長ズボンの人。
口にはタバコらしきものを咥えていた。
私が固まっていると「大丈夫か?」と言い続けて

「嬢ちゃんこんなとこで何してんだ?」

と聞いてきた。

沙懺華「え、あ、、、、えっと､､､面接で、、、」

生まれつきコミュ障で吃りながらも頑張って要件を伝えた。
男はへえーと返し私の手を掴んだ。

沙懺華「んぇｯ」

男は私を気にせずに手を引いた。
少し力は強かったがこれくらい[下線]なれてる[/下線]から気にしなかった。


男は手を引いてそのまま裏口に案内してくれた。
そこから「んじゃな」と言いお礼を言おうとしたら
男は走ってどこかへ行ってしまった。

沙懺華「あｯ､､､､､行っちゃった､､､。(また会えるかな)」

そう思いつつドアノブを捻り、裏口に入った。