国姫が転生したのに、歌えないってどういうことですか!?〜0からやり直し人生〜
次の日も、森に行きシンに会いに行った。
シンは動けないが体は起こせるみたいで、壁に寄りかかっていた。
「どう、調子は」
「ずっと良くなったよ。…ガーベル?本当にありがとう」
(黒髪、黒目…)
「呼び方は、ベルでいいわよ。この森を抜けたところに住んでいるの」
「貴族?」
「一応ね」
ベルはシンの足元によって、様子を見た。
冷やしたため昨日よりは良さそうだが、ひどい状態だ。
持ってきた包帯と当て木で足をぐるぐる巻いていく。
ベルに医学の知識はないが昔、神父様が母にこうしているのを覚えている。
「…僕、奴隷なんだ」
「連れてこられたの?」
「うん。見ての通り、東の方から」
ベルはシンの体をぐるっと見渡した。
顔立ちは、あまり見ない顔だ。
きている服も前側で布を合わせるような仕組みになっている。
その服も泥だらけで、とても衛生的に良いとは言えない。
しかし、ベルに男物の服など持ち合わせていない。
とりあえず布で拭いたが、どうしようとベルは悩んだ。
ベルは毎日シンの家に寄り、薬草探しのため森を歩き回った。
治癒魔法を使えるようになったら、シンの足も治すことができるかもしれない。
朝早くから、陽が沈むまで、ひたすら歩き回った。
ある、暑さが引いてきた日。
いつものようにバスケットに食べ物を詰めてシンの元に行くと、衝撃の人がいた。
「よう」
赤毛の、だらしない、謎の人気がある高身長の男。
「アイスト…!?」
シンは動けないが体は起こせるみたいで、壁に寄りかかっていた。
「どう、調子は」
「ずっと良くなったよ。…ガーベル?本当にありがとう」
(黒髪、黒目…)
「呼び方は、ベルでいいわよ。この森を抜けたところに住んでいるの」
「貴族?」
「一応ね」
ベルはシンの足元によって、様子を見た。
冷やしたため昨日よりは良さそうだが、ひどい状態だ。
持ってきた包帯と当て木で足をぐるぐる巻いていく。
ベルに医学の知識はないが昔、神父様が母にこうしているのを覚えている。
「…僕、奴隷なんだ」
「連れてこられたの?」
「うん。見ての通り、東の方から」
ベルはシンの体をぐるっと見渡した。
顔立ちは、あまり見ない顔だ。
きている服も前側で布を合わせるような仕組みになっている。
その服も泥だらけで、とても衛生的に良いとは言えない。
しかし、ベルに男物の服など持ち合わせていない。
とりあえず布で拭いたが、どうしようとベルは悩んだ。
ベルは毎日シンの家に寄り、薬草探しのため森を歩き回った。
治癒魔法を使えるようになったら、シンの足も治すことができるかもしれない。
朝早くから、陽が沈むまで、ひたすら歩き回った。
ある、暑さが引いてきた日。
いつものようにバスケットに食べ物を詰めてシンの元に行くと、衝撃の人がいた。
「よう」
赤毛の、だらしない、謎の人気がある高身長の男。
「アイスト…!?」