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国姫が転生したのに、歌えないってどういうことですか!?〜0からやり直し人生〜

#14


 ベルの手から溢れ出す光。
みるみるうちに、フローラの表情が和らいでいく。
「痛くないわ!」

周りにいた人は、ベルも含めてみな、ぽかんと口を開けていた。
「今のは…治癒魔法か?」
「ガーベルお嬢様が?」

ベルは自分の手を見て、驚いた。
「治癒…私が。できた、できた!」
「お嬢様!?」

 ベルは急いで立ち上がり、地面を蹴った。
向かう先は、侯爵家だ。
できた気持ちを急いで持っていくように、ベルは走った。

「いらっしゃい、ガーベル」
侯爵家の玄関につくと、侯爵がドアを開けて待っていた。
なぜベルが来ていることがわかったのかは、考えないでおく。

「おじゃまします!」
ベルは一礼だけして、二階に上がった。

ちょうどシンの部屋からアイストが出てきた。
ベルを見て、大きく目を開いた。
「ベル!?」
「ちょっと失礼!」

ベルはアイストが出た時に開いたドアに素早く入り込み、シンの元に駆け寄った。
「ベル!?どうしたの?」
「シン…じっとしててね」
シンは驚いていたが、何も言わず、しっかりじっとしていた。

 ベルは、手に力を込めた。
自分のささくれを治す気持ちじゃない。
(シンの足を、直したい…!)
ー直したいというを思う心、気持ち、願いが魔力量に上乗せされた時だけ発動するー

ピカッと眩い光が部屋を包んだ。

ベルは、魔力の使いすぎで、気を失った。
しかし、頭をベットに預けるベルを、シンは優しい目で見ていた。

 「ベル…ごめんね。こんなに魔力を使わせちゃうなんて」
シンは別の頭を、そっと撫でた。
そして、自分の手をベルの首元に持っていった。

先ほどベルが放った光が、シンの手から出ている。
「治癒魔法、僕も使えるんだ。
でも、こんな呪いのせいで…ね」

2025/05/17 18:46

あちゃぱ ID:≫ 1.5LHN/5O97I6
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