文字サイズ変更

太陽の匂い

#8

第5章

[大文字]5[/大文字]

 「え、お母さんの家に?」
夏休みが始まり、さっそく夜更かしをしようとしていた真央のもとに、お母さんから電話がかかって来た。
電話の遠くの方で、赤ちゃんの鳴き声が聞こえた。

お母さんが向こうのお父さんと再婚して、一応真央の弟になる子供が生まれた。
今年で一歳になる。夏生まれの真央と違い、冬生まれのため、名前は冬空というらしい。

 「そうよぉ。いつも電話だけで、お母さん寂しいのよぉ。
お父さんも、冬空も、美桜もみんな会いたいって言ってるわ」

一歳の冬空がいうわけないと真央は自分の頭の中で突っ込みながら、私も久しぶりに会いたいなぁと真央は思った。

「お父さんは?」
「お父さん?どっちの?」
「こっちの」
お父さんが二人だと、言い分けも大変だ。
「もちろん、許可は取っているわよぉ」

真央は机から『神様の言うとおり』専用神様の神を取り出した。
何年も使っているため、破れていたり、お茶などでシミができていたりしている。
シワのせいで神様は顔を顰めているようだ。
効果は変わらないから、神様の機嫌がよかろうが怒っていようが、同じだろう。

いちいち選択肢の紙を作るのもめんどくさいため、右を行く、左をいかないと決めて、無言で呪文を唱える。

「行く」

真央は自分の修学旅行に使った大きなカバンをベットしたから引っ張り出しながら言った。
「え?」
「明日行くから」
それだけ言って、真央は電話を切った。
それからいそいで、必要そうなものをバッグに詰めた。

2025/05/18 06:45

あちゃぱ ID:≫ 1.5LHN/5O97I6
続きを執筆
小説を編集

パスワードをおぼえている場合はご自分で小説を削除してください。(削除方法
自分で削除するのは面倒くさい、忍びない、自分の責任にしたくない、などの理由で削除を依頼するのは絶対におやめください。

→本当に小説のパスワードを忘れてしまった
▼小説の削除を依頼する

小説削除依頼フォーム

お名前 ※必須
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
削除の理由 ※必須

なぜこの小説の削除を依頼したいですか

ご自分で投稿した小説ですか? ※必須

この小説は、あなたが投稿した小説で間違いありませんか?

削除後に復旧はできません※必須

削除したあとに復旧はできません。クレームも受け付けません。

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
小説のタイトル
小説のURL
/ 8

コメント
[1]

小説通報フォーム

お名前
(任意)
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
違反の種類 ※必須 ※ご自分の小説の削除依頼はできません。
違反内容、削除を依頼したい理由など※必須

盗作されたと思われる作品のタイトル

※できるだけ具体的に記入してください。
特に盗作投稿については、どういった部分が元作品と類似しているかを具体的にお伝え下さい。

《記入例》
・3ページ目の『~~』という箇所に、禁止されているグロ描写が含まれていました
・「〇〇」という作品の盗作と思われます。登場人物の名前を変えているだけで●●というストーリーや××という設定が同じ
…等

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
小説のタイトル
小説のURL