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太陽の匂い

#1

第一章

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 クシャ、と気持ちいい音が鳴る茶色の絨毯を、真央はぴょんぴょんと踏みながら歩く。
学校は山の上にあり、真央の家は学校からまっすぐ降りたところにある。
その一本道は急な坂で、春になったら綺麗な桜が咲く桜の木が左右に植えられている。

 高学年ってたいそうな名前だけど、去年とやってることは変わらない。
真央はすぐに飽きて、授業中もずっと絵を描いていた。

 決して真央が賢いわけではなく、ただ授業に関心がないだけだった。
一学期の成績は『がんばろう』頭を揃えて座っていた。
 そして、今日もらった通知表も同じような文字が並んでいる。
担任のコメント欄には、『もう少しお友達に話しかけてみましょう』と書かれていた。
  
 わざわざ人と話す必要はあるのか?
学校なんて、友達がいなくても楽しく過ごせているのに、わざわ作る意味はあるのか?
真央は担任にそれだけ言って、二者面談を終わらして帰路についた。

 と、いくら屁理屈を並べたところで、そもそも真央は考えるのが嫌いだった。
そのため、理解してくれない担任や友達がいる理由とかいう疑問は、一分で放棄した。
 だからといっても、真央はぱぱっと決めるのも苦手だった。
だからいつも何かを決めなくてはいけない時は、『神様の言うとおり』で決めている。
なにか選択に迷った時に、『神様の言うとおり』の専用神様用紙も作った。

 特に賢いわけでも、スポーツができるわけでもない。
明るいわけでも、むしろ、暗いタイプだ。学校ではいつも一人で外を眺めるか、絵を描いている。
 そんな真央についなあだ名は、「幽霊」だ。
真央は死んでいないので、幽霊ではないし、幽霊のように気がついたらそこにいるみたいな特技なんてない。
全く、小学生はわからない、と真央は思ったその時はすでに、真央の興味は床の木目になっていた。

作者メッセージ

こんにちは!あちゃぱです!!
「ただいまヤクザ、修行中!!(連載中)」と「また、どこかで(完結)」に続く、
三作目です!!
今回は未完成のお話を完成に向かわせながら、連載したいと思ってます!

どうぞ、応援よろしくお願いします!!

2025/05/10 17:12

あちゃぱ ID:≫ 2.0XvDvCgJqrM
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