ココロ踊る快楽の場を目指して、少年は、進む
「な〜んだ、相当弱いじゃん」
とても５歳の脳内から溢れ出る言葉とは思えないが、実際敵襲は相当弱かった。
　行進するのもままならない、連携がとれていない
「ただの、サルゴリラ軍団ってところだな。」
　サルゴリラ軍団は、真っ直ぐ進んでいる。
多分敵襲が敵襲に遭うなんて、無いだろうと思っているのかもな。

　しかし、数は暴力、1000対1なんて無理ゲーだ。
「なら、一対一で闘えばいいじゃん」
「アマ穿つ点睛之ハルジオン」
　戦空に浮かぶ1人の少年の放つ流撃を、受け止める者は数少ない。
「ラッキー1人だけじゃん」
　戦空の少年が望んだ展開になった。



　焦りを見せる大柄の指揮官らしき男
「お前！何をしたのだ！」
　必死に焦りを隠しながらそう叫ぶ。
「何って？害虫駆除」
　少年からすればこの程度の軍隊等アリでしかない
「小僧が…余り大人を舐める物ではないぞ…」
　大柄の男がそう言うと決戦は、始まった。


　決戦の合図には、気に食わない態度であったが、
少年からしたら、どうでもいい。
　そう思った瞬間　少年の横腹を一閃…
「ガキが調子に乗るからだ！我の
剣哉之超強化ソードブレイダは、無敵なのだ！」
　確かに大柄の男の持つ剣は！巨大になり、剣速も
剣力も大幅にアップしている。
だが、遠く"及ばない"
「剣を強化した程度で俺に勝つ？笑わせるな
剣権限之閻魔ヤマラージャ」
　少年の剣に冥界の王が、宿る。
「隙があるぞー！ガキがー！剣破壊カラミティ！」
「地獄へ之招待メイドインザヘブン」
　地獄への門が開かれる、大柄の男は、地獄に吸い込まれていく…
「俺の"勝ち"だな、おっさん。」
　後に両親の悩みの種となるこの戦いは、冥界之権限主の覚醒として、人というパイプを伝って、世界中に広まる。