勇者を目指した魔王
ベリンの記録ノート2ページ目
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不審者が、武道大会の観客席に座る。
実を言うと、今は、とてもチャンスだ。
奴、不審者は、危険な反乱因子だ。
それもあくまでも可能性。
だが、アイツは今無賃観戦という、
立派な犯罪を犯している。
しかし、焦りは禁物だ。
アイツがリスティーナと王都の戦争の危険を
もたらす、反乱因子という確証、
せめて、80%ぐらいの、確証がないと、
捕まえたとしても、数万の罰金で済むだろう。
だから、私は、とても我慢している。
「あの〜? 貴方、席に座らないの?」
「席は、おしりが痛くなってしまうので」
「あら〜、そうだったのね、じゃ、ゴメンネ、迷惑掛けて」
「いえいえ、ご心配有難うございます」
危なかった。 もし、これがえっ〜と、
ちょっと人を探していて、周りを見渡す為に
立っています。とか、え〜と、ちょっと秘密で、好きな人の試合を観戦したいんです。
とか、言ったら警戒されてしまう。
だが、おしりが痛いのは、皆共通の悩みだよね? だから、怪しまれることは無いはず。
不審者は、多分だが……自動放出魔法
オートマジックを準備している。
いまので、確証が50%ぐらまで、上がったな。 観客席の人は、魔法禁止なのだ。
で、オートマジックも立派な魔法なので、
立派に2つ目の犯罪を目撃出来たわ。
決勝の試合は、アルミスがわざと、好感度を上げるような、立ち回りをしている。
わざと、攻撃を食らう振りをして、
最後に最高の剣撃を入れて、好感度爆アガリ
させるつもりだ。
それを不審者も見切っていたみたいで。
「ツマンネ、猿芝居かよ」
確かに猿芝居かもしれない、だが、これで奴の性格が分った。 熱血で多分……
貧困家庭で育ち、親の為にこんな反乱因子等という、仕事をしている。
熱血なので説得さえすれば、何とかなりそうな、部分は、あるな。
もうちょっと観察するか。
そして、武道大会終了まで、不審者を観察して気づいた事がある。
多分……あの子は、洗脳されている。
見た感じ、私程度では、解けない、強力な洗脳魔法が、かかっている。
それをアルミスに報告しておこう。
やっぱり、ノートに何かを書こうとすると、
ギシギシ詰めになっちゃうわね……
まぁ、アルミスにその解決策と聞いてみるとしましょうか。
----宿屋貸部屋
そこには、アルミスがベットで、ポカーンとしている。
「アルミス! 帰ってきたわよ」
ビックした表情のアルミス、ちょっと好きになっちゃうかも……
「ごめんな……ちょっと武道大会で、やられるフリをしすぎてな……」
「それでも、最後の魔法は、カッコよかったわよ」
「ベリン、来てたのか? そうだな、ちょっと苛ついて、本気でうってしまった、だが、回復魔法もちゃんと打ちこんでるから、大丈夫」
何処が大丈夫? と、思いながら、アルミス達は、次の段階へ進む。危険な反乱因子の"削除"だ。
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不審者が、武道大会の観客席に座る。
実を言うと、今は、とてもチャンスだ。
奴、不審者は、危険な反乱因子だ。
それもあくまでも可能性。
だが、アイツは今無賃観戦という、
立派な犯罪を犯している。
しかし、焦りは禁物だ。
アイツがリスティーナと王都の戦争の危険を
もたらす、反乱因子という確証、
せめて、80%ぐらいの、確証がないと、
捕まえたとしても、数万の罰金で済むだろう。
だから、私は、とても我慢している。
「あの〜? 貴方、席に座らないの?」
「席は、おしりが痛くなってしまうので」
「あら〜、そうだったのね、じゃ、ゴメンネ、迷惑掛けて」
「いえいえ、ご心配有難うございます」
危なかった。 もし、これがえっ〜と、
ちょっと人を探していて、周りを見渡す為に
立っています。とか、え〜と、ちょっと秘密で、好きな人の試合を観戦したいんです。
とか、言ったら警戒されてしまう。
だが、おしりが痛いのは、皆共通の悩みだよね? だから、怪しまれることは無いはず。
不審者は、多分だが……自動放出魔法
オートマジックを準備している。
いまので、確証が50%ぐらまで、上がったな。 観客席の人は、魔法禁止なのだ。
で、オートマジックも立派な魔法なので、
立派に2つ目の犯罪を目撃出来たわ。
決勝の試合は、アルミスがわざと、好感度を上げるような、立ち回りをしている。
わざと、攻撃を食らう振りをして、
最後に最高の剣撃を入れて、好感度爆アガリ
させるつもりだ。
それを不審者も見切っていたみたいで。
「ツマンネ、猿芝居かよ」
確かに猿芝居かもしれない、だが、これで奴の性格が分った。 熱血で多分……
貧困家庭で育ち、親の為にこんな反乱因子等という、仕事をしている。
熱血なので説得さえすれば、何とかなりそうな、部分は、あるな。
もうちょっと観察するか。
そして、武道大会終了まで、不審者を観察して気づいた事がある。
多分……あの子は、洗脳されている。
見た感じ、私程度では、解けない、強力な洗脳魔法が、かかっている。
それをアルミスに報告しておこう。
やっぱり、ノートに何かを書こうとすると、
ギシギシ詰めになっちゃうわね……
まぁ、アルミスにその解決策と聞いてみるとしましょうか。
----宿屋貸部屋
そこには、アルミスがベットで、ポカーンとしている。
「アルミス! 帰ってきたわよ」
ビックした表情のアルミス、ちょっと好きになっちゃうかも……
「ごめんな……ちょっと武道大会で、やられるフリをしすぎてな……」
「それでも、最後の魔法は、カッコよかったわよ」
「ベリン、来てたのか? そうだな、ちょっと苛ついて、本気でうってしまった、だが、回復魔法もちゃんと打ちこんでるから、大丈夫」
何処が大丈夫? と、思いながら、アルミス達は、次の段階へ進む。危険な反乱因子の"削除"だ。
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