陽気な春の日、穂乃花の家にみんなが集まった。今日は香奈の誕生日会だ。穂乃花の家のリビングは、色とりどりの風船や「HAPPY BIRTHDAY KANA」のガーランドで飾られ、テーブルにはケーキやお菓子がずらり。準備はバッチリだ。
「ふわぁ、穂乃花！ この飾り付け、可愛いね！」
香奈が目をキラキラさせてリビングを見回す。「まるで『まじょっ子ぷりずむ』の魔法パーティー会場みたい！ ほら、この風船、まじょっ子すぱーくるみたいじゃん！」
「香奈ちゃん、喜んでくれてよかった！」穂乃花が笑顔で応える。「アリスちゃんと忍ちゃんが風船を膨らませて、陽子ちゃんと綾ちゃんがガーランド作ってくれたんだよ！」
「わたし、シノと一緒にいっぱい風船膨らませたよ！ カナの誕生日、キラキラにしたかったから！」アリスが金髪を揺らしながら誇らしげに言う。
「アリス、ありがとうございます！ 香奈ちゃんの喜ぶ顔が見られて、私も嬉しいです。」忍が穏やかに微笑む。「それに、烏丸先生がケーキを焼いてくださったんですよ。とっても美味しそうです。」
「ふふ、アリスさんも大宮さんも、みんな頑張ってくれてありがとう～。」烏丸先生が柔らかい声で言う。「日暮さんの好きないちごをたっぷり使ったケーキ、楽しみにしててね♪」
「ケーキ、楽しみデス！」カレンがソファから跳ねるように立ち上がる。「カナの誕生日、キラキラハッピーにするデスよ！ アヤヤ、ヨーコ、準備OKデスか？」
「うわ、カレン、落ち着けよ！」陽子が笑いながらカレンを押さえる。「私と綾、ちゃんとプレゼントのラッピングも済ませたから。香奈、絶対喜ぶって！」
「陽子、カレン、うるさいわよ！」綾が頬を膨らませて言う。「でも、香奈、プレゼント喜んでくれると嬉しいな…。ちょっとドキドキするわ。」
「みんな、ありがとう！」香奈が感激した顔で言う。「もう、こんなにしてもらって、私、まるで『まじょっ子ぷりずむ』の主人公になった気分！ ぷりずむも誕生日には仲間たちに囲まれてたんだから！」
「ふふ、日暮さん、楽しそうで何よりです。」久世橋先生が言う。「皆さんの協力で、素敵な誕生日会になりましたね。私も…少し、飾り付けを手伝いました。」
「クゼハシ先生、器用だったデス！」カレンが目を輝かせる。「あの星の飾り、クゼハシ先生が作ったデスよ！」
「そ、そんな、大したことでは…！」久世橋先生が顔を赤らめる。
「さあさあ、そろそろケーキの時間かしら？」烏丸先生が手を叩く。「日暮さん、主役の席にどうぞ～♪」
香奈が嬉しそうに席に着くと、みんなが「ハッピーバースデー」の歌を歌い始める。アリスの元気な声、忍の優しい声、陽子の明るい声、綾の少し恥ずかしそうな声、カレンのカタコトの歌声、穂乃花の温かい声が響き合う。香奈は目を潤ませながら、ケーキのロウソクを見つめる。
「香奈ちゃん、願い事して、ふぅってして！」穂乃花が言う。
「うん！ えっと…みんなと、ずーっと『まじょっ子ぷりずむ』みたいなキラキラした日々が続きますように！」
香奈が大きく息を吸って、ロウソクの火を吹き消す。パチパチと拍手が沸き起こる。
「願い事、叶うといいデスね、カナ！」カレンがにっこり。
「絶対叶うよ！ だって、香奈の願いだもん！」陽子が力強く言う。
「陽子ちゃん、ありがとう！ みんな、ほんと大好き！」香奈が笑顔で叫ぶ。
その後、ケーキを切り分け、プレゼントを開ける時間に。香奈はアリスと忍からの手作りブレスレット、陽子と綾からの「まじょっ子ぷりずむ」のキャラグッズ、カレンからのキラキラしたヘアアクセサリー、穂乃花からの手編みのマフラーを手に、感激のあまり涙ぐむ。
「みんなの気持ち、本当に嬉しい…！ これ、全部すぱーくるの宝物に匹敵するよ！」
「ふふ、日暮さん、よかったわね～。」烏丸先生が優しく言う。「これからも、みんなでキラキラした思い出を作っていきましょう♪」
「はい、烏丸先生！ 私、みんなと一緒に、もっともっと魔法みたいな日々を過ごしたいです！」香奈がキラキラした笑顔で答えた。