「はっはっはっはっ」

必ﾀﾋに手足を動かし、暗闇をひたすら走り続ける。

「ｷｬﾊﾊﾊﾊﾊﾊﾊﾊﾊﾊﾊﾊﾊﾊﾊﾊﾊｯｯｯｯｯｯｯ」

その後を一人の少女が体に見合わないでかい刃物を持ちながら追い掛ける。

「やめっ、、、こないでぇ、、、！ﾎﾞﾛﾎﾞﾛ」

溢れた涙を拭うことも忘れ、ひたすら足を動かすが、夢の中のような、どんなに走っても進んでいる気がしない。
どうしてこの子はこんな酷い子なんだろう、、。

「まっテェ、？ドうせムダだよォ？」

少女の気配がすぐ背後に感じ、振り返った瞬間。



ｸﾞｼｬｧｯ















ﾋﾟｰﾋﾟｰﾋﾟｰﾋﾟｰ

「っえ？」

（どう、、、いうこ、と？）

さっきまで、私は暗い森で、小さい女の子に追いかけられて、、それから、、、。

「っ！」

私、ﾀﾋんだはず、、、？


そんな事を思っていると扉が開き、お母さんが入ってくる。

「あぁ、本当に良かった、生きてて良かった、、、、」

お母さんは私の事を抱きしめながら目を真っ赤に腫らして号泣している。



あっ、そういえば私、車に轢かれて、、、。



ｿﾞﾜｯ

そこまで考えて鳥肌が立つ。

「[小文字]ありがとう[/小文字]」

私は誰にも聞こえないような声量で優しい少女にお礼を言った。