零の事務所
ここは誰であろうと来ることができない零だけの事務所。
ここでは一体どんな物語が紡がれているのでしょうか。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
今日もまた寂しげな音楽と共に1人の少女が物語を人知らず紡いでいる。
(ザーザーザー
雑音が夜を汚す。少女の名前は空音 零(そらね れい)。スイッチを押す。零は今日もまた1人でマイクに近づいていく。零の声は誰にも届かないがそれでも言葉を紡ぎ続ける。
(ツーツー
今日もまた、今日が開演する。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
皆さんこんばんれいです!初めましての方は初めまして。初めましてじゃない方はお久しぶりです。空音零です。本日はこの世界に存在する1つの劇の続きを話していきます!前回、前々回を見ていない、覚えていない人は見直してきてね!それじゃあ…let's go!!!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
私は最近ずっと思っている事がある。(唐突)それは…剣と仲良くできない!零と明日華は私の陽キャ力で仲良くなった!愛と真木も!私の陽キャ力で話せるように!あと落とせていないのは剣と夜那気だけ!この2人もクリアすればこの教室はクリアした事になる!って事で謎に情報通の零にまた話を聞きに行こっと!今日は休日だし、時間も有り余ってる!良し!善は急げだ!
永遠「零〜!!!」
真木「いやうるさ…」
愛「朝から永遠は元気だね〜。」
真木「あっ愛!おはよう!」
愛「真木〜!おはよ〜!」
真木「そういえばこの辺に明日華がいたような気がしたんですが…どこに行ったのでしょうか?」
愛「あ〜…明日華なら…」
明日華(>×<;)
真木「えっ…ええぇぇぇ!!!」
永遠「真木うるさいぞ〜。」
真木「いやお前が言うな!てか…え、大丈夫?」
明日華(>×<;)
真木「…動かない…」
愛&永遠「まるで屍のようだ…」
真木「いや仲良くふざけてる場合じゃないでしょ!」
愛「いや明日華は大丈夫だよ〜。」
真木「??何故ですか?」
永遠「嫌だって…」
愛&永遠「保護者が来たから…」
真木「保護者…?」
零「大きい声したけど大丈…???なにがあったの?」
永遠「かくかくしかじか」
零「現実でそれ言っても伝わらないわよ…まぁどうせ永遠が朝から大きい声出してその声で倒れて、それに気づいた真木が大きい声出して余計倒れたとかでしょ?」
真木「なんで伝わってんだよ…」
愛「あら、真木、あれはきっと絆よ…半年の。」
真木「半年であそこまで伝わるのか…」
零「はいはい〜明日華保健室行くわよ〜。」
明日華「ぅん…(>ཀ<)」
永遠「行ってらっしゃい〜。」
って…
永遠「保健室なんてどこにあったの〜!!!」
3人「うるさ…」
明日華(×-×)(バタッ
4人「…あっ」
永遠「あ、でさ、保健室ってどこ?」
真木「いやそのまま会話続けてんですか…可哀想でしょ…」
零「はぁ、連れてくからついて来て…」
永遠「OK」
保健室なんてあったんだ〜!
…
少し歩いたところで零が立ち止まった。零の目の前には古い小屋みたいなの。
永遠「保健室ってどこ?」
零「ここよ?」
…えここ?
汚くね?衛生面大丈夫?
零「中は案外綺麗よ。それにここだと怪我は大体病院ものだからまず要らないといえば要らないのよ。」
永遠「あぁ〜…てか零って心読めるの?」
零「顔に書いてあっただけよ。そんな事より早く入りましょう。」
(コンコンコン…
「どうぞ。」
ガラガラ)
零「失礼します。」
保健室の先生「いらっしゃい。零さん。ご用件は何かしら?」
零「明日華が倒れたので寝かせたくて。」
保健室の先生「そう。自由にしてもらって良いわよ。ところでそちらは?見ない顔だけど…」
永遠「あっ、えっと、陽華 永遠です。最近来ました。」
保健室の先生「そう。永遠さん、よろしくね。怪我したらいつでもいらっしゃい。」
永遠「はい。ありがとうございます。」
保健室の先生「自分たちでできるかしら?」
零「もちろんです。」
保健室の先生「そう。じゃあ私は奥の方に行くわね。何かあったら呼んでちょうだい。」
2人「はい。」
零が明日華をベッドに寝かせ、布団をかける。
やる事をして落ち着いたら周りを見渡してみた。
中は外面からは想像できないくらいには綺麗で木に囲まれていて落ち着いた空間になっていた。
そういえばさっきの話で聞きたい事があったんだった。
永遠「…ちなみにまじで病院送りになった人っているの?」
零「いない事はないわね。」
永遠「治安悪。…あっ、忘れてた。」
零「どうかしたの?」
永遠「今日は剣と夜那気について教えて欲しくて…」
零「なるほどね…分かったわ。まずはどちらが知りたいかしら?」
永遠「取り敢えず夜那気で。」
零「でも夜那気の事は初日の事でなんとなく分かるんじゃないかしら?」
永遠「やっぱり、パニック障害なの?でもパニック障害って何?名前は知ってるけど…」
零「えぇ、夜那気はパニック障害よ。夜那気の場合はまず前提として不安を感じやすい性格だったのよ。その後、なんらかの要因で強いストレスを受け、一度パニック発作を起こしてしまった。その後はもう一度そうなるのではないか、と不安になり続ける。また、キーワードなどを聞けばまたパニック発作を起こしてしまう。そんな感じよ。」
永遠「へぇ…そうなんだ〜。知らなかった〜。ありがとう。じゃあ剣は?」
零「剣は会った方が早いわよ。」
永遠「えっ?聞いたら教えてくれるの?なら早速聞きにいk」
零「教えてくれるわけないでしょう。ただ深夜とかに剣の部屋に行くと良いわ。剣の気分によっては教えてくれるかも知れないわ。」
永遠「教えてくれなかったら零に聞きに来ても良い?」
零「えぇ。いいわよ。」
永遠「分かった〜。やってみる。今回もありがとう〜また聞きたい事があったら聞きに来るね〜。またね〜。」
零「えぇ、また。」
まじで情報網広いな…まぁ聞きたい事は聞けたし、あとは大人しく夜になるのを待ちますか!
…
零『…何を期待しているのかしらね………
[斜体]でももし叶うのならば見つけてあげて。あの子の事。助けてあげて…お願い。[/斜体]』
…
と、いう事で〜夜になりました!今から〜ストーカーが引くぐらい剣をストーキングします!いやなにやってんねんって?ウルセェ黙れ。これが1番手っ取り早いんだよ!と、いうことで〜
永遠の
簡単!ストーキング講座〜!
(良い子は真似しないでね!)
まず初めに剣の部屋のドアに聞き耳を立てます!
扇風機の音と小さく声が聞こえますね。これは中に剣がある証拠!
じゃあ次はドアの近くの曲がり角の部分に身を潜めます!
最後に相手が出てくるのをひたすら待ちます!
え?運ゲー要素多くない?って?うるせぇわ。今回成功したからいいんだよ!てか夜那気は?って?あれは零がそのうちなんとかする。大丈夫だ。って事で待ちまs
(ガチャ)
いや早!もう少し遅れてたら鉢合わせ…怖!
剣「…」
あれ?なんか雰囲気っていうかなんていうか…なんか普段と違う?気のせいの可能性もあるけど…なんか気になる…まぁいいや!そんな事より追跡開始〜!
…
外に出て、ある程度歩いた所で剣は止まった。…様子を伺ってみるか〜。
永遠「?!」
剣の様子を見て私は思わず驚いた。でも、それも仕方ないと思う。だって、彼は項垂れて、涙を流していたのだから。もう少し、近づいてみるか〜。…なにかぶつぶつ言ってる?
剣「あぁ…もうだめだ…昔はこんなんじゃ…、。こんな…俺なんて…、いっそのこと…死ねばいいのに……っ…。」
…うつ病?…気分の上がり下がりが激しい?…スマホで調べよ!…検索結果はドゥルルルルルル〜ジャン!(セルフ効果音)双極性障害!絶対これでしょ!こういう時って話しかけてもいいのかな?
(ボキッ)
永遠「…あっ。」
やらかした☆いや、なんの反応もないって事は気づいてなi
剣「…誰だ?」
うん…知ってた☆どうしよ…まぁしゃあないか!なるようになれ!
永遠「ごめん…驚かせるつもりはなかったんだけど…」
剣「…見てたのか?…」
永遠「うん…ごめんね…」
剣「…そうか…」
永遠「ねぇ…悩み事とか辛い事…良かったら教えてくれない?」
剣「……なんで?」
永遠「…話した方が楽になることもあるよ。」
剣「…お前になにが…っ…。」
永遠「…」
剣「…」
…
暫く両者共に無言のまま時が過ぎた。けど…
剣「…昔は…こんなんじゃ…なかった…。」
絞り出された弱々しい声…それに対して私は優しく答える。
永遠「うん。」
剣「…昔はもっと…もっと…上手くできてた…」
永遠「うん。」
剣「…なんで…なんでだろうな……いつの間に…ただ…俺は……しんじてたのに…」
永遠「…うん。」
剣「…あいつらは…裏切らない…って…信じてたのに……」
永遠「うん。」
剣「俺は…何を…間違えたんだ……?…なんで…こんなに……堕ちて……」
永遠「…」
剣「…」
また暫く沈黙が続く。でもまた剣は声を出した。
剣「なぁ…永遠……俺は間違っているのか?」
永遠「…間違ってないよ…」
剣「………帰るか…」
永遠「…そうだね。」
どこか気まずい雰囲気のまま私達は帰った。こんなつもりじゃなかったんだけどな…
剣「…じゃあな…」
永遠「うん…おやすみ。」
剣が部屋に入るのを見届けて私も部屋に戻ろうとしたその時だった…
永遠「…明日華…?」
明日華「…」
明日華は私に気づかなかったようで静かに外に出る。なんだか気になる…よし!ついて行ってみよう!
寮の庭にきて一体何を…
その時明日華は自分の腕にカッターを当て…切った。切り傷からは血がこぼれ落ちた。暗闇で見えにくいがよく見ればいくつもあとが残っていることに気がついた。
永遠「…え?何して…」
明日華はその後もずっと自分自身を傷つけ続けた。
私は…どうすれば良いのだろうか?止めさせる?
なんで?なんでなんでなんで?手の届く範囲にいるはずなのに遠く感じる。何もできない自分自身に心底腹が立つ。
…これじゃあ何も変わらないじゃないか…
あの時と、何も…
????????????????????????
[打消し]「ねぇねぇ永遠ちゃん!」[/打消し]
明るい声がそこに響く。
[斜体]やめてやめてやめていやだいやだいやだ。もうわたしのまえにでてこないで。[/斜体]
[打消し]「ねぇ臆病で何もできない役立たずな永遠ちゃん♪あなたさ…あの時からな〜んにも変わってないね♪」[/打消し]
[斜体]もうやめて…ちがうの…そんなんじゃ…ちがう。[/斜体]
[打消し]「ねぇ、あの時さ…なんで助けてくれなかったの?」[/打消し]
[斜体]ごめんなさいごめんなさいごめんなさい。[/斜体]「…わ……て」
[打消し]「ねぇ、手が届いたのになんで?」[/打消し]
[斜体]ごめんなさいごめんなさいごめんなさい。[/斜体]「と……き…」
[打消し]「ねぇ、なんであなたは今ものうのうと生きているの?」[/打消し]
ごめんなさいごめんなさいごめんなさい。
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい
ごめんなs「永遠!起きて!」
????????????????????????
視界に光が差し込む。そして起きてすぐに視界に映ったのは零だった。
零「永遠?大丈夫?庭に倒れてたけど…」
永遠「…うん。大丈夫だよ。今は…」
零「朝の5時よ。散歩に行こうと思ったら倒れてたから…大丈夫?」
永遠「…うん。ちょっと…1人にさせて…」
零「…分かったわ。今日は先生に言って休みにしとくからゆっくり休むのよ。」
永遠「分かった…」
…迷惑かけちゃったかな…?駄目だな。こんなの私らしくない…もっと明るくて…ポジティブで…、。
…ごめん…
…記憶に閉じ込めて…逃げて、もう名前すら覚えられなくなったあなたにただ…っ…無理な話だよね…
…許して、なんてさ…
ここでは一体どんな物語が紡がれているのでしょうか。
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今日もまた寂しげな音楽と共に1人の少女が物語を人知らず紡いでいる。
(ザーザーザー
雑音が夜を汚す。少女の名前は空音 零(そらね れい)。スイッチを押す。零は今日もまた1人でマイクに近づいていく。零の声は誰にも届かないがそれでも言葉を紡ぎ続ける。
(ツーツー
今日もまた、今日が開演する。
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皆さんこんばんれいです!初めましての方は初めまして。初めましてじゃない方はお久しぶりです。空音零です。本日はこの世界に存在する1つの劇の続きを話していきます!前回、前々回を見ていない、覚えていない人は見直してきてね!それじゃあ…let's go!!!
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私は最近ずっと思っている事がある。(唐突)それは…剣と仲良くできない!零と明日華は私の陽キャ力で仲良くなった!愛と真木も!私の陽キャ力で話せるように!あと落とせていないのは剣と夜那気だけ!この2人もクリアすればこの教室はクリアした事になる!って事で謎に情報通の零にまた話を聞きに行こっと!今日は休日だし、時間も有り余ってる!良し!善は急げだ!
永遠「零〜!!!」
真木「いやうるさ…」
愛「朝から永遠は元気だね〜。」
真木「あっ愛!おはよう!」
愛「真木〜!おはよ〜!」
真木「そういえばこの辺に明日華がいたような気がしたんですが…どこに行ったのでしょうか?」
愛「あ〜…明日華なら…」
明日華(>×<;)
真木「えっ…ええぇぇぇ!!!」
永遠「真木うるさいぞ〜。」
真木「いやお前が言うな!てか…え、大丈夫?」
明日華(>×<;)
真木「…動かない…」
愛&永遠「まるで屍のようだ…」
真木「いや仲良くふざけてる場合じゃないでしょ!」
愛「いや明日華は大丈夫だよ〜。」
真木「??何故ですか?」
永遠「嫌だって…」
愛&永遠「保護者が来たから…」
真木「保護者…?」
零「大きい声したけど大丈…???なにがあったの?」
永遠「かくかくしかじか」
零「現実でそれ言っても伝わらないわよ…まぁどうせ永遠が朝から大きい声出してその声で倒れて、それに気づいた真木が大きい声出して余計倒れたとかでしょ?」
真木「なんで伝わってんだよ…」
愛「あら、真木、あれはきっと絆よ…半年の。」
真木「半年であそこまで伝わるのか…」
零「はいはい〜明日華保健室行くわよ〜。」
明日華「ぅん…(>ཀ<)」
永遠「行ってらっしゃい〜。」
って…
永遠「保健室なんてどこにあったの〜!!!」
3人「うるさ…」
明日華(×-×)(バタッ
4人「…あっ」
永遠「あ、でさ、保健室ってどこ?」
真木「いやそのまま会話続けてんですか…可哀想でしょ…」
零「はぁ、連れてくからついて来て…」
永遠「OK」
保健室なんてあったんだ〜!
…
少し歩いたところで零が立ち止まった。零の目の前には古い小屋みたいなの。
永遠「保健室ってどこ?」
零「ここよ?」
…えここ?
汚くね?衛生面大丈夫?
零「中は案外綺麗よ。それにここだと怪我は大体病院ものだからまず要らないといえば要らないのよ。」
永遠「あぁ〜…てか零って心読めるの?」
零「顔に書いてあっただけよ。そんな事より早く入りましょう。」
(コンコンコン…
「どうぞ。」
ガラガラ)
零「失礼します。」
保健室の先生「いらっしゃい。零さん。ご用件は何かしら?」
零「明日華が倒れたので寝かせたくて。」
保健室の先生「そう。自由にしてもらって良いわよ。ところでそちらは?見ない顔だけど…」
永遠「あっ、えっと、陽華 永遠です。最近来ました。」
保健室の先生「そう。永遠さん、よろしくね。怪我したらいつでもいらっしゃい。」
永遠「はい。ありがとうございます。」
保健室の先生「自分たちでできるかしら?」
零「もちろんです。」
保健室の先生「そう。じゃあ私は奥の方に行くわね。何かあったら呼んでちょうだい。」
2人「はい。」
零が明日華をベッドに寝かせ、布団をかける。
やる事をして落ち着いたら周りを見渡してみた。
中は外面からは想像できないくらいには綺麗で木に囲まれていて落ち着いた空間になっていた。
そういえばさっきの話で聞きたい事があったんだった。
永遠「…ちなみにまじで病院送りになった人っているの?」
零「いない事はないわね。」
永遠「治安悪。…あっ、忘れてた。」
零「どうかしたの?」
永遠「今日は剣と夜那気について教えて欲しくて…」
零「なるほどね…分かったわ。まずはどちらが知りたいかしら?」
永遠「取り敢えず夜那気で。」
零「でも夜那気の事は初日の事でなんとなく分かるんじゃないかしら?」
永遠「やっぱり、パニック障害なの?でもパニック障害って何?名前は知ってるけど…」
零「えぇ、夜那気はパニック障害よ。夜那気の場合はまず前提として不安を感じやすい性格だったのよ。その後、なんらかの要因で強いストレスを受け、一度パニック発作を起こしてしまった。その後はもう一度そうなるのではないか、と不安になり続ける。また、キーワードなどを聞けばまたパニック発作を起こしてしまう。そんな感じよ。」
永遠「へぇ…そうなんだ〜。知らなかった〜。ありがとう。じゃあ剣は?」
零「剣は会った方が早いわよ。」
永遠「えっ?聞いたら教えてくれるの?なら早速聞きにいk」
零「教えてくれるわけないでしょう。ただ深夜とかに剣の部屋に行くと良いわ。剣の気分によっては教えてくれるかも知れないわ。」
永遠「教えてくれなかったら零に聞きに来ても良い?」
零「えぇ。いいわよ。」
永遠「分かった〜。やってみる。今回もありがとう〜また聞きたい事があったら聞きに来るね〜。またね〜。」
零「えぇ、また。」
まじで情報網広いな…まぁ聞きたい事は聞けたし、あとは大人しく夜になるのを待ちますか!
…
零『…何を期待しているのかしらね………
[斜体]でももし叶うのならば見つけてあげて。あの子の事。助けてあげて…お願い。[/斜体]』
…
と、いう事で〜夜になりました!今から〜ストーカーが引くぐらい剣をストーキングします!いやなにやってんねんって?ウルセェ黙れ。これが1番手っ取り早いんだよ!と、いうことで〜
永遠の
簡単!ストーキング講座〜!
(良い子は真似しないでね!)
まず初めに剣の部屋のドアに聞き耳を立てます!
扇風機の音と小さく声が聞こえますね。これは中に剣がある証拠!
じゃあ次はドアの近くの曲がり角の部分に身を潜めます!
最後に相手が出てくるのをひたすら待ちます!
え?運ゲー要素多くない?って?うるせぇわ。今回成功したからいいんだよ!てか夜那気は?って?あれは零がそのうちなんとかする。大丈夫だ。って事で待ちまs
(ガチャ)
いや早!もう少し遅れてたら鉢合わせ…怖!
剣「…」
あれ?なんか雰囲気っていうかなんていうか…なんか普段と違う?気のせいの可能性もあるけど…なんか気になる…まぁいいや!そんな事より追跡開始〜!
…
外に出て、ある程度歩いた所で剣は止まった。…様子を伺ってみるか〜。
永遠「?!」
剣の様子を見て私は思わず驚いた。でも、それも仕方ないと思う。だって、彼は項垂れて、涙を流していたのだから。もう少し、近づいてみるか〜。…なにかぶつぶつ言ってる?
剣「あぁ…もうだめだ…昔はこんなんじゃ…、。こんな…俺なんて…、いっそのこと…死ねばいいのに……っ…。」
…うつ病?…気分の上がり下がりが激しい?…スマホで調べよ!…検索結果はドゥルルルルルル〜ジャン!(セルフ効果音)双極性障害!絶対これでしょ!こういう時って話しかけてもいいのかな?
(ボキッ)
永遠「…あっ。」
やらかした☆いや、なんの反応もないって事は気づいてなi
剣「…誰だ?」
うん…知ってた☆どうしよ…まぁしゃあないか!なるようになれ!
永遠「ごめん…驚かせるつもりはなかったんだけど…」
剣「…見てたのか?…」
永遠「うん…ごめんね…」
剣「…そうか…」
永遠「ねぇ…悩み事とか辛い事…良かったら教えてくれない?」
剣「……なんで?」
永遠「…話した方が楽になることもあるよ。」
剣「…お前になにが…っ…。」
永遠「…」
剣「…」
…
暫く両者共に無言のまま時が過ぎた。けど…
剣「…昔は…こんなんじゃ…なかった…。」
絞り出された弱々しい声…それに対して私は優しく答える。
永遠「うん。」
剣「…昔はもっと…もっと…上手くできてた…」
永遠「うん。」
剣「…なんで…なんでだろうな……いつの間に…ただ…俺は……しんじてたのに…」
永遠「…うん。」
剣「…あいつらは…裏切らない…って…信じてたのに……」
永遠「うん。」
剣「俺は…何を…間違えたんだ……?…なんで…こんなに……堕ちて……」
永遠「…」
剣「…」
また暫く沈黙が続く。でもまた剣は声を出した。
剣「なぁ…永遠……俺は間違っているのか?」
永遠「…間違ってないよ…」
剣「………帰るか…」
永遠「…そうだね。」
どこか気まずい雰囲気のまま私達は帰った。こんなつもりじゃなかったんだけどな…
剣「…じゃあな…」
永遠「うん…おやすみ。」
剣が部屋に入るのを見届けて私も部屋に戻ろうとしたその時だった…
永遠「…明日華…?」
明日華「…」
明日華は私に気づかなかったようで静かに外に出る。なんだか気になる…よし!ついて行ってみよう!
寮の庭にきて一体何を…
その時明日華は自分の腕にカッターを当て…切った。切り傷からは血がこぼれ落ちた。暗闇で見えにくいがよく見ればいくつもあとが残っていることに気がついた。
永遠「…え?何して…」
明日華はその後もずっと自分自身を傷つけ続けた。
私は…どうすれば良いのだろうか?止めさせる?
なんで?なんでなんでなんで?手の届く範囲にいるはずなのに遠く感じる。何もできない自分自身に心底腹が立つ。
…これじゃあ何も変わらないじゃないか…
あの時と、何も…
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[打消し]「ねぇねぇ永遠ちゃん!」[/打消し]
明るい声がそこに響く。
[斜体]やめてやめてやめていやだいやだいやだ。もうわたしのまえにでてこないで。[/斜体]
[打消し]「ねぇ臆病で何もできない役立たずな永遠ちゃん♪あなたさ…あの時からな〜んにも変わってないね♪」[/打消し]
[斜体]もうやめて…ちがうの…そんなんじゃ…ちがう。[/斜体]
[打消し]「ねぇ、あの時さ…なんで助けてくれなかったの?」[/打消し]
[斜体]ごめんなさいごめんなさいごめんなさい。[/斜体]「…わ……て」
[打消し]「ねぇ、手が届いたのになんで?」[/打消し]
[斜体]ごめんなさいごめんなさいごめんなさい。[/斜体]「と……き…」
[打消し]「ねぇ、なんであなたは今ものうのうと生きているの?」[/打消し]
ごめんなさいごめんなさいごめんなさい。
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい
ごめんなs「永遠!起きて!」
????????????????????????
視界に光が差し込む。そして起きてすぐに視界に映ったのは零だった。
零「永遠?大丈夫?庭に倒れてたけど…」
永遠「…うん。大丈夫だよ。今は…」
零「朝の5時よ。散歩に行こうと思ったら倒れてたから…大丈夫?」
永遠「…うん。ちょっと…1人にさせて…」
零「…分かったわ。今日は先生に言って休みにしとくからゆっくり休むのよ。」
永遠「分かった…」
…迷惑かけちゃったかな…?駄目だな。こんなの私らしくない…もっと明るくて…ポジティブで…、。
…ごめん…
…記憶に閉じ込めて…逃げて、もう名前すら覚えられなくなったあなたにただ…っ…無理な話だよね…
…許して、なんてさ…