零の事務所
ここは誰であろうと来ることができない零だけの事務所。
ここでは一体どんな物語が紡がれているのでしょうか。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
今日もまた寂しげな音楽と共に1人の少女が物語を人知らず紡いでいる。
(ザーザーザー
雑音が夜を汚す。少女の名前は空音 零(そらね れい)。スイッチを押す。零は今日もまた1人でマイクに近づいていく。零の声は誰にも届かないがそれでも言葉を紡ぎ続ける。
(ツーツー
今日もまた、今日が開演する。
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皆さんこんばんれいです!初めましての方は初めまして。初めましてじゃない方はお久しぶりです。空音零です。本日はこの世界に存在する1つの劇を話していきます!それじゃあ…let's go!!!
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少女は生きていた。
確かにこの世界を。
これは1人の少女の劇。
昔から私は変化が好きな性格だった。不動は嫌い。
面白いものは好き。でもすぐに飽きちゃう。
面白いものが欲しい。そう思ってなんとなく眺めたパンフレットに書かれた文字を見て久しぶりに心が躍った。
[問題児教室]
楽しそう!保護者向けパンフレットっぽかったけど見つけれたからいいや。
ーーーその選択はたしかに少女を変えてくれました。
問題児教室に行く日になった。とりま電車で向かおうかな。ここが問題児教室か〜。
質素な学校に質素な教室。教室には所々ヒビや落書きがある。先生は気が強くてキレたら怖そう。まぁそうじゃなきゃ問題児の面倒なんか見れないよね。
先生「今日は転入生が来ています。」
普通ならザワザワしそうなものだけどこの教室では新しく入って来た者がどんな人で、自分に害か利か、自分より下か上かを見ている。これだ。この緊張感と緊迫感。これが私の刺激になってくれる。
先生「ではどうぞ入ってください。陽華 永遠(ようか とわ)さん。」
永遠「陽華 永遠です。よろしくお願いします。」
視線から私を下に見ていることが分かる。クラスメイトは6人。視線を整理してみると…明らかに下に見ている視線は2人。特にヤンキーみたいな人がそうかな。好意?というかペットに向ける視線的なのが1人。友好的なのが1人。敵対的なのが1人。そして…明らかに私を警戒しているのが1人。面白いな〜特に警戒してくる人。平凡を演じたはずなのにね〜。
先生「陽華さん。あなたは灯雲さんの隣の席です。灯雲さん手をあげてください。」
なるほど灯雲っていうのは友好的な視線を投げていた子か。いかにも普通そうだけど…問題児なの?まぁいいや。
灯雲「はじめまして。私は灯雲 明日華(とううん あすか)です。よろしくお願いします。」
永遠「明日華ね。分かった。私はさっきも言ったけど陽華 永遠です。よろしく。あとタメ口でいいよ。」
♪キーンコーンカーンコーン♪
♪キーンコーンカーンコーン♪
先生「話したいこともあるでしょうがここは学校です。授業をしましょう。」
…
ふーん。授業内容は普通。授業態度は…まぁまぁかな。そこまで酷いわけじゃないけど…先生にイラついた視線を向けていたり、他の人の方を向いていたり、上の空だったり、遠くを睨む様な感じだったり…でも残りの2人は真面目にノートを取って授業を受けてるっぽいかな。
先生「陽華さん。教科書28ページ1段落から3段落を音読してください。」
おっと、他のこと考えてるのバレるとこだった。
まぁ特に変化もなく時間が過ぎていき…
♪キーンコーンカーンコーン♪
♪キーンコーンカーンコーン♪
先生「起立。終わります。ありがとうございました。」
『ありがとうございました。』
言ってる人数は明らかに少ない。まぁ別にいいけど…そして1回目の休み時間。どうしよっかな〜。
取り敢えず全員の名前を教えてもらおっかな。
まずは私をペット見る目で見てくる子から。
永遠「はじめまして。さっきも言いましたが私は陽華 永遠です。よろしくお願いします。」
?「永遠ちゃんよろしくね〜。私の名前は輪咲 愛(わざき まな)だよ〜。」
マイペースで自由人っぽい?
次はヤンキーっぽい子にしよ〜。
永遠「はじめまして。(以下略」
?「ハッ、そうかよ。俺の名前は成刃 剣(なしば つるぎ)だ。覚えとけ。」
明らかに私のこと下に見てるな〜。こいつはヤンキーだ。これからヤンキーって呼ぼ。
次は〜もう1人の下に見て来た子にしよ〜。
永遠「はじめまして。(以下略」
??「うん。はじめまして。僕は絡世 真木(らくせ しんき)。よろしくね。」
一見和やかだけどその目は私を見てないし、テキトーにあしらってる感が強いな〜。私の奥…それこそ愛あたりを見てるのかな?
次は敵対的な視線を投げてきた子にしよ〜。
永遠「はじめまして。(以下略」
???「…」
永遠「無視?酷くない?聞こえなかった?私は陽華 永遠。よろしくね。」
???「…」
永遠「名前くらい教えてくれない?」
???「…」
え全然喋んないじゃん。どうしよ。
?「その子は幕和声 夜那気(まくわせ やなき)。無口なだけでいい子だから仲良くしてあげてね。」
隣の席から回答が来た。この子が私を警戒していた子。でも今は警戒心は感じられない。いや、違うな。この子は警戒心を隠しているだけ。心の底では警戒してるんだ。
永遠「教えてくれてありがとう。私は陽華 永遠。よろしくね。」
?「どういたしまして。私は空音 零(そらね れい)。こちらこそよろしくね。」
面白そうな子ばかりだな〜。やっぱり、ここに来て良かった。
♪キーンコーンカーンコーン♪
♪キーンコーンカーンコーン♪
〜2時間目〜
〜3時間目〜
〜4時間目〜
♪キーンコーンカーンコーン♪
♪キーンコーンカーンコーン♪
先生「これで授業を終わります。起立。ありがとうございました。」
『ありがとうございました。』
これまでで明日華と零とは仲良くなれたと思う。
明日華はマジで仲良い感じだけど零はまだ距離はあるし警戒もされてるかな。まぁそれでも仲良くはなって来たけど。でもこの2人。こんな性格なのに問題児って…まだまだ謎がありそうだな〜。
永遠「ねぇ〜明日華〜零〜一緒にご飯食べない?」
明日華「良いよ〜。」
零「分かりました。」
お弁当はちゃんと持って来た…よね…うん!良かった〜10回くらい忘れたことあったからな〜
永遠「そういやお昼ってどこで食べるの?」
明日華「そういや今日来たばっかだもんね。ついでに案内するよ。といっても狭い校舎だけどね。」
2人に連れられてフリールームに来た。なるほど、お昼はフリールームで食べるんだ〜。
フリールームは教室とは違い清潔で綺麗な感じがした。取り敢えずお弁当を取り出して、手を合わせて、
『いただきます!』
(もぐもぐ
美味しいな〜。
…
大体食べ終わったしききたいこときくか〜。
永遠「教室は汚いけどここは綺麗なのなんでなの?」
明日華「もぐもぐ…えっとそれは…」
零「食べながら話さない!お行儀悪いわよ。ごめんなさい、永遠。ここは毎日清掃員が入ってるのよ。教室は自分達で掃除だから汚いのと、あと先代がだいぶ問題児だったらしいわね。私達の代はそこまででもないわ。」
永遠「なるほど〜。ところで明日華はいつ食べ終わるの?」
零「さぁ?」
永遠「じゃあさ〜クラスメイトのこともっと教えてくれない?」
零「そうね…まずは誰のことが知りたい?私の知る範囲で教えるわ。」
永遠「う〜ん…じゃあ愛ちゃんからで!」
明日華「もぐもぐ…ゴックン、私も愛ちゃんのこと知りたい!」
零「明日華、ゆっくり食べなさい。」
明日華「零は私のお母さんか!」
零「お母さんではないけど保護者ではあるわね。」
明日華「ちょっ、同じ歳でしょΣ(・□・;)」
零「愛の事だったわね…」
明日華「ちょっとフル無視やめて!」
零「早く食べなさい。」
明日華「ハイ」
零が耳を貸してとボソッと伝える。なんだろ〜。
零「明日華もいるから確信めいた話はできないわよ。」
永遠「あ〜なるほど〜じゃあまた今度でいいや。」
零「分かったわ。」
明日華「もぐもぐ…2人ともどうしたの?」
零「明日華が食べるの遅いって話よ。」
永遠「まだ食べ終わってなかったの?!」
明日華が昼食を食べ終わった後、私は明日華と零に案内してもらいながら教室に戻った。学校の構図はまとめるとこんな感じだ。
〜1階〜
教室A〜C、職員室
↑
出入口→靴箱→→→階段(2階へ続く)
↓
フリールーム、売店、事務所
〜2階〜
理科室、音楽室、AL室
↑
階段→→→階段(屋上へ続く)
↓
美術室、立入禁止場所
大体こんな感じだ。最低限しかない感じがする。あと何?立入禁止場所って?学校にそんなもん作るなよ。まぁそういう秘密があってこそ面白いんだけど。ちなみに私たちの教室は教室Aだ。BとCにも同じくらいの人数の生徒がいたらしいが全員卒業したらしい。へ〜つまんないの。
♪キーンコーンカーンコーン♪
♪キーンコーンカーンコーン♪
〜5時間目〜
〜6時間目〜
6時間目は毎週1日だけホームルームらしい。
今回の内容はそれぞれの事を知ろうって事で先生抜きで雑談するらしい。こういうのを待ってたんだよね〜。
先生「それでは私は退出するので何かあれば職員室に来てください。」
(ガラガラ
先生が退出する。
(シーン
空気が冷たい。誰も何も話さない。…葬式かなんかなの?思わず明日華に話しかける。
永遠「ホームルームっていつもこんな感じなの?」
明日華「…まぁ、うん。そうだね。まとも枠も無言で本読むから…うん。」
永遠「なんか話そうよ!」
剣「あぁ?話すことあんのかよ?」
永遠「私はみんなのこと知りたいし…」
愛「そうだよね。私もそう。私もみんなのこともっと知りたい。」
真木「(愛がそういうなら)僕も賛成だよ。」
すごいね。まるで副音声が聞こえてくるよう。
零「いいんじゃないかしら。」
剣「つっても何話すんだよ。」
永遠「じゃあ…好きなものとか!」
愛「可愛いもの。(即答」
真木「もちろん愛です!」
剣「なんの価値があるんだか。はぁ、喧嘩。」
永遠「ちなみに私は面白い事!零は?」
零「…特に無し。」
永遠「じゃあ明日華は?」
明日華「うーん…自分を愛してくれる人とか?」
夜那気「愛して…ああ、あ…あああああああああああああ!!!!!」
明日華「えっ?夜那気…どうしたの?」
夜那気「知ってる知ってる知ってる結局みんな僕を見下してる僕を見てない僕なんていなければいいんでしょ僕がいようといないと関係ないんでしょ何も変わらないんでしょ。みんな僕を嫌ってて死ねばいいって思ってて生きてるだけで気持ち悪いんでしょ。僕なんていなくなればいいんだ死ねばいいんだしねばいいんだシネバイインダああ。ああああああああああ!!!」
…これが問題児教室…本当に面白い。みんなどうするんだろ。明日華はあわあわしてるし、愛と真木は見てるけど見てるだけ。あくまで傍観の姿勢。剣は我関せず。零は…
零「夜那気は凄いよ。みんなあなたが凄いと思ってる。夜那気の頑張りも全部ちゃんと見てるよ。夜那気がいてくれてみんなとても嬉しいよ。夜那気がいなくなったらみんな悲しいよ。みんな夜那気のことが好きだよ。生きてくれてるだけでとても嬉しいんだよ。夜那気がいて欲しいし生きてて欲しいよ。」
夜那気「…グスッ…、ほんと?」
零「えぇ、本当よ。」
夜那気「ほんとのほんと?」
零「えぇ。」
夜那気「…零以外はどうなの?結局死んで欲しいんでしょ?」
明日華「そんな事ないよ!私は夜那気くんが好きだし生きてて欲しいよ!」
愛「私も夜那気くんが好き。」
これで半数…まぁ、このくらいは協力してあげるか。
永遠「夜那気くんの事まだあんまり知らないけど死んで欲しくないよ。」
夜那気「そっか…そっか…ああまだ死ねないや(ボソッ」
明日華「夜那気くん何か言っ
♪キーンコーンカーンコーン♪
♪キーンコーンカーンコーン♪
明日華「なっちゃった。授業終わりか〜。」
(ガラガラ
先生「問題はありませんでしたか?」
その問いに対して零が答えに行く。
…
話はまとまり、取り敢えずこのまま終礼をするらしい。
先生「寮は…灯雲さん。陽華さんに教えてあげてください。」
明日華と永遠「はい。」
先生「それでは…さようなら。」
『さようなら。』
そう言って今日は解散になった。
明日華「寮に案内するよ!」
永遠「ありがとう。よろしくね。」
寮を見て回った結果大体の構造は把握できた…と思う。
〜1階〜
階段(2階へ続く)
↑
出入口→→→共用スペース、お風呂、トイレ
↓
キッチン、物置
〜2階〜
階段→→→個室1、個室2、個室3
↓
↓→個室4、個室5、個室6
↓
個室7、個室8、個室9
って感じで私の部屋は個室7。ちなみに、個室1が剣、個室2が真木、個室3が夜那気、個室4が零、個室5が愛、個室6が明日華らしい。ちなみに零曰く部屋はこの教室に来た順で剣が最初に両親に連れられて来て、真木が2番目に父親に連れられて来て、3番目に夜那気と零が先生に連れられて同時に来て、4番目に愛が警察らしき人に連れられて来て、5番目に明日華が孤児院の先生に連れられて来て、最後に私が1人で来たといった感じらしい。今日はここから読み取れる事を考えていこうかな〜。
まず剣は両親に連れられて来たんだから両親には心配されてる…愛されてるんだろうな。真木の時は父親だけ…母親はすでにいない、もしくは…捨てられた?夜那気は愛されるって言う言葉に反応してたし愛されてなかったのかな。零は…う〜ん。良くわかんないけど親に連れられてないって事はいないか捨てられたのかな。愛は警察に連れられて…つまりなんらかの問題を起こした可能性が高いのかな。明日華は孤児院の先生…孤児院って事は親に捨てられたか他界したか、親になんらかの事情があったかかな。でも、1番気になるのは…なぜ零が剣の時から知っているのか…だよね。零は先生から聞いたって言ってたけど…そんなわけないよね?絶対に彼女は何かを隠している。
本当に…
ーーー面白いなぁ〜。
ここでは一体どんな物語が紡がれているのでしょうか。
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今日もまた寂しげな音楽と共に1人の少女が物語を人知らず紡いでいる。
(ザーザーザー
雑音が夜を汚す。少女の名前は空音 零(そらね れい)。スイッチを押す。零は今日もまた1人でマイクに近づいていく。零の声は誰にも届かないがそれでも言葉を紡ぎ続ける。
(ツーツー
今日もまた、今日が開演する。
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皆さんこんばんれいです!初めましての方は初めまして。初めましてじゃない方はお久しぶりです。空音零です。本日はこの世界に存在する1つの劇を話していきます!それじゃあ…let's go!!!
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少女は生きていた。
確かにこの世界を。
これは1人の少女の劇。
昔から私は変化が好きな性格だった。不動は嫌い。
面白いものは好き。でもすぐに飽きちゃう。
面白いものが欲しい。そう思ってなんとなく眺めたパンフレットに書かれた文字を見て久しぶりに心が躍った。
[問題児教室]
楽しそう!保護者向けパンフレットっぽかったけど見つけれたからいいや。
ーーーその選択はたしかに少女を変えてくれました。
問題児教室に行く日になった。とりま電車で向かおうかな。ここが問題児教室か〜。
質素な学校に質素な教室。教室には所々ヒビや落書きがある。先生は気が強くてキレたら怖そう。まぁそうじゃなきゃ問題児の面倒なんか見れないよね。
先生「今日は転入生が来ています。」
普通ならザワザワしそうなものだけどこの教室では新しく入って来た者がどんな人で、自分に害か利か、自分より下か上かを見ている。これだ。この緊張感と緊迫感。これが私の刺激になってくれる。
先生「ではどうぞ入ってください。陽華 永遠(ようか とわ)さん。」
永遠「陽華 永遠です。よろしくお願いします。」
視線から私を下に見ていることが分かる。クラスメイトは6人。視線を整理してみると…明らかに下に見ている視線は2人。特にヤンキーみたいな人がそうかな。好意?というかペットに向ける視線的なのが1人。友好的なのが1人。敵対的なのが1人。そして…明らかに私を警戒しているのが1人。面白いな〜特に警戒してくる人。平凡を演じたはずなのにね〜。
先生「陽華さん。あなたは灯雲さんの隣の席です。灯雲さん手をあげてください。」
なるほど灯雲っていうのは友好的な視線を投げていた子か。いかにも普通そうだけど…問題児なの?まぁいいや。
灯雲「はじめまして。私は灯雲 明日華(とううん あすか)です。よろしくお願いします。」
永遠「明日華ね。分かった。私はさっきも言ったけど陽華 永遠です。よろしく。あとタメ口でいいよ。」
♪キーンコーンカーンコーン♪
♪キーンコーンカーンコーン♪
先生「話したいこともあるでしょうがここは学校です。授業をしましょう。」
…
ふーん。授業内容は普通。授業態度は…まぁまぁかな。そこまで酷いわけじゃないけど…先生にイラついた視線を向けていたり、他の人の方を向いていたり、上の空だったり、遠くを睨む様な感じだったり…でも残りの2人は真面目にノートを取って授業を受けてるっぽいかな。
先生「陽華さん。教科書28ページ1段落から3段落を音読してください。」
おっと、他のこと考えてるのバレるとこだった。
まぁ特に変化もなく時間が過ぎていき…
♪キーンコーンカーンコーン♪
♪キーンコーンカーンコーン♪
先生「起立。終わります。ありがとうございました。」
『ありがとうございました。』
言ってる人数は明らかに少ない。まぁ別にいいけど…そして1回目の休み時間。どうしよっかな〜。
取り敢えず全員の名前を教えてもらおっかな。
まずは私をペット見る目で見てくる子から。
永遠「はじめまして。さっきも言いましたが私は陽華 永遠です。よろしくお願いします。」
?「永遠ちゃんよろしくね〜。私の名前は輪咲 愛(わざき まな)だよ〜。」
マイペースで自由人っぽい?
次はヤンキーっぽい子にしよ〜。
永遠「はじめまして。(以下略」
?「ハッ、そうかよ。俺の名前は成刃 剣(なしば つるぎ)だ。覚えとけ。」
明らかに私のこと下に見てるな〜。こいつはヤンキーだ。これからヤンキーって呼ぼ。
次は〜もう1人の下に見て来た子にしよ〜。
永遠「はじめまして。(以下略」
??「うん。はじめまして。僕は絡世 真木(らくせ しんき)。よろしくね。」
一見和やかだけどその目は私を見てないし、テキトーにあしらってる感が強いな〜。私の奥…それこそ愛あたりを見てるのかな?
次は敵対的な視線を投げてきた子にしよ〜。
永遠「はじめまして。(以下略」
???「…」
永遠「無視?酷くない?聞こえなかった?私は陽華 永遠。よろしくね。」
???「…」
永遠「名前くらい教えてくれない?」
???「…」
え全然喋んないじゃん。どうしよ。
?「その子は幕和声 夜那気(まくわせ やなき)。無口なだけでいい子だから仲良くしてあげてね。」
隣の席から回答が来た。この子が私を警戒していた子。でも今は警戒心は感じられない。いや、違うな。この子は警戒心を隠しているだけ。心の底では警戒してるんだ。
永遠「教えてくれてありがとう。私は陽華 永遠。よろしくね。」
?「どういたしまして。私は空音 零(そらね れい)。こちらこそよろしくね。」
面白そうな子ばかりだな〜。やっぱり、ここに来て良かった。
♪キーンコーンカーンコーン♪
♪キーンコーンカーンコーン♪
〜2時間目〜
〜3時間目〜
〜4時間目〜
♪キーンコーンカーンコーン♪
♪キーンコーンカーンコーン♪
先生「これで授業を終わります。起立。ありがとうございました。」
『ありがとうございました。』
これまでで明日華と零とは仲良くなれたと思う。
明日華はマジで仲良い感じだけど零はまだ距離はあるし警戒もされてるかな。まぁそれでも仲良くはなって来たけど。でもこの2人。こんな性格なのに問題児って…まだまだ謎がありそうだな〜。
永遠「ねぇ〜明日華〜零〜一緒にご飯食べない?」
明日華「良いよ〜。」
零「分かりました。」
お弁当はちゃんと持って来た…よね…うん!良かった〜10回くらい忘れたことあったからな〜
永遠「そういやお昼ってどこで食べるの?」
明日華「そういや今日来たばっかだもんね。ついでに案内するよ。といっても狭い校舎だけどね。」
2人に連れられてフリールームに来た。なるほど、お昼はフリールームで食べるんだ〜。
フリールームは教室とは違い清潔で綺麗な感じがした。取り敢えずお弁当を取り出して、手を合わせて、
『いただきます!』
(もぐもぐ
美味しいな〜。
…
大体食べ終わったしききたいこときくか〜。
永遠「教室は汚いけどここは綺麗なのなんでなの?」
明日華「もぐもぐ…えっとそれは…」
零「食べながら話さない!お行儀悪いわよ。ごめんなさい、永遠。ここは毎日清掃員が入ってるのよ。教室は自分達で掃除だから汚いのと、あと先代がだいぶ問題児だったらしいわね。私達の代はそこまででもないわ。」
永遠「なるほど〜。ところで明日華はいつ食べ終わるの?」
零「さぁ?」
永遠「じゃあさ〜クラスメイトのこともっと教えてくれない?」
零「そうね…まずは誰のことが知りたい?私の知る範囲で教えるわ。」
永遠「う〜ん…じゃあ愛ちゃんからで!」
明日華「もぐもぐ…ゴックン、私も愛ちゃんのこと知りたい!」
零「明日華、ゆっくり食べなさい。」
明日華「零は私のお母さんか!」
零「お母さんではないけど保護者ではあるわね。」
明日華「ちょっ、同じ歳でしょΣ(・□・;)」
零「愛の事だったわね…」
明日華「ちょっとフル無視やめて!」
零「早く食べなさい。」
明日華「ハイ」
零が耳を貸してとボソッと伝える。なんだろ〜。
零「明日華もいるから確信めいた話はできないわよ。」
永遠「あ〜なるほど〜じゃあまた今度でいいや。」
零「分かったわ。」
明日華「もぐもぐ…2人ともどうしたの?」
零「明日華が食べるの遅いって話よ。」
永遠「まだ食べ終わってなかったの?!」
明日華が昼食を食べ終わった後、私は明日華と零に案内してもらいながら教室に戻った。学校の構図はまとめるとこんな感じだ。
〜1階〜
教室A〜C、職員室
↑
出入口→靴箱→→→階段(2階へ続く)
↓
フリールーム、売店、事務所
〜2階〜
理科室、音楽室、AL室
↑
階段→→→階段(屋上へ続く)
↓
美術室、立入禁止場所
大体こんな感じだ。最低限しかない感じがする。あと何?立入禁止場所って?学校にそんなもん作るなよ。まぁそういう秘密があってこそ面白いんだけど。ちなみに私たちの教室は教室Aだ。BとCにも同じくらいの人数の生徒がいたらしいが全員卒業したらしい。へ〜つまんないの。
♪キーンコーンカーンコーン♪
♪キーンコーンカーンコーン♪
〜5時間目〜
〜6時間目〜
6時間目は毎週1日だけホームルームらしい。
今回の内容はそれぞれの事を知ろうって事で先生抜きで雑談するらしい。こういうのを待ってたんだよね〜。
先生「それでは私は退出するので何かあれば職員室に来てください。」
(ガラガラ
先生が退出する。
(シーン
空気が冷たい。誰も何も話さない。…葬式かなんかなの?思わず明日華に話しかける。
永遠「ホームルームっていつもこんな感じなの?」
明日華「…まぁ、うん。そうだね。まとも枠も無言で本読むから…うん。」
永遠「なんか話そうよ!」
剣「あぁ?話すことあんのかよ?」
永遠「私はみんなのこと知りたいし…」
愛「そうだよね。私もそう。私もみんなのこともっと知りたい。」
真木「(愛がそういうなら)僕も賛成だよ。」
すごいね。まるで副音声が聞こえてくるよう。
零「いいんじゃないかしら。」
剣「つっても何話すんだよ。」
永遠「じゃあ…好きなものとか!」
愛「可愛いもの。(即答」
真木「もちろん愛です!」
剣「なんの価値があるんだか。はぁ、喧嘩。」
永遠「ちなみに私は面白い事!零は?」
零「…特に無し。」
永遠「じゃあ明日華は?」
明日華「うーん…自分を愛してくれる人とか?」
夜那気「愛して…ああ、あ…あああああああああああああ!!!!!」
明日華「えっ?夜那気…どうしたの?」
夜那気「知ってる知ってる知ってる結局みんな僕を見下してる僕を見てない僕なんていなければいいんでしょ僕がいようといないと関係ないんでしょ何も変わらないんでしょ。みんな僕を嫌ってて死ねばいいって思ってて生きてるだけで気持ち悪いんでしょ。僕なんていなくなればいいんだ死ねばいいんだしねばいいんだシネバイインダああ。ああああああああああ!!!」
…これが問題児教室…本当に面白い。みんなどうするんだろ。明日華はあわあわしてるし、愛と真木は見てるけど見てるだけ。あくまで傍観の姿勢。剣は我関せず。零は…
零「夜那気は凄いよ。みんなあなたが凄いと思ってる。夜那気の頑張りも全部ちゃんと見てるよ。夜那気がいてくれてみんなとても嬉しいよ。夜那気がいなくなったらみんな悲しいよ。みんな夜那気のことが好きだよ。生きてくれてるだけでとても嬉しいんだよ。夜那気がいて欲しいし生きてて欲しいよ。」
夜那気「…グスッ…、ほんと?」
零「えぇ、本当よ。」
夜那気「ほんとのほんと?」
零「えぇ。」
夜那気「…零以外はどうなの?結局死んで欲しいんでしょ?」
明日華「そんな事ないよ!私は夜那気くんが好きだし生きてて欲しいよ!」
愛「私も夜那気くんが好き。」
これで半数…まぁ、このくらいは協力してあげるか。
永遠「夜那気くんの事まだあんまり知らないけど死んで欲しくないよ。」
夜那気「そっか…そっか…ああまだ死ねないや(ボソッ」
明日華「夜那気くん何か言っ
♪キーンコーンカーンコーン♪
♪キーンコーンカーンコーン♪
明日華「なっちゃった。授業終わりか〜。」
(ガラガラ
先生「問題はありませんでしたか?」
その問いに対して零が答えに行く。
…
話はまとまり、取り敢えずこのまま終礼をするらしい。
先生「寮は…灯雲さん。陽華さんに教えてあげてください。」
明日華と永遠「はい。」
先生「それでは…さようなら。」
『さようなら。』
そう言って今日は解散になった。
明日華「寮に案内するよ!」
永遠「ありがとう。よろしくね。」
寮を見て回った結果大体の構造は把握できた…と思う。
〜1階〜
階段(2階へ続く)
↑
出入口→→→共用スペース、お風呂、トイレ
↓
キッチン、物置
〜2階〜
階段→→→個室1、個室2、個室3
↓
↓→個室4、個室5、個室6
↓
個室7、個室8、個室9
って感じで私の部屋は個室7。ちなみに、個室1が剣、個室2が真木、個室3が夜那気、個室4が零、個室5が愛、個室6が明日華らしい。ちなみに零曰く部屋はこの教室に来た順で剣が最初に両親に連れられて来て、真木が2番目に父親に連れられて来て、3番目に夜那気と零が先生に連れられて同時に来て、4番目に愛が警察らしき人に連れられて来て、5番目に明日華が孤児院の先生に連れられて来て、最後に私が1人で来たといった感じらしい。今日はここから読み取れる事を考えていこうかな〜。
まず剣は両親に連れられて来たんだから両親には心配されてる…愛されてるんだろうな。真木の時は父親だけ…母親はすでにいない、もしくは…捨てられた?夜那気は愛されるって言う言葉に反応してたし愛されてなかったのかな。零は…う〜ん。良くわかんないけど親に連れられてないって事はいないか捨てられたのかな。愛は警察に連れられて…つまりなんらかの問題を起こした可能性が高いのかな。明日華は孤児院の先生…孤児院って事は親に捨てられたか他界したか、親になんらかの事情があったかかな。でも、1番気になるのは…なぜ零が剣の時から知っているのか…だよね。零は先生から聞いたって言ってたけど…そんなわけないよね?絶対に彼女は何かを隠している。
本当に…
ーーー面白いなぁ〜。