ただいまヤクザ、修行中!!
萌は、部屋を出てバルコニーみたいな場所に行った。
私もついて、バルコニーに出た。
「も、萌だよね?」
「そうだけど」
いつもの萌だ。
目が大きくて可愛くて、お調子者で優しくて。
その萌がなんでここにいて、僚太に刃物を向けていたの?
萌はバルコニーの手すりに手をついて、外を見た。
本当にいつもの萌すぎて、どう接したらいいのか分からない。
「夕菜?」
萌が私の方を見た。
言わなきゃ。
「萌、あのね、気づいてるかもしれないけど私、実は尾田組っていうヤクザに所属していて…」
「うん、知ってる」
あっそっか…。
「ごめんね、黙ってて…」
「ううん。冬馬さんとか、尾田組の人が、あのクソおじたちから夕菜を助けてくれたんでしょ。
むしろ、感謝だよ」
「萌……」
うう…。
黙っていたのが申し訳ない。
萌、いい子すぎる…!
「[大文字]でもね[/大文字]」
ピキッと空気が凍った音がした。
萌の、目が、怖い。
怒ってるの?
どうしたの?
「私は、夕菜が嫌いだから」
「え?」
その時すでに、自分の体が宙に、屋敷の外に出ていることに気がついた。
私もついて、バルコニーに出た。
「も、萌だよね?」
「そうだけど」
いつもの萌だ。
目が大きくて可愛くて、お調子者で優しくて。
その萌がなんでここにいて、僚太に刃物を向けていたの?
萌はバルコニーの手すりに手をついて、外を見た。
本当にいつもの萌すぎて、どう接したらいいのか分からない。
「夕菜?」
萌が私の方を見た。
言わなきゃ。
「萌、あのね、気づいてるかもしれないけど私、実は尾田組っていうヤクザに所属していて…」
「うん、知ってる」
あっそっか…。
「ごめんね、黙ってて…」
「ううん。冬馬さんとか、尾田組の人が、あのクソおじたちから夕菜を助けてくれたんでしょ。
むしろ、感謝だよ」
「萌……」
うう…。
黙っていたのが申し訳ない。
萌、いい子すぎる…!
「[大文字]でもね[/大文字]」
ピキッと空気が凍った音がした。
萌の、目が、怖い。
怒ってるの?
どうしたの?
「私は、夕菜が嫌いだから」
「え?」
その時すでに、自分の体が宙に、屋敷の外に出ていることに気がついた。