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このお話はフィクションです。
実際の団体、お店などに関係はありません。

ちょっと最近はグロ注意です。

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ただいまヤクザ、修行中!!

#30

僚太side

 夕菜…夕菜!
何度問いかけても、返事がない。

「夕菜!」
ダメだ。
さっきと違って、呼吸が落ち着いている。
よく聞かないと、息をしているかがわからない!

『僚太、好き…』

初めて気づいた。
夕菜が、俺が好きだったなんて。
ドクンッと大きく心臓が動く。

遠くで、爆発音が聞こえた。
そうだ、今は戦闘中なんだ。
とにかく、夕菜を安全な場所に移動させないと。
できる限りの止血はしたけど、安全とはいえない。
ああ。
どうしよう…!

夕菜を抱えて、九条の屋敷内を歩き回った。
どこか…どこかいい場所は…。

「あっ」

ある部屋の床に、トラップドアみたいなのがついてある。
除くと、階段。
…降りてみよう。

段数は、結構ある。
タンタンと軽い音が響く。

 「地下…牢屋?」
降りた先は、廊下のような鉄格子の部屋が連なる場所だった。
もしかすると、夕菜はここに?

予想通り。一つだけ扉が開いている部屋があった。
夕菜が起きた時、きっと怖いと思うけど、上よりは安全だろう。
俺は夕菜を床にそっと置いて、上に戻った。

2025/05/27 19:40

あちゃぱ ID:≫ 2.0XvDvCgJqrM
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