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このお話はフィクションです。
実際の団体、お店などに関係はありません。

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ただいまヤクザ、修行中!!

#61


 部屋の外に出れた。
どうしよう。
このままコイツ殴って外に出る?

「無駄だよ。この屋敷の全てのパスワードは私しか知らない」
「…っ!」

バレてた。

 連れてこられたのは、おしゃれな部屋。
階段を登ったから、多分地上。
なんか、貴族のお嬢様の部屋みたい。

あちこちキンピカ光ってて、シャンデリアみたいなのがあって、机の足がやたらと細い!
うわぁ…。

「さあ、座って?」
私のこと殺すとか言ってた人には見えないくらい優しく、私に椅子を勧めた。
敵地で油断するのもなんだけど…おそるおそる座った。
座ったら爆発するとか、やめてよね?

爆発はしなかった。
でも、落ち着かない。

メイドさんみたいな女の人が、私の前の机に紅茶を置いた。
「あっありがとうございます」
メイドさん(もうそう呼ぶことにする)はぺこりとお辞儀をして、部屋を出た。
この部屋に、鍵はかかってないってことか。

「君に、合わせたい人がいるんだ」
合わせたい人?
え、こわ。

九条はパンパンッと手を叩いた。
すると、メイドさんとは別の扉から、
「本庄さん!?」
いつもの、本庄さんが入ってきた。

「やあ、夕菜」
「どっどうしてここに!?」
「まあ落ち着きたまえ」

本庄さんが、なんで!?

2025/05/25 09:04

あちゃぱ ID:≫ 2.0XvDvCgJqrM
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