ただいまヤクザ、修行中!!
月イチの集会。
毎月の第一日曜日に開かれる。
いつも、先月の反省と今月の目標やお知らせ、組長からの話などがある。
ぶっちゃけ、学校みたい。
だけど今日は、いつまで経っても司会役の五条さんが現れない。
どうしたんだろ?
五条さんがいないと、何も始まらない。
みんなで「どうする?」って言い合うけど、場はわいわいしているだけだ。
「そういえばさぁ」
ふいに、後ろから聞こえた声。
なんとなく呼ばれたみたいに感じて後ろを振り向いたけど、全然私のことは読んでいなかった。
男の人たちが三人くらい、円になって話している。
「賢治って比較的新しいやつだよな」
賢治…本庄さんの名前だ。
「ああ。2月くらいだったかな」
「ちっ。その辺からスパイを巡らしてたのかよ」
本庄さんの話題に、周りにいた人も円に入っていく。
「2月だったら、夕菜もその辺りだったよな」
え!?
私の話題が出てくるなんて、一体、なんなんだろう。
「もしかしたらさ、夕菜も、なんじゃね?」
「しっそこいるぞ」
「可能性は0じゃないよな」
え…?
なにそれ。
私って、尾田組の人たちに全然信用されてなかったの?
じゃなかったら、私だったら、絶対に仲間を疑ったりしない。
その間も、男たちの話は続いていく。
「夕菜、賢治と仲良かったよな」
「実は裏で繋がっていたとかな」
「僚太に漬け込んで、入り込んだんじゃね?だって、賢治も仁さんが連れてきたじゃん」
「ああ、そうだった!」
どうしよう…。
背中に視線を感じる。
辛いよ。
だんだん目が、熱くなっていく。
嫌だ。
そんなこと、言わないでよ。
毎月の第一日曜日に開かれる。
いつも、先月の反省と今月の目標やお知らせ、組長からの話などがある。
ぶっちゃけ、学校みたい。
だけど今日は、いつまで経っても司会役の五条さんが現れない。
どうしたんだろ?
五条さんがいないと、何も始まらない。
みんなで「どうする?」って言い合うけど、場はわいわいしているだけだ。
「そういえばさぁ」
ふいに、後ろから聞こえた声。
なんとなく呼ばれたみたいに感じて後ろを振り向いたけど、全然私のことは読んでいなかった。
男の人たちが三人くらい、円になって話している。
「賢治って比較的新しいやつだよな」
賢治…本庄さんの名前だ。
「ああ。2月くらいだったかな」
「ちっ。その辺からスパイを巡らしてたのかよ」
本庄さんの話題に、周りにいた人も円に入っていく。
「2月だったら、夕菜もその辺りだったよな」
え!?
私の話題が出てくるなんて、一体、なんなんだろう。
「もしかしたらさ、夕菜も、なんじゃね?」
「しっそこいるぞ」
「可能性は0じゃないよな」
え…?
なにそれ。
私って、尾田組の人たちに全然信用されてなかったの?
じゃなかったら、私だったら、絶対に仲間を疑ったりしない。
その間も、男たちの話は続いていく。
「夕菜、賢治と仲良かったよな」
「実は裏で繋がっていたとかな」
「僚太に漬け込んで、入り込んだんじゃね?だって、賢治も仁さんが連れてきたじゃん」
「ああ、そうだった!」
どうしよう…。
背中に視線を感じる。
辛いよ。
だんだん目が、熱くなっていく。
嫌だ。
そんなこと、言わないでよ。