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このお話はフィクションです。
実際の団体、お店などに関係はありません。

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ただいまヤクザ、修行中!!

#49


 私は、耳を傾けた。
だれかにみつからないか、心配で心配で、心臓がバクバクする。
でも、倉庫の中で何が起きているのか、知りたい。

 「〜ろ!おまえ………〜…ぉい!」
でも、途切れ途切れで、よくわからない。
なんとなく、何人かの人が、1人の人を責めているように感じるけど。

 裏に回ってみよう。
あっ。
裏の壁に、コンクリートの隙間があることに気がついた。
目を近づけて、中を覗いてみる。

中には、本庄さんがいた。
やっぱり…そうだったの?
本庄さんが?
あんなにいい人だよ?

傷だらけで、血まみれの本庄さんを囲んでいるのは、仁さんだった。
仁さんは、怒っているようだ。
いつものスマート感が消えて、荒っぽく髪をかき上げている。

「本庄!」
倉庫の中に、仁さんの声が響いた。

仁さんの手の中には、刑事ドラマとかでしか見ない、銃があった。
恐ろしいほど黒光りするそれは、本庄さんに向けられていた。
本庄さんは手を前にして、首を振っていた。

 「たのむ…殺さないでくれ!」
「裏切り者に、用はない」
「待ってくれ!聞いてくれ!確かに俺はスパイだ。でも、ここに来てから、ここの温かさを知ったんだ。今まで上の操りでしかなかった俺が、自由になれたんだ。俺は尾田組が好きだ!待ってくれ!!」

 もう、見たくない。
私は隙間から目を離して、倉庫から立ち去った。
布団に入っても、まだ、眠れなかった。

その後、本庄さんがどうなったか、私は知らない。
知っている人は知っているんだろう。
でも私は、知りたくない。

2025/05/20 17:01

あちゃぱ ID:≫ 2.0XvDvCgJqrM
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