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このお話はフィクションです。
実際の団体、お店などに関係はありません。

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ただいまヤクザ、修行中!!

#40


 夕食も食べ終わって、大浴場に向かった。
廊下を歩いていると、なにやら騒がしい声。
なんだろう…?

 声のする方を見ると、外組の稽古だった。
外組は大変な仕事。
ライバルのヤクザグループの徹底から、不審者とかの警備までしなくてはいけない。
内庭で、「やあっ」と声が響く。

 「ん?夕菜!」
「僚太!?」
廊下から庭を見ていたら、シャツを脱いだ僚太が近づいてきた。
「僚太って内組じゃなかった?」
「うん。でもたまにこっちも手伝うんだ」

大変だなぁ。
お疲れ様です、と言いながら、僚太を姿は眩しいなぁと思った。
汗がキラキラと光っている。

「みんな、バラバラなんだね」
稽古を見ると、人それぞれ稽古方法が違うみたい。
短刀から弓(!?)、空手みたいなのをしてる人もいる。

「ああ。みんながみんな、自分に合った方法で練習してるんだ」
「なんか、すごいね。
私なんかと違って、みんながキラキラしてる」

 この屋敷にはいろんな人がいて、いろんな仕事をしている。
ヤクザっていう肩書きだけど、のびのび、自分が自分のままでいられる場所が、ここにあるんだ。

外組は、この街を守ってくれている。
内組は、この屋敷を守ってくれている。
組長や尾田3人組の方達は、みんなに居場所をくれた。

「夕菜もだよ」
「ーえ?」
「夕菜も、みんなの役に立ってる」
「そんな、私なんかが」

 「みんな言ってるよ。夕菜が来てから、屋敷が明るくなって、洗濯組は仕事が捗るようになったって」
え?
みんな、が?

「夕菜、自分を卑下するな。
みんながみんな、生まれてきた意味があって、誰かの役に立っているんだ。
“自分なんか”じゃないよ。
“夕菜だから”役に立ってるんだよ」

ポロポロと、私の意思に関係なく涙が出てきた。
ポヤポヤする目のまま顔を上げると、僚太が眩しい笑顔で私を見た。
私も、誰かの役に立ってる?
私だから、できることがある?

おじさん達に言われたきた『お前なんか』の棘が、抜けていく気配がした。

僚太は私の頭を優しく撫でてくれた。
ああ。
私、ここにきてよかった。

作者メッセージ

ゆうなななななな!!

よかったね〜。
ハッピーエンド、じゃない!
まだ残ってる!!
僚太!
なんとかしろよ!!

2025/05/17 17:27

あちゃぱ ID:≫ 1.5LHN/5O97I6
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