ただいまヤクザ、修行中!!
三十分後。
ようやく話が終わったみたいで、僚太が私のもとにやってきた。
「ごめん。おまたせ」
「…」
「ごめんって!さ、いこ?」
いこって?
またどこかにいくの?
次に来たのは、町の商店街だ。
駅の改札を出てすぐある、歴史のある商店街。
大通りの方にスーパーはあるけど、この近くの人はみんな商店街で買い物をする。
私もよくここに来る。
「おっ夕菜ちゃん!久しぶりだねぇ。元気にしとるかい?」
「夕菜ちゃん!これ持ってきな!なに、あまりものだよ!!」
「夕菜ちゃん!」
ここに来ると、あったかい気持ちになる。
商店街のみんなが優しくて、よくしてくれる。
まあ、私は天涯孤独っていうレッテルがあるからなんだけど。
商店街を歩きながら、私は僚太にいろいろ質問した。
そうだ。
私はこの人のことをよく知らない。
知っているのは、尾田組の風来坊ってことだけだ。
「僚太っていくつ?」
「20」
えっウソ!
3歳しか上じゃなかったんだ。
「どこの組に所属してるの?」
「は?尾田組に決まってるじゃん」
「そうじゃなくて、内組とか、外組とかの」
「…内組の情報組」
「へぇーー!」
すっごく意外。
外組っぽい顔してるのに。
「情報組ってなにしてるの!?」
「…僕のことはいいからさ、僕、夕菜のこと知りたい」
え、私?
「でも僚太、私のこと色々調べたんでしょ?」
「そうだけど…例えば、好きな色は?」
「……みんな好きだよ」
好きな食べ物とか、好きな〜って答えるのは苦手だ。
好きなものなんて、何。
私なんかが言ったところで、どうにもならないし。
「夕菜、着いたよ」
僚太に声をかけられて、私は自分が下を向いていたことに気がついた。
顔を上げると、そこはー
ようやく話が終わったみたいで、僚太が私のもとにやってきた。
「ごめん。おまたせ」
「…」
「ごめんって!さ、いこ?」
いこって?
またどこかにいくの?
次に来たのは、町の商店街だ。
駅の改札を出てすぐある、歴史のある商店街。
大通りの方にスーパーはあるけど、この近くの人はみんな商店街で買い物をする。
私もよくここに来る。
「おっ夕菜ちゃん!久しぶりだねぇ。元気にしとるかい?」
「夕菜ちゃん!これ持ってきな!なに、あまりものだよ!!」
「夕菜ちゃん!」
ここに来ると、あったかい気持ちになる。
商店街のみんなが優しくて、よくしてくれる。
まあ、私は天涯孤独っていうレッテルがあるからなんだけど。
商店街を歩きながら、私は僚太にいろいろ質問した。
そうだ。
私はこの人のことをよく知らない。
知っているのは、尾田組の風来坊ってことだけだ。
「僚太っていくつ?」
「20」
えっウソ!
3歳しか上じゃなかったんだ。
「どこの組に所属してるの?」
「は?尾田組に決まってるじゃん」
「そうじゃなくて、内組とか、外組とかの」
「…内組の情報組」
「へぇーー!」
すっごく意外。
外組っぽい顔してるのに。
「情報組ってなにしてるの!?」
「…僕のことはいいからさ、僕、夕菜のこと知りたい」
え、私?
「でも僚太、私のこと色々調べたんでしょ?」
「そうだけど…例えば、好きな色は?」
「……みんな好きだよ」
好きな食べ物とか、好きな〜って答えるのは苦手だ。
好きなものなんて、何。
私なんかが言ったところで、どうにもならないし。
「夕菜、着いたよ」
僚太に声をかけられて、私は自分が下を向いていたことに気がついた。
顔を上げると、そこはー