ただいまヤクザ、修行中!!
番外編④、始まります!!
[水平線]
翠姐さんの出来事があってから、俺と兄貴の中がよく、なってもいなかった。
言い合いも喧嘩もするし、兄貴は親父に「暴走すんな」と怒られていた。
かという俺も、授業中にスマホ見て、抜け出したからコテンパンに怒られた。
冬馬は相変わらず引きこもって、兄貴にご飯を届けてもらってる。
あそこ、なんか仲良いよな…。
「こ、こんにちは…」
翠姐さんが家に来るのは2回目だ。
兄貴はちゃんと告白して、付き合うことになったらしい。
「翠」
「司!」
翠姐さんは兄貴を見ると、パッと顔が輝かせる。
あんなやつの、どこがいいんだか。
今日は翠姐さんの歓迎と、兄貴のお祝い(つきあっただけなのに?)も兼ねて、夕食でパーティーが開かれることになった。
料理組が張り切って、高級料理屋みたいな飯が出てきた。
お上品になんか食べないけど。
冬馬は来なかったが、尾田組の本部に住むほぼみんなが集まった。
珍しい、僚太もちゃっかり椅子に座っていた。
「祝だーーーーー!!!!」
兄貴が盃を掲げて(成人していない)、パーティーが始まった。
俺も成人なんかしていないけど、ちょっとだけお酒を飲ませてもらった。
「うえ、まず」
「ハハハハハっ!!坊はまだやなぁ!」
む、と顔を顰めると、翠姐さんと目が合った。
姐さんはペコっとした。
うん、可愛い。
ゴツンッ
来ると思った。
けど、こんなに真上からとは思ってなかった。
「俺の彼女に手ェだすんじゃねぇよゴラ!」
見上げると、赤い顔をした兄貴がゲンコツをわなわなさせていた。
ああ、これもう、デキてるわ。
パーティーは朝方まで続いた。
続いていると言っても、酔っ払いのじいさんたちが居座っているだけだが。
俺は早々に帰り、明日も学校だし、早く寝た。
朝。
屋敷に泊まったらしい翠姐さんが玄関に立っていた。
兄貴もいる。
見送りかな。
「やっぱウチに住まない?」
「ちょっと、早いんじゃない?」
いや、早すぎるだろ。
早い男は嫌われるぜ〜。
「あっ仁くん!」
「ん?」
「あの時は、助けてくれてありがとう!!」
うわマジか、結構嬉しいぞ、これ。
「どういたしまして、姐さん」
姐さんと呼ぶと顔が赤くなる。
その後ろで俺にさっきを向ける男。
これは楽しいぜ!
「邪魔」
「うわっ僚太!姐さんにその言い方はないでしょ!
ってすごい頭!」
僚太はいつもの黒いパーカーに黒いダボダボズボン、黒いスニーカーのしゃれた格好だが、髪がボサボサだった。
「翠、こいつは僚太だ」
「あはようございます。僚太…くん!」
「…」
えっえええっ
「僚太っおまっ無視すんなよ!」
俺の声など梅雨知らず。
僚太はさっさと外に行ってしまった。
姐さんもポカン…と目を丸くしている。
「あっ気にするなよ!あいつは女嫌いだから!!
昔、大人の女に絡まれたことがあって、それからなんだ」
え。僚太ってそんな過去あったんだ。
知らなかった。
「全然大丈夫だよ!じゃあ、私もそろそろ行くね!」
「あっ俺も時間やばい!!」
俺は学校に向けて走り出した。
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翠姐さんの出来事があってから、俺と兄貴の中がよく、なってもいなかった。
言い合いも喧嘩もするし、兄貴は親父に「暴走すんな」と怒られていた。
かという俺も、授業中にスマホ見て、抜け出したからコテンパンに怒られた。
冬馬は相変わらず引きこもって、兄貴にご飯を届けてもらってる。
あそこ、なんか仲良いよな…。
「こ、こんにちは…」
翠姐さんが家に来るのは2回目だ。
兄貴はちゃんと告白して、付き合うことになったらしい。
「翠」
「司!」
翠姐さんは兄貴を見ると、パッと顔が輝かせる。
あんなやつの、どこがいいんだか。
今日は翠姐さんの歓迎と、兄貴のお祝い(つきあっただけなのに?)も兼ねて、夕食でパーティーが開かれることになった。
料理組が張り切って、高級料理屋みたいな飯が出てきた。
お上品になんか食べないけど。
冬馬は来なかったが、尾田組の本部に住むほぼみんなが集まった。
珍しい、僚太もちゃっかり椅子に座っていた。
「祝だーーーーー!!!!」
兄貴が盃を掲げて(成人していない)、パーティーが始まった。
俺も成人なんかしていないけど、ちょっとだけお酒を飲ませてもらった。
「うえ、まず」
「ハハハハハっ!!坊はまだやなぁ!」
む、と顔を顰めると、翠姐さんと目が合った。
姐さんはペコっとした。
うん、可愛い。
ゴツンッ
来ると思った。
けど、こんなに真上からとは思ってなかった。
「俺の彼女に手ェだすんじゃねぇよゴラ!」
見上げると、赤い顔をした兄貴がゲンコツをわなわなさせていた。
ああ、これもう、デキてるわ。
パーティーは朝方まで続いた。
続いていると言っても、酔っ払いのじいさんたちが居座っているだけだが。
俺は早々に帰り、明日も学校だし、早く寝た。
朝。
屋敷に泊まったらしい翠姐さんが玄関に立っていた。
兄貴もいる。
見送りかな。
「やっぱウチに住まない?」
「ちょっと、早いんじゃない?」
いや、早すぎるだろ。
早い男は嫌われるぜ〜。
「あっ仁くん!」
「ん?」
「あの時は、助けてくれてありがとう!!」
うわマジか、結構嬉しいぞ、これ。
「どういたしまして、姐さん」
姐さんと呼ぶと顔が赤くなる。
その後ろで俺にさっきを向ける男。
これは楽しいぜ!
「邪魔」
「うわっ僚太!姐さんにその言い方はないでしょ!
ってすごい頭!」
僚太はいつもの黒いパーカーに黒いダボダボズボン、黒いスニーカーのしゃれた格好だが、髪がボサボサだった。
「翠、こいつは僚太だ」
「あはようございます。僚太…くん!」
「…」
えっえええっ
「僚太っおまっ無視すんなよ!」
俺の声など梅雨知らず。
僚太はさっさと外に行ってしまった。
姐さんもポカン…と目を丸くしている。
「あっ気にするなよ!あいつは女嫌いだから!!
昔、大人の女に絡まれたことがあって、それからなんだ」
え。僚太ってそんな過去あったんだ。
知らなかった。
「全然大丈夫だよ!じゃあ、私もそろそろ行くね!」
「あっ俺も時間やばい!!」
俺は学校に向けて走り出した。