ただいまヤクザ、修行中!!
次に来たのは、町の商店街だ。
駅の改札を出てすぐある、歴史のある商店街。
大通りの方にスーパーはあるけど、この近くの人はみんな商店街で買い物をする。
商店街を歩きながら、私は僚太にいろいろ質問した。
私はこの人のことをよく知らないから。
「僚太っていくつ?」
「20」
えっウソ!
3歳しか上じゃなかった。
「どこの組に所属してるの?」
「は?尾田組に決まってるじゃん」
「そうじゃなくて、内組とか、外組とかの」
「…内組の情報組」
「へぇーー!」
すっごく意外。
外組っぽい顔してるのに。
「情報組ってなにしてるの!?」
「…僕のことはいいからさ、僕、夕菜のこと知りたい」
え、私?
「でも僚太、私のこと色々調べたんでしょ?」
「そうだけど…例えば、好きな色は?」
「……みんな好きだよ」
好きな食べ物とか、好きな〜って答えるのは苦手だ。
好きなものなんて、何。
私なんかが言ったところで、どうにもならないし。
僚太はじっと私をみたけど、すぐに前を向いた。
「…夕菜、着いたよ」
僚太に声をかけられて、私は自分が下を向いていたことに気がついた。
顔を上げると、そこはー
駅の改札を出てすぐある、歴史のある商店街。
大通りの方にスーパーはあるけど、この近くの人はみんな商店街で買い物をする。
商店街を歩きながら、私は僚太にいろいろ質問した。
私はこの人のことをよく知らないから。
「僚太っていくつ?」
「20」
えっウソ!
3歳しか上じゃなかった。
「どこの組に所属してるの?」
「は?尾田組に決まってるじゃん」
「そうじゃなくて、内組とか、外組とかの」
「…内組の情報組」
「へぇーー!」
すっごく意外。
外組っぽい顔してるのに。
「情報組ってなにしてるの!?」
「…僕のことはいいからさ、僕、夕菜のこと知りたい」
え、私?
「でも僚太、私のこと色々調べたんでしょ?」
「そうだけど…例えば、好きな色は?」
「……みんな好きだよ」
好きな食べ物とか、好きな〜って答えるのは苦手だ。
好きなものなんて、何。
私なんかが言ったところで、どうにもならないし。
僚太はじっと私をみたけど、すぐに前を向いた。
「…夕菜、着いたよ」
僚太に声をかけられて、私は自分が下を向いていたことに気がついた。
顔を上げると、そこはー