「で、どこ所属なの？言わなくてもわかるけど」

「はい、ご察しの通りです。これが、落ちていた『九』の刺繍の入ったハンカチです」

三島さんはジプロックを取り出した。
中には、泥や血の後のようなものがついている、ハンカチが入っている。
裏には、おしゃれな刺繍で『九』の文字。
ナニコレ？

「検査はかけましたが、それらしき物は出てきませんでした」

ハンカチをジプロックから取り出し、僚太が手に取る。

「…ん、冷たいな」

「はい。もしかするとスプレーなどが使われていたかもしれません」

「よくやった」

「ありがとうございます」

あ〜〜〜。
暇だなぁ。