「どこ行くの？」

身支度をして、僚太と外に出た。

「ん？すぐそこ」

僚太と私は川沿いの倉庫が並んでいる場所に来た。
その中の一つの倉庫の前に、一人の警察官がいる。

「あっ僚太さん！お疲れ様です！！」

「おつかれさま〜！」

その警察官が、僚太に敬礼した。
なんでここに警察官が？

「夕菜、この人は三島さん。僕たち尾田組と仲良くしている警察官の1人だよ」

「は、はぁ」

「初めまして。三島と言います」

わぁ。
名刺受け取っちゃった。
人生初★

「じゃあ現場に行こうか」

え、現場？
わけがわからない私を置いて、二人はすぐそこのガレージに入って行った。
ちょ、まって！

「ここか…」

「はい。相手は全員男で13人いました」

「翠はどこにいたの？」

「ここです。このドアは裏口につながっていて、そこで車を乗り換える予定だったのかと」

翠って、翠さん？
さっき会った？

しかもこれ、全然デートじゃないし。
残念。。。
って、残念って何！？
別に初めからデートだとは思ってないし！