ただいまヤクザ、修行中!!
[太字]家族[/太字]
ゴォぉぉぉぉ!
耳をつんざくような音が、あたりを包む。
熱い。
熱いよ。
私は燃え盛る我が家で、倒れていた。
お母さんの悲鳴が聞こえて、逃げようと思った時にはもう、火の海だった。
怖がってちゃいけない。
必死で足を動かして玄関を目指したが、煙で頭が回らなくて、転けてしまった。
もう、立てない。
立てないよ。
喉がカラカラだ。
涙すら出てこない。
私はどうなっちゃうんだろう…。
もう、ダメなのかな。
不思議なことに、死ぬことに抵抗はなかった。
痛いとか、そういうのはわからなかった。
ダメだとわかったら、無抵抗になるのかな。
ああ。
「お母さん…」
最後の言葉として、絞り出したカスカスの声。
「ごめんね。大好き…」
これは、音にはならなかった。
ただ、口パクをしているだけになってしまった。
さようなら、みんなー
次に目を覚ましたら、病院のベットの上だった。
真っ白の部屋とシーツ。
右腕に巻かれたぐるぐるの包帯。
左手に繋がれた、細いホース。
部屋に来た看護師さんに聞いたら、あの時外に出れたのはお父さんだけで、
私とお母さんを探しに家の中に飛び込んだが、お母さんは見つからなかったらしい。
だけど私は見つけて、私を抱えて外に出たが、お父さんは助からなかった。
私は、たった一人になってしまったのだ。
〜続・番外編〜
次のページも続いて番外編です!
一人になってしまった夕菜の、おじさん一家の生活です。
ゴォぉぉぉぉ!
耳をつんざくような音が、あたりを包む。
熱い。
熱いよ。
私は燃え盛る我が家で、倒れていた。
お母さんの悲鳴が聞こえて、逃げようと思った時にはもう、火の海だった。
怖がってちゃいけない。
必死で足を動かして玄関を目指したが、煙で頭が回らなくて、転けてしまった。
もう、立てない。
立てないよ。
喉がカラカラだ。
涙すら出てこない。
私はどうなっちゃうんだろう…。
もう、ダメなのかな。
不思議なことに、死ぬことに抵抗はなかった。
痛いとか、そういうのはわからなかった。
ダメだとわかったら、無抵抗になるのかな。
ああ。
「お母さん…」
最後の言葉として、絞り出したカスカスの声。
「ごめんね。大好き…」
これは、音にはならなかった。
ただ、口パクをしているだけになってしまった。
さようなら、みんなー
次に目を覚ましたら、病院のベットの上だった。
真っ白の部屋とシーツ。
右腕に巻かれたぐるぐるの包帯。
左手に繋がれた、細いホース。
部屋に来た看護師さんに聞いたら、あの時外に出れたのはお父さんだけで、
私とお母さんを探しに家の中に飛び込んだが、お母さんは見つからなかったらしい。
だけど私は見つけて、私を抱えて外に出たが、お父さんは助からなかった。
私は、たった一人になってしまったのだ。
〜続・番外編〜
次のページも続いて番外編です!
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