ただいまヤクザ、修行中!!
次に来たのは、町の商店街だ。
駅の改札を出てすぐある、歴史のある商店街。
大通りの方にスーパーはあるけど、この近くの人はみんな商店街で買い物をする。
私もよくここに来る。
「おっ夕菜ちゃん!久しぶりだねぇ。元気にしとるかい?」
「夕菜ちゃん!これ持ってきな!なに、あまりものだよ!!」
「夕菜ちゃん!」
ここに来ると、あったかい気持ちになる。
商店街のみんなが優しくて、よくしてくれる。
まあ、私は天涯孤独っていうレッテルがあるからなんだけど。
商店街を歩きながら、私は僚太にいろいろ質問した。
そうだ。
私はこの人のことをよく知らない。
知っているのは、尾田組の風来坊ってことだけだ。
「僚太っていくつ?」
「20」
えっウソ!
3歳しか上じゃなかったんだ。
もっと年上だと思ってた…。
「どこの組に所属してるの?」
「は?尾田組に決まってるじゃん」
「そうじゃなくて、内組とか、外組とかの」
「…内組の情報組」
「へぇーー!」
すっごく意外。
外組っぽい顔してるのに。
「情報組ってなにしてるの!?」
「…僕のことはいいからさ、僕、夕菜のこと知りたい」
え、私?
「でも僚太、私のこと色々調べたんでしょ?」
「そうだけど…例えば、好きな色は?」
「……みんな好きだよ」
好きな食べ物とか、好きな〜って答えるのは苦手だ。
好きなものなんて、何。
私なんかが言ったところで、どうにもならないし。
「夕菜、着いたよ」
僚太に声をかけられて、私は自分が下を向いていたことに気がついた。
顔を上げると、そこはー
「ここって…」
「そう、ルーベル・シャルロット」
えええ!?
僚太が私を連れて来たのは、商店街の中央付近、高級ジェリー店などが並ぶ場所だ。
ここはこの町以外の人が集まり、バレンタインやクリスマスではお店に入るために行列ができるほど。
私も知っていたけど、立ち止まったことはない。
美咲ちゃんはおばさんによくブランドの服を買ってもらっていた。
そのブランドの服、ルーベリ・シャルロットは世界的に有名な洋・和服の専門店。
「すごぉい!」
近くで見ると、お店はキラキラと輝いていて、ガラスケースのマネキンが来た服はとても美しい。
「さ、入るよ」
「え!?」
駅の改札を出てすぐある、歴史のある商店街。
大通りの方にスーパーはあるけど、この近くの人はみんな商店街で買い物をする。
私もよくここに来る。
「おっ夕菜ちゃん!久しぶりだねぇ。元気にしとるかい?」
「夕菜ちゃん!これ持ってきな!なに、あまりものだよ!!」
「夕菜ちゃん!」
ここに来ると、あったかい気持ちになる。
商店街のみんなが優しくて、よくしてくれる。
まあ、私は天涯孤独っていうレッテルがあるからなんだけど。
商店街を歩きながら、私は僚太にいろいろ質問した。
そうだ。
私はこの人のことをよく知らない。
知っているのは、尾田組の風来坊ってことだけだ。
「僚太っていくつ?」
「20」
えっウソ!
3歳しか上じゃなかったんだ。
もっと年上だと思ってた…。
「どこの組に所属してるの?」
「は?尾田組に決まってるじゃん」
「そうじゃなくて、内組とか、外組とかの」
「…内組の情報組」
「へぇーー!」
すっごく意外。
外組っぽい顔してるのに。
「情報組ってなにしてるの!?」
「…僕のことはいいからさ、僕、夕菜のこと知りたい」
え、私?
「でも僚太、私のこと色々調べたんでしょ?」
「そうだけど…例えば、好きな色は?」
「……みんな好きだよ」
好きな食べ物とか、好きな〜って答えるのは苦手だ。
好きなものなんて、何。
私なんかが言ったところで、どうにもならないし。
「夕菜、着いたよ」
僚太に声をかけられて、私は自分が下を向いていたことに気がついた。
顔を上げると、そこはー
「ここって…」
「そう、ルーベル・シャルロット」
えええ!?
僚太が私を連れて来たのは、商店街の中央付近、高級ジェリー店などが並ぶ場所だ。
ここはこの町以外の人が集まり、バレンタインやクリスマスではお店に入るために行列ができるほど。
私も知っていたけど、立ち止まったことはない。
美咲ちゃんはおばさんによくブランドの服を買ってもらっていた。
そのブランドの服、ルーベリ・シャルロットは世界的に有名な洋・和服の専門店。
「すごぉい!」
近くで見ると、お店はキラキラと輝いていて、ガラスケースのマネキンが来た服はとても美しい。
「さ、入るよ」
「え!?」