「三浦は隣町のヤンキーグループだよ。
いろんなヤクザの下についてる、いえば八方美人なクズ野郎たちだ」
私の問いに、三島さんが優しく答えてくれた。
へぇ…。

「ついでだけど、三浦のやつらは謎の繋がりを求めて、名前に「三」が入った奴らを多く集めるんだ。もっとも、それだけじゃないけどな」
隣で僚太が言った。

　…あれ？
三島、さん？

「そう。俺も昔は三浦の一員だったんだ。完全なヤンキーだったよ。
まあ、俺が抜けて、警察に追放して、俺が知っている限りのトップをとっ捕まえた。
自慢できる、ものじゃない」
「そうなんですね…」

こんなきちっとした警察官の三島さんも、ヤンキーだったりするんだ。

　私が納得したのを見て、2人はまた調査に戻ってしまった。
本当に、私来た意味あるのかな？
この様子を見る限り、いつもは僚太、1人で来ているっぽいし。
もう！

　三十分後。
ようやく話が終わったみたいで、僚太が私のもとにやってきた。

「ごめん。おまたせ」
「…」
「ごめんって！さ、いこ？」

いこって？
まだどこかにいくの？