ただいまヤクザ、修行中!!
[中央寄せ][大文字][太字]3[/太字][/大文字][/中央寄せ]
「おい」
遠くの方で、声がする。
「おい、起きろ!」
起きろ?
嫌よ…。
まだ寝ていたいもの…。
「起きろ!この、バカ!!」
バ、バカ!?
「うわぁ!」
ガバッと跳ね起きた。
右には、大きな足が。
足をつたって上を見ると、金髪の人がいた。
「朝飯の時間、終わるぞ」
「へ?」
急いで着替えて、金髪の人に連れられて朝ごはんを食べに行った。
朝ごはんは大皿が長い机に並べていて、どれも美味しそう!
でもご飯を食べる前に、食堂の前に立たされた。
え!?
「今日入った夕菜だ。みな、よろしく」
「はい!!!!」
それだけ言うと、金髪の人は食堂を出て行ってしまった。
「ここおいで!」
一人で突っ立っていたら、右の机から声をかけられた。
色が濃くて、ゴツそうな人。
うわ、怖そうだな…。
おそるおそる、開けてくれた椅子に座ると、
「夕菜、俺は俊だ」
「よろしく、お願いします…」
「わかんないことあったら、なんでも聞いてな!」
「はい…」
ご飯は、本当に美味しかった。
周りは男の人たちばっかで、同じお皿突くのにちょっと躊躇ったけど、
それじゃ、食べれないしね。
でも、私の小皿にいろんなひとが「これは好きか?」ってとってくれる。
あれ。
意外と、怖くないかも…?
ご飯を食べ終わったら、俊さんが
「屋敷、案内するよ」
と言うため、お言葉に甘えさせてもらおう…。
「門から入って玄関の右側が、俺たちの部屋とかがある。
反対の左側が、組長や若が住んでいるところだ。玄関の奥の部屋が大広間な」
「なるほど」
思っていたよりも、作りは複雑じゃなかった。
「俺たちは全国で1万人を超える、尾田組だ。この屋敷はその本部で、三十人くらいが住んでる。
トップは尾田光組長だ。毎週月曜日の朝礼で、お目にかかることができるはず。
次が若。司さんと言って、長男だ」
「もう会いました」
「ああ、そうだったな。
次男が仁。三男が冬馬というが、冬馬さんは、俺は一度も見たことがないんだ」
「どうしてですか?」
「部屋から出てこないんだ。ご飯とかは全て若が持って行ってるらしい」
要するに、引きこもりってわけか。
にしても司さん、過保護すぎない?
「おい」
遠くの方で、声がする。
「おい、起きろ!」
起きろ?
嫌よ…。
まだ寝ていたいもの…。
「起きろ!この、バカ!!」
バ、バカ!?
「うわぁ!」
ガバッと跳ね起きた。
右には、大きな足が。
足をつたって上を見ると、金髪の人がいた。
「朝飯の時間、終わるぞ」
「へ?」
急いで着替えて、金髪の人に連れられて朝ごはんを食べに行った。
朝ごはんは大皿が長い机に並べていて、どれも美味しそう!
でもご飯を食べる前に、食堂の前に立たされた。
え!?
「今日入った夕菜だ。みな、よろしく」
「はい!!!!」
それだけ言うと、金髪の人は食堂を出て行ってしまった。
「ここおいで!」
一人で突っ立っていたら、右の机から声をかけられた。
色が濃くて、ゴツそうな人。
うわ、怖そうだな…。
おそるおそる、開けてくれた椅子に座ると、
「夕菜、俺は俊だ」
「よろしく、お願いします…」
「わかんないことあったら、なんでも聞いてな!」
「はい…」
ご飯は、本当に美味しかった。
周りは男の人たちばっかで、同じお皿突くのにちょっと躊躇ったけど、
それじゃ、食べれないしね。
でも、私の小皿にいろんなひとが「これは好きか?」ってとってくれる。
あれ。
意外と、怖くないかも…?
ご飯を食べ終わったら、俊さんが
「屋敷、案内するよ」
と言うため、お言葉に甘えさせてもらおう…。
「門から入って玄関の右側が、俺たちの部屋とかがある。
反対の左側が、組長や若が住んでいるところだ。玄関の奥の部屋が大広間な」
「なるほど」
思っていたよりも、作りは複雑じゃなかった。
「俺たちは全国で1万人を超える、尾田組だ。この屋敷はその本部で、三十人くらいが住んでる。
トップは尾田光組長だ。毎週月曜日の朝礼で、お目にかかることができるはず。
次が若。司さんと言って、長男だ」
「もう会いました」
「ああ、そうだったな。
次男が仁。三男が冬馬というが、冬馬さんは、俺は一度も見たことがないんだ」
「どうしてですか?」
「部屋から出てこないんだ。ご飯とかは全て若が持って行ってるらしい」
要するに、引きこもりってわけか。
にしても司さん、過保護すぎない?