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日本を変えるぜ!都道府県会議

#6


「そういえば、あなたたちはどこの都道府県なんですか?」

すると、みんな黙りこくってしまった。何か悪いことを聞いてしまったのだろうか。郡上は苦笑いして、頭を掻いて答えた。

「あれ、知らない?実はね、自分で自分がどこの県なのか言うことは出来ないんだ」

いや、知らないどころの話ではない。大喜はどこの都道府県を宿しているかすら、知らないのだ。

「そ、そうなんだ…。ていうか、みんなはどこの都道府県を宿しているか知っているの?」

するとその場に居た全員が驚いた顔で大喜の方を見た。大喜はなにがおかしいのかサッパリわからない。

「えっ、大和、自分がどこの都道府県か知らないの?」

北杜があまりに驚いたのか、つっかえつっかえ聞いてきた。大喜は頷く。

「まじかよ」

白鷹はぼそっと呟いた。

「これは…、異例だな」

郡上も相当驚いているようだ。

「と言うことは、みんな知ってる…?」

2人は大げさに、1人はコクっと頷く。

「いいか。普通、みんなどこの都道府県か自覚しているんだ。それを知らないと言うことは、夢を見ていないのか?」

「夢…って?」

郡上が下を向いて、唇を噛む。大喜は何か悪いことをしてしまったと思い、慌てて謝る。

「なんか…ごめん」

郡上が顔を上げて言う。

「なんでもないさ。考え事をしていただけ」

考え事をしていたようには到底見えない深刻さだったけど。と大喜は思ったが、これ以上首を突っ込むのもよくないと思い、何も言わないでおいた。その時、視界が急にグラッと動いた。

「なにこれ!」

郡上はいつも通り、笑って答える。

「もう、現実世界に戻ってこい、ということだ。また会おう」


気がつくと、いつもの机に居た。

作者メッセージ

更新遅れてすいません。

2025/05/17 22:16

景人 ID:≫ 04LvgTD4ssfS.
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