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ファースト・クラス・スター

#3

新星

「たかちゃん?何やってるの?」
目の前にはボロボロで傷だらけなぜか髪が白く羽が生えている、鷹のような人がいた。まるで別人だけど、身長も体格も服も同じだからわかった。
「美羅くん!?」
たかちゃんが驚いたように声をあげる。
「なんで、、、」
「負けちゃった。」
「...え?」
「戦って負けて逃げてきた。」
「えと、つまりあいつが追ってくるってこと?」
「可能性大だね」
「え、逃げていいすか?」
いやそうでしょ、無理でしょ、薄情とでもいくらでも言うがいい。
そもそも会ったばかりのやつ命がけで助けろ言われても無理やろがい!
ということでさらb
「あ、ちなみにこのままだと二人とも確実に死だよ?」
「喜んでお受けいたします。」
死にたくないので即そう言った
「ありがとねぇ」

「止血は多分できる。解毒剤とかある?なかったらアルコールとか」
たかちゃんがそう言う。
いや普通の人が解毒剤なんて持ち歩いてるわきゃないだろうよ
でも、、、
「持ってます!」
いやぁね、もし山に毒蛇とか毒持つ虫に刺されたりかまれたりしたときに備えて持ってるのよぉ
はい優秀、俺超優秀。
やっぱ念には念をだねぇぇぇぇ
「おお!?持ってるの!?くれ、お願いだぁ」
「いいですけど」
たかちゃんに渡す。
たかちゃんがそれを横腹らへんや翼のあたりにかける。
「おぉ。毒引いてくぅ」
「ナイス!マジ!」
「お代金は税込で810円となります。」
「金とるのかいな、おやっさん、タダじゃいかんかねぇ」
当たり前だろよ 俺が買ったんだから ま、いいや、守ってくれんなら
「わかったよ」
「やった!」
「はぁ…」
「よし!動けるぐらいには回復したし、飛んで逃げるよ!!」
「と、飛ぶ?」
「うん、飛ぶ。とりあえず手掴んでれば落ちないから」
「落とさないでよ?マジで。こんなところで死にたくないよ?」
「わかっとるわかっとる ほな、いくでい」
たかちゃんの背中の翼が大きく動き、空に浮く。
浮いた瞬間落ちる。
「イタッ!」
「あー、あのまま飛んでたら死んでたね」
うん、あれは死ぬ。だって見えたもん。
白い鎧のあいつが刀をこっちの方向にぶん投げてたの。
粘着質すぎんだろ!しつけぇわ!
そのまま刀はブーメランのようにカーブしてあいつの元に戻ってった。
ひえええええええいえいえいえいえ!怖いよぉよおよよよ
あぁー、なんかあちらの方覚醒してないすか?殺気すごいしなんか後ろにサソリの幻影みたいなん見えるんだが。
よし!逃げよう!逃げましょう!あばよとっつぁん。
「今は逃げれんよ。」


ひえ!?
まじっすか?
「たかちゃんさんよ。何言ってるんすか?」

「三途の川渡りたくなければね☆」
ー人生、終了のお知らせです。ー
いぃやだぁーーー!死にたくないぃ!
いや、まだ死が決まったわけじゃない。落ち着け落ち着け。
「でも、なんで逃げたら死ぬんすか?」
「敵さんが僕の毒なおした美羅くんを警戒してる。」
はーい!完全に敵とみなされましたー!
バイヤーっすよ!
「僕にもうあいつから逃げる体力はない。」
「そして、美羅くんは逃げようとしたら... スパッ! とな」
「戦わない?僕と。君は普通の人じゃない。」
「この眼が?」
少々キレながらたかちゃんに言う。そりゃコンプレックスだもん。

触れられたくないところだってあるさ。特に眼
通りすがる人間は皆俺の眼をみる。
まあ、俺の眼赤いからな。
そして奇妙なものを見るような目で見てくる。
気持ち悪い。怖い。こっち見ないで。
そう何度も言われた。
嫌われたい人間なんていない。
そりゃ、友達だって欲しい。
なりたくてなったわけじゃない。
性格がよかったら少しはいたかもしれないな。
この眼について言われると、イライラする。
言ってくるやつらを睨みつけ、しつこくいじってくるやつとはすぐ喧嘩になった。
努力もしない、怠惰な人生を歩んでいる。
自分も他の人間も嫌いだ。
ただ、まぁ親だけは俺に対して優しかった。
いい人だよ。
「眼なんか、お前を決める何でもない。お前はお前だ。」
そう父が言ってくれた時は少し救われた。
でも、俺は結局それに応えることはできなかった。
はぁ、この眼すらなければ、

「普通の人じゃないってのは、君は[太字]星の子[/太字]だからだよ。」
星の子?なにそれ?
「で、君の眼はかっこいいと思うよ。色とか関係ない。不安と恐れの色がありながら、奥にはとても強い信念が宿っている。君のそういうところ、好きだから。まわりなんか、どうでもいい。自信をもって、己の道を突き進めばいい。君は君でいい。自分を隠さないで。」

はじめて、親以外にそういうこと言われた。
俺には、仲間がいないと、孤独だと、そう思っていた。
「ありがとう。」
もう、自分を隠さない。
心をさらけ出せ。
俺は俺でいる。

「わかった。んで、どうすればいい?」
そう言いながら笑う。
「いいね!信念の色が増した! さっき渡した石、あるだろ?」
「ああ。」
「それを胸に当てて、『この身に星を、星に命を』と唱える。」

「この身に星を、星に命を」


髪が赤くなる。
力が湧き上がる。
「たかちゃんが鷹で俺が[漢字]鯨[/漢字][ふりがな]くじら[/ふりがな]か。」
この身に鯨型の何かが入り込んできた。
鯨って何ができるんだ?
まぁいい。とりあえず。
今なら何でもできる気がする。

「モウコロス。タカノヤツモモウウゴケナイダロ」
暗黒点の幹部がそういう。
「いや、少しは動けるよ、サポートでいい?美羅くん。」
「あぁ。頼むよ。色々なものから逃げ回ってきていた自分にイライラしてきた。八つ当たりだけど。すまんね。」
幹部が刀を構え、振る
避けなければ当たる
でも、避けるつもりはない。
幹部のいる場所へゆっくりと歩いていく。
「危ない!避けて!…ぐっ!飛べない!」
たかちゃんがそう言うが、別に死ぬ気はさらさらない
あの斬撃は木々を容赦なく破壊するレベルの威力
斬撃が当たる。



「俺はお前からもう逃げない」
「ムキズダト!?アリエナイ!」
「いや、傷はついたよ。少し、ね」
腹に少し少し傷がついて少し血が出てる程度。
これは、勝てる。

「えー?僕より強くない?美羅くん。」
たかちゃんが呟く

速度を上げる。
「タカホドデハナイガ、ハヤイ!?」
車並みの速度。
鯨の速度は時速40km程度だせるものもいるという。
全身のエネルギーを拳に込めるイメージ。
殴る。
刀で受け身をとられるが、木々をなぎ倒して、300m近くぶっ飛んでいく。
幹部が起き上がる。その額や肩、腹から血が結構出てる。
強すぎるだろ。
あんだけぶっ飛んで生きてるなんて。

たかちゃんが相手の隙をついてものすごいスピードで蹴りやら殴りやらをいれていく。
そのおかげで幹部はもうボロボロ
まあたかちゃんも疲れ果てて動けなくなったけど。
次は蹴り。足に力、エネルギーを込める感じ。全力で、全パワー。
相手の頭上に移動して蹴り下ろす。地面が凹む威力」


やばいね。この力。
「終わりだ。」
「ワタシノカチダ。」
何言ってんだこいつ。
頭イかれたか
相手に近づき、拳を振り下ろそうとする、と
「!?、うっ!」
全身をむしばむような痛み。
痛い。動けないぐらい痛い。マジ。
これまずい。
「美羅くん!」
男がよろよろと立ち上がり、刀を俺の脳天に向けてくる。これは死ぬ。
まずい。
「トドメ!」
脳天に降りてくる刀
死にたくない。あんな調子のってたのにこれかよ。だせぇ。
刀まで10cm

5cm

3cm

2cm

1cm

5mm

2mm

1mm。もう死ぬ。

「ゴゴゴゴゴゴッ!スッ!ドッ‼ズガガガ!バキッ!」

そう音がなった
幹部はいない。
どこにも見当たらない。
遠くの山を見る。
その山の頂上付近に遠くなのによく見えるほどの、貫通したようなでかいの穴が空いていた

「は?」
何が起こったんだ?
状況整理ができない状態で慌てていると、声があった。

「平氏先輩!」
たかちゃんが言う


「助けに来たよ。たかちゃんさんよ」

そこには
一人の人が立っていた。

作者メッセージ

3話目です。誤字などの指摘をお願いします。

2025/05/10 08:49

無価値のダイヤ ID:≫ 63hm9p3iYJgEY
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