二次創作
《 洒落怖怪異パロ 》 ⚠ 怪異ですか ? 駆逐します 。
― ― ―
ミミの顔が何を言っているんだと言わんばかりに分かり易く曇る 。
ミミ 「 上に生かして貰うって … 正気 ? 」
ミミの問いに 、 私はこくりと頷く 。
やって可哀想やし 。
捜査官側としても 、 交戦した怪異が武器になるのを見るのは気持ちのいいものでは無い 。
それに __
柚 「 まだ 、 未練あるんやろ 」
ミミ 「 ! 」
はっとしたようにミミの目が見開かれる 。
ミミは俯き 、 黙ってしまった 。
柚 「 ヒナにしたかったこと 、 言いたかったことは何や ? 」
ミミ 「 … 」
こいつにとって 、 ヒナは掛け替えのない存在 。
捌け所のない罪悪感を背負ってしまったミミは 、 やがて地縛霊になってしまった 。
それは 、 ヒナを大切に想う所以だろう 。
“ 汚されたくなかった ”
ミミはそう言ったが 、 私はもっと別の理由があると思う 。
ミミは人殺しをしたいわけでも 、 地縛霊になりたい訳でも無い 。
ただ 、 ヒナと自分の二人が安心して眠れる場所を整えたかった 。
その最中だというのに 、 面白半分で敷地内に入ってくる人々が居た 。
許せない 。
赦せない 。
ゆるせない 。
ユルセナイ 。
沸々と湧いてきた怒りを 、 ミミは制御出来なかったのだと思う 。
汚すな 。
僕たちの場所を 。
悪い思い出しか無い訳ではないはず 。
屋敷の中を見て回った時間は 、 少なからず楽しい思い出だっただろう 。
美しい思い出のまま保管しておきたかった 。
悪い思い出を拭い去ることは決して出来ないが 、 せめてもの悪足掻きとして 。
柚 「 せやから 、 一緒に頑張ろうや 」
ミミ 「 … 何を頑張るっていうのさ 」
未だ訝しげに眉を顰めるミミ 。
瞳の奥は 、 迷うように揺れている 。
もう一押しやな 。
柚 「 他の怪異 、 ぶっ潰してみん ? 」
― ― ―
? 「 馬鹿なんですか貴女 」
ばっさりと切られた私の意見 。
くっそ 、 我ながら名案だと思ったのに 。
? 「 怪異を潰す側の人間だというのに 、
対象を救うばかりか組織に入れようなんて … 」
もう一度言います 。
貴女馬鹿ですか ?
そう問われ 、 少しばかり頭に来る 。
柚 「 馬鹿馬鹿って喧しいわ !! 馬と鹿の見分けくらい付きますぅ !! 」
? 「 そういう話をしてんじゃないんですよ 」
呆れたように溜め息を吐く 、 目の前の癖っ毛の男 。
柚 「 ったく … 関東人は頭でっかちしかおらんのか 」
? 「 関西人は直ぐキレる血の気の多い人間ばかりで困ります 」
柚 「 あぁ !? 」
? 「 はい ? 」
彼は上等捜査官の “ [漢字]上舘[/漢字][ふりがな]うわだて[/ふりがな] [漢字]優[/漢字][ふりがな]ゆう[/ふりがな][漢字]也[/漢字][ふりがな]や[/ふりがな] ” 。
物腰柔らかな態度で培った信頼と 戦闘に於ける純粋な実力で
上層部までのし上がった 所謂 “ 凄い人 ” である 。
実を言うと私とは古い付き合いであり 、 普段は敬語など使っていないのだが 。
まあ組織内にいる今はあくまで先輩後輩の関係性なので 、 そうも行くまい 。
柚 「 ま 、 取り敢えず様子見させて下さいよ 。
組織に反逆しよるような姿勢を見せた瞬間 、 私から手を下します 」
優也( センパイ )はまたもや溜め息を吐く 。
優也 「 あのですね … これは僕の一存で決められる物事では無いんです 。
僕よりさらに上の人に許可を取らない限り 、
捜査官が怪異を連れるなんてことは許されるはずがありません 」
柚 「 それもそやな … 」
― ― ―
? 「 え ― 面白そうじゃん ! いいよ ― ! 」
優也 「 … え ?? 」
柚 「 おっ 」
仕方なく着いて行くと言った優也と共に 、
ボスの部屋まではるばる出向いた … のだが 。
優也 「 え 、 ボス正気ですか ? 怪異を組織に入れるんですよ ? 」
動揺したようにそう言う優也 。
正直私も 、 ボスの決断( ? )には驚きだ 。
いやこんなすんなり通るとは思わへんやん 。
あのほら 、 全身古傷だらけの人が出て来た思たら
急に自分の腕ぶった切って目の前に突き付けてきたりせえへんの ??
柚 「 聞いといてなんですが 、 ほんまにええんです ? 」
ボス 「 いいよいいよ ! 面白そうだし ! 」
ええ …
柚 「 … 」
優也 「 … 」
私と優也は顔を見合わせ 、 ボスはこういう人だったと苦笑したのだった 。
ミミの顔が何を言っているんだと言わんばかりに分かり易く曇る 。
ミミ 「 上に生かして貰うって … 正気 ? 」
ミミの問いに 、 私はこくりと頷く 。
やって可哀想やし 。
捜査官側としても 、 交戦した怪異が武器になるのを見るのは気持ちのいいものでは無い 。
それに __
柚 「 まだ 、 未練あるんやろ 」
ミミ 「 ! 」
はっとしたようにミミの目が見開かれる 。
ミミは俯き 、 黙ってしまった 。
柚 「 ヒナにしたかったこと 、 言いたかったことは何や ? 」
ミミ 「 … 」
こいつにとって 、 ヒナは掛け替えのない存在 。
捌け所のない罪悪感を背負ってしまったミミは 、 やがて地縛霊になってしまった 。
それは 、 ヒナを大切に想う所以だろう 。
“ 汚されたくなかった ”
ミミはそう言ったが 、 私はもっと別の理由があると思う 。
ミミは人殺しをしたいわけでも 、 地縛霊になりたい訳でも無い 。
ただ 、 ヒナと自分の二人が安心して眠れる場所を整えたかった 。
その最中だというのに 、 面白半分で敷地内に入ってくる人々が居た 。
許せない 。
赦せない 。
ゆるせない 。
ユルセナイ 。
沸々と湧いてきた怒りを 、 ミミは制御出来なかったのだと思う 。
汚すな 。
僕たちの場所を 。
悪い思い出しか無い訳ではないはず 。
屋敷の中を見て回った時間は 、 少なからず楽しい思い出だっただろう 。
美しい思い出のまま保管しておきたかった 。
悪い思い出を拭い去ることは決して出来ないが 、 せめてもの悪足掻きとして 。
柚 「 せやから 、 一緒に頑張ろうや 」
ミミ 「 … 何を頑張るっていうのさ 」
未だ訝しげに眉を顰めるミミ 。
瞳の奥は 、 迷うように揺れている 。
もう一押しやな 。
柚 「 他の怪異 、 ぶっ潰してみん ? 」
― ― ―
? 「 馬鹿なんですか貴女 」
ばっさりと切られた私の意見 。
くっそ 、 我ながら名案だと思ったのに 。
? 「 怪異を潰す側の人間だというのに 、
対象を救うばかりか組織に入れようなんて … 」
もう一度言います 。
貴女馬鹿ですか ?
そう問われ 、 少しばかり頭に来る 。
柚 「 馬鹿馬鹿って喧しいわ !! 馬と鹿の見分けくらい付きますぅ !! 」
? 「 そういう話をしてんじゃないんですよ 」
呆れたように溜め息を吐く 、 目の前の癖っ毛の男 。
柚 「 ったく … 関東人は頭でっかちしかおらんのか 」
? 「 関西人は直ぐキレる血の気の多い人間ばかりで困ります 」
柚 「 あぁ !? 」
? 「 はい ? 」
彼は上等捜査官の “ [漢字]上舘[/漢字][ふりがな]うわだて[/ふりがな] [漢字]優[/漢字][ふりがな]ゆう[/ふりがな][漢字]也[/漢字][ふりがな]や[/ふりがな] ” 。
物腰柔らかな態度で培った信頼と 戦闘に於ける純粋な実力で
上層部までのし上がった 所謂 “ 凄い人 ” である 。
実を言うと私とは古い付き合いであり 、 普段は敬語など使っていないのだが 。
まあ組織内にいる今はあくまで先輩後輩の関係性なので 、 そうも行くまい 。
柚 「 ま 、 取り敢えず様子見させて下さいよ 。
組織に反逆しよるような姿勢を見せた瞬間 、 私から手を下します 」
優也( センパイ )はまたもや溜め息を吐く 。
優也 「 あのですね … これは僕の一存で決められる物事では無いんです 。
僕よりさらに上の人に許可を取らない限り 、
捜査官が怪異を連れるなんてことは許されるはずがありません 」
柚 「 それもそやな … 」
― ― ―
? 「 え ― 面白そうじゃん ! いいよ ― ! 」
優也 「 … え ?? 」
柚 「 おっ 」
仕方なく着いて行くと言った優也と共に 、
ボスの部屋まではるばる出向いた … のだが 。
優也 「 え 、 ボス正気ですか ? 怪異を組織に入れるんですよ ? 」
動揺したようにそう言う優也 。
正直私も 、 ボスの決断( ? )には驚きだ 。
いやこんなすんなり通るとは思わへんやん 。
あのほら 、 全身古傷だらけの人が出て来た思たら
急に自分の腕ぶった切って目の前に突き付けてきたりせえへんの ??
柚 「 聞いといてなんですが 、 ほんまにええんです ? 」
ボス 「 いいよいいよ ! 面白そうだし ! 」
ええ …
柚 「 … 」
優也 「 … 」
私と優也は顔を見合わせ 、 ボスはこういう人だったと苦笑したのだった 。