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仲良しユーザー様の
オリちゃんたちが出てきます 。

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二次創作
《 洒落怖怪異パロ 》 ⚠ 怪異ですか ? 駆逐します 。

#5

ー ー ー







もう抵抗する気力も無くなったのか 、

幽霊 __ [漢字]基[/漢字][ふりがな]もとい[/ふりがな] 、 ミミは寝転がったまま天を仰いだ 。




柚  「  (  流石に踏み付けたままやと可哀想か …  )  」




そう思い至り 、 警戒しつつも足を退ける 。

やはりミミは動こうとしない 。


切り落とされた両腕からは血が流れているが 、 さっきよりは勢いが減っていた 。

やはり怪異だからか 、 再生も早いのだろう 。


ミミはゆっくりと目を閉じて 、 口を開いた 。




ミミ 「  __ 僕が 、 中学生のときの話なんだけどね  」







ー ー ー







【 ミミ side 】




?  「  __ ちゃん !  早く早く 〜 !  」

?  「  はいはい 、 待ってってば  」




僕が 、 まだ小さい頃 。

僕と仲が良かった 、 ヒナって子が居たの 。


僕たちは家が近いのもあって 、 沢山一緒に遊んでたんだ 。


学校でも話して 、 家に帰るまでの道でも話して 。


毎日楽しかったなあ 。




ミミ 「  ヒナちゃん 、 早く行こ !   」 

ヒナ 「  うん !  」




__ あの日 、 僕があんなことを言い出さなければ 。




中学二年生頃だったかな 。

良く晴れた夏の日だった 。


近くに空き家の豪邸があるという噂を聞き付け 、

僕たちは一緒に行ってみようと話していたのだった 。




ミミ 「  ここかあ …  」




噂通りの豪邸だった 。


空き家とは思えないほど美しく 、

手入れの行き届いた家だった 。




ヒナ 「  わあ … !  ねえミミちゃん 、 早く入ろう !  」




始めはやれやれといった様子だったヒナちゃんも 、

家を見た途端 目をきらきらと輝かせた 。


重々しい両開きの扉を開け 、 恐る恐る中へと入る 。


視界が開けると同時に 、 大きなシャンデリアが見えた 。


そのまま視線を下げれば 、 左右に大きな階段が掛けられていた 。




ミミ 「  わ ~ …  」

ヒナ 「  すごい …  」




さっきから同じようなことしか言えていないが 、 言葉を無くすほど秀麗なのだ 。


初めて見る豪邸に心を躍らせ 、 僕たちはあちこちを見て回った 。




ミミ 「  あれ 、 もう外が暗くなってきたね  」




事件が起こったのは 、 遊び呆けた後のことだった 。


夜七時頃だろうか 。


夏だったせいで日が中々沈まず 、

門限を過ぎてしまったことにまったく気付かなかった 。


お母さんに怒られちゃうね 、 なんて話しながら

急いで階段を駆け下り 、 一階に着いた瞬間 。




ミミ 「  __ っヒナちゃん !!  」




シャンデリアが 、 ヒナちゃんの頭上から降ってきたのだ 。


助けようと走り寄ったが 、 奇しくもヒナちゃんはシャンデリアの下敷きになってしまった 。


__ あのときの記憶は 、 忘れたくても忘れられない 。


人が潰れる残酷な音 。

シャンデリアが散らばる破壊的な音 。

何も知らない鴉が鳴いた音 。


そして 、 僕の叫び声 。

























如何して 、



             如何して 。














    何で


          ヒナちゃんが 。



ああ 、 

                        僕が
















 代わりに下敷きになっていれば ___


























ヒナちゃんはぴくりとも動かなかった 。

手を握ってみても 、 だらだらと血が流れるだけ 。


目が開いたままだった 。

虚ろで 、 何も写していなかった 。


僕は罪悪感と喪失感に包まれながら 、 優しくヒナちゃんの瞼を下ろした 。




それ以降のことは覚えていない 。

気付いた時には 、 もうこの姿に成っていた 。


僕は屋敷に居たままで 、 壊れたシャンデリアは修復されていた 。

ヒナちゃんの遺体は何処にも見当たらなかった 。


面白半分で屋敷を見に来る人間は嫌いだ 。

僕たちもその一人だった訳だが 、 あんなことを経験してしまったら 。


邪魔者を排除する 。

或いは 、 人々を危険から遠ざけようとしたのかもしれない 。


理由が何にしろ 、 僕とヒナちゃんの不可侵領域に

土足で入られた気がして 、如何も許せなかった 。




__ だから 、 いっぱい人を殺したんだ 。







ー ー ー







《 柚 side 》




ミミはそこまで言うと 、 話は終わりだと言わんばかりに口を噤んだ 。




柚  「  要は 、 地縛霊になったっちゅうことやな  」

ミミ 「  多分ね 。  この能力も 、 [漢字]何時[/漢字][ふりがな]いつ[/ふりがな]の間にか身に付いてたし  」




成程 。


取り敢えず 、 今回の事件は怪異の仕業で間違いは無かった 。

だが …




柚  「  __ なんや 、 殺すの可哀想やなぁ  」

ミミ 「  … え ?  」




話をしている間に再生していた腕を[漢字]摩[/漢字][ふりがな]さす[/ふりがな]りながら 、 ミミは目を見開いた 。




柚  「  そや !  上に頼んで生かして貰お !  」

ミミ 「  … はああ ??  」
























作者メッセージ

狂ってますね柚さん 。


今回は 、 ミミちゃんとヒナちゃんの過去が明らかに 。

読んでいれば分かると思いますが 、
ミミちゃんが人殺しをした理由は支離滅裂です 。

それくらい 、 考える余裕なんてものは無かったのでしょう 。
底知れない罪悪感が 、 ミミちゃんを地縛霊に成り代わらせてしまった 。

自分が殺していないのに 、 こう感じてしまうのはさぞ辛いでしょう 。


さて 、 次回は新捜査官が登場です 。
デュエルスタンバイ !!

2025/05/08 22:59

ゆずぽんず ID:≫ 9gylS4L7.DM2U
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