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なんと!!
 夢 小 説 で す 。 
みなさんが人外になった我が家の奴らになぜか気に入られてわちゃわちゃする話です。
暴力・暴言・その他諸々の表現を含みます。
ちなみに主人公は一応僕の代理(女)です。何気に初出。
一応のデフォ設定は名前が「星海 宙流(ほしうみ そらる)」、一人称が「ボク」となっています。
…が、特に気にせず好きな名前でお進み下さい。
でも苗字はシステムの都合上固定です。ごめんなさいね。
あ、夢小説ではありますが恋愛要素は少なめです。

この小説は夢小説です。
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クセの強い人外達は今日も学生寮に入り浸るようです。

#9

TAKE.7.オカ研会員達は依頼人の話を聞くようです。

「あっづーい……五月でこれとか、どうなっちゃうの……?」

 いつもシャキッとしてるあの人だとは思えない、あるいは液化したスライムか何かのような、そんなだらけた声が研究会の会室に響く。
 この声を上げているのは誰かって?

 そう、彼?彼女?こと、存由夢先輩です。

「それなら……少し待っていて頂けますか?冷茶で良ければ持って来ます。」

 そう発言した星月さんも、かなりげんなりとした表情だ。

「流歌くーん、それって私の分もお願いしても良いー?」
「んじゃ、ついでに僕の分も頼みますわぁ。」
「勿論です。一応、既に冷蔵庫に入れてあるので……多分、全員分出せますよ。」

 ちなみにこっちは火威先輩と楼さん。二人……いや、たった今星月さんは立ったから存由夢先輩一人だけど……と同様に、こっちの二人も机の上でぐったりと溶けている。
 そう言えば楼さん、気づいたらこの研究会に加入してたし、なんなら○○らの学生寮にも入り浸るようになってる。まぁ暑いならサッサと出てけばいいのに(暴言)、とは正直思うが。
 そう言えば、火威さんもずっと長袖長ズボンだよな。この人も半袖着ればいいのに。多少はマシになるだろ、絶対。

「まぁ、この部屋にクーラーがないのがおかしいんですかね……」
「いいや、クーラーは無いわけではないよ。」

 そう呟いた途端、ついさっきまではいなかったハズの会長さんが出てきた。
 というかこの人、このクソ暑い中でも一切汗かいてないんだが。もしかして代謝ゼロなのか?

「うわびっくりした。会長ってばどこから出てきたの?」
「どこからだって良いだろう。あと、一つだけ訂正してくれ。クーラーは存在しないんじゃない、ただ少し……」

 一度言葉を切って目を逸らす…と言うより、星月さんが消えていった方を眺めてため息を一つ吐く。「そうだねー……ちょっと、壊れてるだけだよー……」と、非常に言いにくそうな火威さんが言葉を引き継いだ。

 まぁ、うん、あれは……なんというか、不幸な事故だった。
 と言うのも…どういうワケかは不明だが数日前、突然とんでもないビックサイズの蛾がこも会室に入ってきたのだ。
 で、たまたま依頼人さんが来てたタイミングだったせいでその人がパニックを起こしてモップを振り回して……あとはお察しってワケ。え、星月さん?あの人は同じくパニック起こして端っこで丸まってたよ。
 しかもそれを妙に責任に感じてるのか、誰かが「暑い」って言うたびに冷感グッズやら冷たい飲み物やらを甲斐甲斐しく出してくる。いや、なんか申し訳ないんだが。

「心頭滅却すれば火も又涼し……とは言うても、限度ってモノを知った方がええな……」
「あと数日したら新型が届く。それまで待てば良いだろう?」
「あー!世の中の全員が会長みたいに暑さに強いと思わないでほしいなー!」
「そーだよー、会長さんがおかしいんだってばー……」

 ぶーぶーと出る文句もなんのその、飄々と流していく会長さん。本当に人間なのか、この人……なんてぼんやり考えている内に、『もしかしてなんか冷たいモノ隠し持ってたりするんじゃないの!?』とワケの分からない疑いを掛けた存由夢先輩が、一ノ瀬先輩と顔を見合わせて会長さんに飛びつこうとした次の瞬間。
 コンコン、と、静かなノック音が部屋に響いた。

「んー、とりあえず私が開けてくるよー。」
「ありがとー…陽頼りになるね……大好き……」
「私も存由夢くんちゃんのこと大好きだよー!」

 存由夢くんちゃんとはこれいかに。いやまぁ、確かに存由夢先輩は性別不明だけども。

 って違う、そうじゃなくて。ってあーもう、何考えてたんだか分かんなくなったし。

「はいはーい、お入り下さーい!あ、これはお菓子ですねー。ご自由にどうぞ!」
「あ、ども。」

 ガチャリとドアを開いて出てきたのは、ふわりとした黒髪に黒目の女性。タレ目気味な細い瞳とどこか気だるげ(失礼)な表情は、いかにもダウナー系って感じだ。

 うわこの饅頭美味しいな、とポツリ呟いてから、思い出したように首を振る(推定)依頼人さん。

「ここって、怪異絡みっぽい事件を調査・解決してくれるって聞いたんだけど。まず一つ、それって本当なの?」

 待って解決すんの?
 このサークル、そんなコトまでやってたの??
 この間の人(クーラー破壊の犯人さん)とかはただのオカルトマニアだったじゃん???
 聞いてないんだが????

「ああ、本当だとも。ただし、インチキ霊能者なんぞと一緒にしてくれるなよ。サークル活動も兼ねているから、依頼料も経費以外には基本取っていない。」
「そう、なら良かった。」

 そんで会長さん当たり前の顔して答えんの?
 何なんだよ、怪異って全然普通にいるモンなのか??
 当たり前みたいな顔して全員頷いてるけど、コレもしかして○○が無知だっただけってコトになんの???
 こんな大都会(一応東京)よりも○○の出身地のど田舎(超失礼)の方が全然怪異とか出そうな気がするんだが????

「じゃあまずは……自己紹介から、かな。あたしは[漢字]後崗[/漢字][ふりがな]せとおか[/ふりがな] [漢字]皐月[/漢字][ふりがな]さつき[/ふりがな]、法学部の院生。現状の要件はあなたたちに友人の行方不明の調査をお願いしたいというコトかな。成功報酬も出すよ。」
「話が早くて助かるよ、後崗くん。それでは、こちらからも自己紹介をさせて貰おうか。わたしはここの会長をしている湯巡榛名という者だ。残りは……」

 ふっとこちらを見るが、人数の多さに軽く肩をすくめる。

「まあ、“愉快なサークルメンバーたち”とでも思っておいてくれ。」
「なんだか雑やねぇ会長さん……」

 一ノ瀬先輩のツッコミと○○の心の声はさて置かれ、話はトントン拍子に進んで行く。
 楼さんがコナを掛けて一ノ瀬先輩に締め上げられたり、麦茶をとって戻ってきた星月さんがバックステップで下がっていったりもしたけど(前話ラスト参照)(メタい)、なんやかんやあって状況を話し終えて後崗さんは帰っていった。

 なんでも小学校時代からの友人が一か月前、一緒に出かけた帰りの直後から行方不明らしい。本人曰く本命は警察の捜査らしいが、それでも神妙な面持ちで聞いたので、全員割と疲れ切っていた。

 そしてそのあとに何が待っていたかというと、当然のように役割分担だ。

「うっそでしょ……マジかよオイ……」
「おぉっと、コレはコレは。」

 結論から言うとクジのせいだ。クジが全部悪い。神様、○○なんかしました?って聞きたくなる。

 まず一班、文献担当が星月さんと存由夢先輩。
 そして二班、聞き込み担当は一ノ瀬先輩。
 念の為新たな依頼に備えて待機が火威先輩と会長さん。

 そうしてなんと調査班は、○○とその真隣に座るヘラヘラ野郎……もとい、楼さん。
 いや、なんで???
 てか○○、捜査はしなくてもいいって話じゃなかったっけ???

「一ノ瀬先輩……あの……変わってもらえませんか……」

 思わずそう泣きつくけれど、『何だか嫌な予感しはるし、“クジは絶対”がこのサークルのゲン担ぎやさかい。諦めや?』とニッコリ笑われてしまってはぐうの音も出ない。

「あとな、コレと一緒に文献調査したり聞き込んで回るのも厭やろ。妙な噂立っても知らんで?」
「うっ……」
「あとさー、多分●●だったらお化けの話とか調べる方が無理じゃない?」
「確かにそうです絶対嫌です無理です調査担当でお願いします。」
「即答だったねー……」

 そう話しながら会室から出ると、目の前にいた誰かに思いっきりぶつかってしまった。相手が体勢を崩し、向こう側に倒れ込む。
 なんか○○、ココでぶつかってばっかだな。目ぇ大丈夫なのか?

「ごめんなさい……大丈夫ですか?」
「あはは……全然怪我とかは無いから平気やで。」

 パンパンと埃を叩きながら立ち上がったのは、灰色の髪のイケメン。なんか見慣れてる気が……って、取ってる授業の準教授だ!?
 確か名前はミオ・スミーラさん……だったか。うっわやっべ、準教授跳ね飛ばしちゃった……どうしよう……

「全くもう。おっとりしてるからそうなるんですよ、ミオ。もう少し気をつけた方が良いんじゃないです?」
「すまんすまん、ほな行こか。その様子だと……そっちも大丈夫そうやね、良かった。」

 なんて悩んでいる内にその後ろから来たのも、やっぱり見慣れた人影。銀髪に赤色の目の教授……ブレンダ・アークライトさん。
 あぁそうそう、ちなみに言っとくと隣で今笑ってるヘラヘラ野郎……もとい、楼さんのせいで受け損ねた授業を持っている二人でもある。
 そう言えばあの後謝りに行ったら、二人揃ってけらけら笑ってたな……

「ホラ行きましょう? アナタ達もです。そろそろ授業が始まってしまいますよ!」
「せやったせやった。そんじゃ、星海さんも怪我無いようにな。」

 そう言って二人は立ち去って行ったけど、正直めちゃくちゃに肝が冷えた……

 あれ、そう言えばあの二人ってなんでこんなトコにいるんだ?
 ココって本当に構内端っこのどん詰まりだからどの教室にもかなり遠いし、遠回りどころかわざわざ行こうとしなきゃ着けないハズなんだよな。

 まぁでもゴミ箱とか壁から突然生えて来たワケでもないし、構内を教職の人間が歩いてるのも別におかしな話じゃない。なら、特に気にするコトでもないだろ。てか今ソレ考えてたら授業遅れるしな。

 さぁてと。そんじゃあまずは目の前の学業に集中しますかね。
 そんで、大学が終わったら実地調査も……ま、とにかく早いうちに終わらせちゃおう。
 なんなら上手いコト楼さん一人で行ってくれたりしないかな……

 そんな虫のいい話があるハズないって?まぁ、ソレはその通り。
 とは言えこの時の○○が、ソレを知ってるハズもなし。

 二人が去った廊下の先は、奇妙なぐらいに真っ暗だった。

作者メッセージ

第二章、開幕!!です!!
想像以上に時間が掛かってしまって申し訳ありません!!土下座します!!!

そしてこの小説で借りる許可を下さった皆さまへ。
まだ登場してない人が割といますが、もうすぐ出て来ます!!忘れてません!!

そしてノルラ様へ。
ミオさんの髪が灰色という表記になっているのは一応現実にあり得そうな範囲にするためです。
大丈夫です。そのままにはなりません。

2025/08/06 18:54

Ruka(るか) ID:≫ 6plUcmQRaF.2Y
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