二次創作
キミの隣に居たいから
[大文字]お屋敷にて[/大文字]
離婚しろと即座に言われた。
「…五条さま、ですね。お初にお目にかかります。離婚につきましては家同士の関係上、婚約をすぐに[漢字]無碍[/漢字][ふりがな]むげ[/ふりがな]にするのはいささかどうかと思いますが」
できるだけ、[漢字]丁重[/漢字][ふりがな]ていちょう[/ふりがな]に言う。しかし、
……言ったやったり!
少し内心勝ち誇っていると、彼は何故か大笑いした。
「…っははっはっ…いきなり離婚しろと言ったらどんな反応をするかと思えば、超[漢字]丁寧[/漢字][ふりがな]ていねい[/ふりがな]にあしらうか!っはははっ!」
こいつ、私がどんなやつか見定めていたのか!
「ふふっご冗談を」
クッソムカつく!
社交用の微笑みを絶やさないようにしているが、思わず顔と口に出そうだ。
あー先が思いやられる……
[小文字]「……こっちから離婚してやろうかしら」[/小文字]
「ん?何か言ったか?椛」
「あ、いえ、お父さん」
うぅ、口に出てた…気をつけなきゃな…
そう思っていると、今度は当主様が口を開いた。
「とはいえ、とても面白いお嬢さんだ。これなら悟るとも上手くやっていけそうだ」
誰が面白いんです?ご当主様〜?
はぁ、上手くやっていける気がしない。
「では、次に会うのは中学校の入学式ですかな」
「は、はい!?」
「おや、お父様から聞いていないのですか?」
そんなの初耳ですよ!
「……お父さん?」
「あはは〜言ってなかったかな〜?…来年度から一緒に学校行くんだよー」
「はぁ〜〜!?」
そんなの、聞いてない!!
驚きと怒りで固まっていると、五条さまから「まぁまぁ、よろしくな!あと、五条さまじゃなくて悟って呼べよ!」
情報量が多すぎる。しかし、かろうじて私もこう返す。
「…では、私のこともお前などではなく椛と呼んでくださいね」
そして私は「おう、椛!」と最高の笑顔で返された。
「うっ……」
やっぱり顔だけはカッコいいのかもしれない。
[大文字]夕方[/大文字]
「じゃあなー椛!」
「じゃあね!悟くん!」
そう呼び合うほど私たちは結局仲良くなっていた。
(あのあと一緒にポケ◯ンやらマ◯オやらをやった)
来月から中1という思春期真っ只中でありながらだけど。
まぁ、まずは[漢字]親睦[/漢字][ふりがな]しんぼく[/ふりがな]を深めるところからだし、よかったかな…
これなら…なんとかなるかもしれない。
帰りの車に揺られ睡魔がやってきながら私はそんなことを考えていた。
離婚しろと即座に言われた。
「…五条さま、ですね。お初にお目にかかります。離婚につきましては家同士の関係上、婚約をすぐに[漢字]無碍[/漢字][ふりがな]むげ[/ふりがな]にするのはいささかどうかと思いますが」
できるだけ、[漢字]丁重[/漢字][ふりがな]ていちょう[/ふりがな]に言う。しかし、
……言ったやったり!
少し内心勝ち誇っていると、彼は何故か大笑いした。
「…っははっはっ…いきなり離婚しろと言ったらどんな反応をするかと思えば、超[漢字]丁寧[/漢字][ふりがな]ていねい[/ふりがな]にあしらうか!っはははっ!」
こいつ、私がどんなやつか見定めていたのか!
「ふふっご冗談を」
クッソムカつく!
社交用の微笑みを絶やさないようにしているが、思わず顔と口に出そうだ。
あー先が思いやられる……
[小文字]「……こっちから離婚してやろうかしら」[/小文字]
「ん?何か言ったか?椛」
「あ、いえ、お父さん」
うぅ、口に出てた…気をつけなきゃな…
そう思っていると、今度は当主様が口を開いた。
「とはいえ、とても面白いお嬢さんだ。これなら悟るとも上手くやっていけそうだ」
誰が面白いんです?ご当主様〜?
はぁ、上手くやっていける気がしない。
「では、次に会うのは中学校の入学式ですかな」
「は、はい!?」
「おや、お父様から聞いていないのですか?」
そんなの初耳ですよ!
「……お父さん?」
「あはは〜言ってなかったかな〜?…来年度から一緒に学校行くんだよー」
「はぁ〜〜!?」
そんなの、聞いてない!!
驚きと怒りで固まっていると、五条さまから「まぁまぁ、よろしくな!あと、五条さまじゃなくて悟って呼べよ!」
情報量が多すぎる。しかし、かろうじて私もこう返す。
「…では、私のこともお前などではなく椛と呼んでくださいね」
そして私は「おう、椛!」と最高の笑顔で返された。
「うっ……」
やっぱり顔だけはカッコいいのかもしれない。
[大文字]夕方[/大文字]
「じゃあなー椛!」
「じゃあね!悟くん!」
そう呼び合うほど私たちは結局仲良くなっていた。
(あのあと一緒にポケ◯ンやらマ◯オやらをやった)
来月から中1という思春期真っ只中でありながらだけど。
まぁ、まずは[漢字]親睦[/漢字][ふりがな]しんぼく[/ふりがな]を深めるところからだし、よかったかな…
これなら…なんとかなるかもしれない。
帰りの車に揺られ睡魔がやってきながら私はそんなことを考えていた。