獄卒の復讐劇
解散してから数時間後,現在の時刻は明け方である。
近くに見えていた太陽が不思議と遠く感じるのはなぜなのか………
昔,誰かに言われた言葉が今は頭から離れない
`いい?何か良く分かんない寒さが体中を駆け回ってうるさくしていたらそれは___自分にとっての太陽か希望が何かに奪われそうなときの警報なんだよ'
??「であればどうするんだ?奪われる程自分が弱いということなのだろうか
ら奪い返すのは至難の業,見捨てるのだろう?」
`……………じゃぁさ,強いって何?’
??「力に恵まれ情に吞まれない優れた者のことだろう?」
`………わかってないな~,力がなければその者は強くないの?情に呑まれず己を制御できる者は確かに強いだろうけどその人はきっと仲間の暖かさを知らない人になっちゃうだろうね~'
??「………………………ならばどうするというんだ?……」
`無理にでも奪い返す,でもって護り抜けばいい。強かろうが弱かろうが結局奪われてしまうのだから強引にでもやりきらないと壊されちゃうかもじゃん…'
??「…………………………………下らんな,壊されるのは自分が弱いからだ。
大して強くもないというのに強者に牙と刃を向ければ当然の報いだろう
……ただの野兎が獅子の群れに突っ込む程の無謀さだ……」
`………でもさ,虎穴に入らずんば虎子を得ずって言うしその無謀さが返って逆転勝利を呼び込んじゃうかもよ?'
??「……………分らんな,大事なものを作って執着することは命取りだ。上手
く生きて高みを目指すのなら作らないのが賢い生き方だろうに……」
`まだ分かんないだろうけどいずれ理解して君が憤怒を露にするところをこの目に刻んでみたかったよ,その時はこの私が真っ先にとめてあげるよ'
今,体中を駆け巡り暴れまわっているこの騒がしさは彼女のセリフ通りのものなのか,はたまた別の何かなのか………分らぬままに本部を後にする。
蒼介「…どう?部隊の様子は…」
凪徒「………少し荒れだしたというかなんというかですね。空良幹部が行方不
明になってる今だからこそ不満が爆発していっそ幹部交代をとか考えだ
す馬鹿が急増して対処に追われてますね,おかげで以前より機能低下が目
立ってますよ……………」
蒼介「……まぁ,空良の言動を良く思わない人の方が多いもんね。それでも少数
派の人たちがいるのは本当に救いだね………」
凪徒「おかげで事務作業はそろって徹夜なんですがね……どうします?多分そ
のウチ直談判しに行く者もあらわれると思うんですけど………」
蒼介「……そんな生半可な覚悟で幹部になれると思ってるのが驚きだけど適当
に断っておくよ………直談判しに来たら人数次第では代理の部隊長の座
…………受け取ってもらうよ,流石に……」
凪徒「………………部隊長代理の座は受け取りますが幹部代理の座は受け取り
ませんよ。我々の部隊の絶対的なボスはあの人しかいないんで…………
その人が本来入らねばならない輪に本人なしで居座る気はありませんし
…………………………俺はその座を受け取れるほどの者でもないので」
蒼介「あ~あ,先手打たれちゃったか。そっちの方が部隊内でのメンドウごと激
減すると思うんだけどなー………」
___________解散後,そんな会話をしたのがほんの一時間前になる。
『ですから!!!俺を空良幹部の穴埋めとして!!!』
蒼介「…………………君には空良の力を超える程の技術も何もないだろう?そ
んな者を幹部にしてしまえばほかの組織に舐められる,悪いけど出直して
くれないかな?一応業務で忙しいんだよね……」
『今!幹部の座が一つ空席な状況こそ!!他の組織に舐められてしまうのではない
でしょうか!!!』
蒼介「………………余計な心配だよ。情報統制も万全にしてあるし幹部の座が
一つ空席であることは敵側しか知りえない情報だから舐めてかかってく
れたところで逆に返り討ちにできるしそれもそれで好都合じゃん…」
『組織としt』
蒼介「組織がどうこうの問題じゃないんだよ。われらは皆ファミリー,その一員
が拉致されたというのならいくらか手を打ちながら構えておくものだよ
大体,この組織は仲間を見捨てるだとか捨て駒にするだとかをするほど非
道かつ冷酷な組織ではないしその逆を掲げて日々頑張っている組織であ
り………………仲間は絶対に見放さない。今ここで組織としての話を持
ち込むのならそれ相応の信念と覚悟があるっていうことで捉えても大丈
夫かな?………」
少しばかり語気を強めると黙ったまま何も言わなくなる構成員
蒼介「…でもまぁ代理はもうすでに凪徒がすることになってるから安心してい
いよ,部隊に長がいないんじゃ何かと不便な時があるだろうから一時的な
決定としてつい一時間前に話を通してきたところなんだ。君も部隊のこ
とを思っての判断なのはいいけどもう少し考えてから行動に移した方が
いいよ……………………話が終わったなら業務に戻ってくれないかな?
俺もそろそろ戻りたいし……………」
『ッ"………失礼,しました…………』
まだ納得できていないながらもこれ以上何を言おうと無駄であることが分かったのか大人しく引き下がっていく
蒼介「埋め合わせって言ったってその人の全てを埋め合わせられる程の人なん
ていなんだよ。空良を理解もしないで埋め合わせだなんて……とんだ愚
か者だね,直談判するからにはそれ程のものを証明出来なければ無意味に
決まっている………他者の存在を埋め合わせようと思っている時点で結
構ばかばかしいけど…………………」
_______________それからしばらくと時間が経って夕刻になる
蒼介「______________________________え?
まだ,龍生帰ってないの?………」
瞬矢「おん,なんか今日ずっと見かけんから鍛錬場に居るもんやと思ってさっき
夕飯何がええか聞くついでに山の方覗いたんやけどどこにも見当たらん
かったんよ。買い物でも行っとるんか思て連絡したんやけど今んとこ既
読すらついとらんから…………………」
如狼「……………その件で1つ,それらしい情報を持っているんですが…………
聞きますか?」
蒼介「………聞かせてほしい,かな……」
如狼「ここ数時間前からとある者が暴れまわっているというものでしてな,行く
場所も暴れ先の組織もバラバラでどこぞの半グレだと周辺組織が騒ぎつ
つあり……………現在確認できている被害件数は二桁でどの被害組織も
数十分程度で片付けられてるようなのでおそらくですが………………」
蒼介「………まさか,こうなるとは思わなかったよ。でもある意味良いのかな」
瞬矢「どうする?」
蒼介「とりあえず一旦龍生を追うことにするよ……」
瞬矢「そか…」
蒼介「……………龍生が居た方が空良を確実に奪い返せるしなにより龍生にい
てもらわないと空良が安心できないんじゃない?……」
瞬矢「そうやんな…」
____月明かりに照らされながら暴れる様はまるで阿修羅の如し般若だった
龍生「言え,空良はどこにいる?」
『っしッ知るかよッ"!!』
龍生「そうか,やはり雑魚では話にならんか……」
『分かったんなら解放s』
龍生「だからとて,貴様は今までの罪を清算しなければならんことに変わりなし
…………さぁ,贖罪の時間だ。恨むのなら自分の愚行,悔やむのなら過去
の自分だ…………貴様は地獄でどちらを選ぶのだろうな……」
『ヒッ"ゆっ,許s』
______________ザシュッ……という音が静かな夜に溶けていく
………愛刀に付着した血を払い飛ばし月明かりが照らす道をあてもなく進む。
??「………………大丈夫,だと思います。そろそろ………」
??『……そうか,ならいい………』
近くに見えていた太陽が不思議と遠く感じるのはなぜなのか………
昔,誰かに言われた言葉が今は頭から離れない
`いい?何か良く分かんない寒さが体中を駆け回ってうるさくしていたらそれは___自分にとっての太陽か希望が何かに奪われそうなときの警報なんだよ'
??「であればどうするんだ?奪われる程自分が弱いということなのだろうか
ら奪い返すのは至難の業,見捨てるのだろう?」
`……………じゃぁさ,強いって何?’
??「力に恵まれ情に吞まれない優れた者のことだろう?」
`………わかってないな~,力がなければその者は強くないの?情に呑まれず己を制御できる者は確かに強いだろうけどその人はきっと仲間の暖かさを知らない人になっちゃうだろうね~'
??「………………………ならばどうするというんだ?……」
`無理にでも奪い返す,でもって護り抜けばいい。強かろうが弱かろうが結局奪われてしまうのだから強引にでもやりきらないと壊されちゃうかもじゃん…'
??「…………………………………下らんな,壊されるのは自分が弱いからだ。
大して強くもないというのに強者に牙と刃を向ければ当然の報いだろう
……ただの野兎が獅子の群れに突っ込む程の無謀さだ……」
`………でもさ,虎穴に入らずんば虎子を得ずって言うしその無謀さが返って逆転勝利を呼び込んじゃうかもよ?'
??「……………分らんな,大事なものを作って執着することは命取りだ。上手
く生きて高みを目指すのなら作らないのが賢い生き方だろうに……」
`まだ分かんないだろうけどいずれ理解して君が憤怒を露にするところをこの目に刻んでみたかったよ,その時はこの私が真っ先にとめてあげるよ'
今,体中を駆け巡り暴れまわっているこの騒がしさは彼女のセリフ通りのものなのか,はたまた別の何かなのか………分らぬままに本部を後にする。
蒼介「…どう?部隊の様子は…」
凪徒「………少し荒れだしたというかなんというかですね。空良幹部が行方不
明になってる今だからこそ不満が爆発していっそ幹部交代をとか考えだ
す馬鹿が急増して対処に追われてますね,おかげで以前より機能低下が目
立ってますよ……………」
蒼介「……まぁ,空良の言動を良く思わない人の方が多いもんね。それでも少数
派の人たちがいるのは本当に救いだね………」
凪徒「おかげで事務作業はそろって徹夜なんですがね……どうします?多分そ
のウチ直談判しに行く者もあらわれると思うんですけど………」
蒼介「……そんな生半可な覚悟で幹部になれると思ってるのが驚きだけど適当
に断っておくよ………直談判しに来たら人数次第では代理の部隊長の座
…………受け取ってもらうよ,流石に……」
凪徒「………………部隊長代理の座は受け取りますが幹部代理の座は受け取り
ませんよ。我々の部隊の絶対的なボスはあの人しかいないんで…………
その人が本来入らねばならない輪に本人なしで居座る気はありませんし
…………………………俺はその座を受け取れるほどの者でもないので」
蒼介「あ~あ,先手打たれちゃったか。そっちの方が部隊内でのメンドウごと激
減すると思うんだけどなー………」
___________解散後,そんな会話をしたのがほんの一時間前になる。
『ですから!!!俺を空良幹部の穴埋めとして!!!』
蒼介「…………………君には空良の力を超える程の技術も何もないだろう?そ
んな者を幹部にしてしまえばほかの組織に舐められる,悪いけど出直して
くれないかな?一応業務で忙しいんだよね……」
『今!幹部の座が一つ空席な状況こそ!!他の組織に舐められてしまうのではない
でしょうか!!!』
蒼介「………………余計な心配だよ。情報統制も万全にしてあるし幹部の座が
一つ空席であることは敵側しか知りえない情報だから舐めてかかってく
れたところで逆に返り討ちにできるしそれもそれで好都合じゃん…」
『組織としt』
蒼介「組織がどうこうの問題じゃないんだよ。われらは皆ファミリー,その一員
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大体,この組織は仲間を見捨てるだとか捨て駒にするだとかをするほど非
道かつ冷酷な組織ではないしその逆を掲げて日々頑張っている組織であ
り………………仲間は絶対に見放さない。今ここで組織としての話を持
ち込むのならそれ相応の信念と覚悟があるっていうことで捉えても大丈
夫かな?………」
少しばかり語気を強めると黙ったまま何も言わなくなる構成員
蒼介「…でもまぁ代理はもうすでに凪徒がすることになってるから安心してい
いよ,部隊に長がいないんじゃ何かと不便な時があるだろうから一時的な
決定としてつい一時間前に話を通してきたところなんだ。君も部隊のこ
とを思っての判断なのはいいけどもう少し考えてから行動に移した方が
いいよ……………………話が終わったなら業務に戻ってくれないかな?
俺もそろそろ戻りたいし……………」
『ッ"………失礼,しました…………』
まだ納得できていないながらもこれ以上何を言おうと無駄であることが分かったのか大人しく引き下がっていく
蒼介「埋め合わせって言ったってその人の全てを埋め合わせられる程の人なん
ていなんだよ。空良を理解もしないで埋め合わせだなんて……とんだ愚
か者だね,直談判するからにはそれ程のものを証明出来なければ無意味に
決まっている………他者の存在を埋め合わせようと思っている時点で結
構ばかばかしいけど…………………」
_______________それからしばらくと時間が経って夕刻になる
蒼介「______________________________え?
まだ,龍生帰ってないの?………」
瞬矢「おん,なんか今日ずっと見かけんから鍛錬場に居るもんやと思ってさっき
夕飯何がええか聞くついでに山の方覗いたんやけどどこにも見当たらん
かったんよ。買い物でも行っとるんか思て連絡したんやけど今んとこ既
読すらついとらんから…………………」
如狼「……………その件で1つ,それらしい情報を持っているんですが…………
聞きますか?」
蒼介「………聞かせてほしい,かな……」
如狼「ここ数時間前からとある者が暴れまわっているというものでしてな,行く
場所も暴れ先の組織もバラバラでどこぞの半グレだと周辺組織が騒ぎつ
つあり……………現在確認できている被害件数は二桁でどの被害組織も
数十分程度で片付けられてるようなのでおそらくですが………………」
蒼介「………まさか,こうなるとは思わなかったよ。でもある意味良いのかな」
瞬矢「どうする?」
蒼介「とりあえず一旦龍生を追うことにするよ……」
瞬矢「そか…」
蒼介「……………龍生が居た方が空良を確実に奪い返せるしなにより龍生にい
てもらわないと空良が安心できないんじゃない?……」
瞬矢「そうやんな…」
____月明かりに照らされながら暴れる様はまるで阿修羅の如し般若だった
龍生「言え,空良はどこにいる?」
『っしッ知るかよッ"!!』
龍生「そうか,やはり雑魚では話にならんか……」
『分かったんなら解放s』
龍生「だからとて,貴様は今までの罪を清算しなければならんことに変わりなし
…………さぁ,贖罪の時間だ。恨むのなら自分の愚行,悔やむのなら過去
の自分だ…………貴様は地獄でどちらを選ぶのだろうな……」
『ヒッ"ゆっ,許s』
______________ザシュッ……という音が静かな夜に溶けていく
………愛刀に付着した血を払い飛ばし月明かりが照らす道をあてもなく進む。
??「………………大丈夫,だと思います。そろそろ………」
??『……そうか,ならいい………』