獄卒の復讐劇
___ここはとある倉庫街,一匹狼が爪と牙をたてている
空良「こんなもんかよwwま,雑魚だから当たり前かw」
右手に短刀,左手に銃を持って…まるで遊び程度のじゃれあいが終わっただけ
のように転がっている死体を嘲笑う空良
空良「ったく,こんなんじゃワンゲームも楽しめねぇよ……」
最後には冷酷な目で死体を見て処理班に連絡してその場を後にした
〈リアン・ファミリア本部〉
空良「…………チッ"………こっちも雑魚ばっかかよ。あ"~,つまんねェな…
……………もういい,寝るか………(何かあれば誰かが起こすだろ…)」
~空良の夢の中(空良side)~
いつからか絆に嫌悪感を抱くようになっていた。きっかけは確か小6の時…
父「凄いな,二人は!」
母「自慢の息子たちだわ!」
空良「父さんたちこそ自慢の両親だよ!」
正人「そうだよ!」
両親と双子の弟と仲良く過ごしていた。学力も運動能力もお互いクラスで
トップを張っていたし友達もそれなりにいた。
_____________日常が崩壊したのはしばらく後だった。
空良「………………うそ…………落ち,た?…………」
中学受験の両親たちから期待されていた第一志望校に受からなかった
そのことが引き金となって俺と家族の絆は終わりを迎えた
父「ふざけるな!!!いつも通り難なく解けたはずだろう!!!」
母「……………」
父親は怒り狂い母親は一言も交わしてくれないどころか視界にすら
いれてくれなくなった。
正人「………兄………ちゃん?………」
最初こそ心配そうな眼差しで俺を見ていた正人も段々と態度を変えた
正人「出来損ないは出来損ないらしくトイレ掃除でもしてろよwww」
ここで何となく絆なんて意味ないんだと実感した。俺たちは所詮
家族ごっこのために集められたかのような存在だったんだと痛感もした
______________希望なんて,光なんて求めなけりゃ良かったんだ
友人1「よ,空良。お前もここにしたんだな……てっきり頭のいい学校に
行くのかと思ったけどこれからの三年間も仲良くやっていこうぜ!!」
空良「お,おう……そうだな………」
それからは家に近い中学校に通って成績一位を維持していた………
また振り向いてもらえるんじゃないかとありもしない希望抱いて
…………………………結局変わんねぇのに無駄なあがきをしたせいで
友情,なんて絆も結局崩壊したんだ
空良「ンだよ,これ………」
机にはみだすんじゃないかと思うくらい悪口が鮮明に,びっしりと
書き綴られていた。油性ペンだから消えてくれるわけもなく固まっていた
先生「…………学校の備品に落書きとはいい度胸だな………」
俺じゃないことは明らかな筈なのに俺がやったと決めつけて怒りをぶつける
担任,クラスメイト全員が隠れて嘲笑っているに違いないと内心思った
今思えば担任もクラスメイトも友人も正真正銘成績優秀完璧人間な俺が
気に食わなかったのだろう。でなければ反応しないクラスメイトと
落書きだと決めつけた担任に説明がつかない
_______________家族も友達も絆なんてどうせ建前なんだ…
しばらくたったある日の放課後,下校中のこと…友人たちを見つけたから
驚かせてやろうと足音と気配を消して近づいた
友人1「wwwマジであの顔は傑作だったわw」
友人3「いや~先公来た時マジビビったけどまさかお仲間だったとはなww」
この会話を聞いただけで何となく察してしまった,いじめの主犯格なんだと
______そこからはただひたすら引き籠ってゲームに没頭した。がしかし
ついに家を追い出されてどうしたもんかとぶらついていた時に出会ったんだ
_______________俺の堕天使に______________
??「…………こんばんわ,君が橙裂 空良君…であってる?」
空良「だったら何だ?」
??「良かったらウチの組織に来ない?今後の衣食住は保証してあげるから」
空良「……………そんな旨い話があるかよ,てかどこの組織だよ…」
??「………流石,勘が鋭いね。しばらく前の話になるんだけど君が誰かを尾行
しているところを偶然見かけて人材として丁度いい素質を持っていると
思って声をかけたんだけど………ちなみに正式な組織名は決まってない
けどファミリアって組織の系列かな……復讐,とか考えてたりしない?」
空良「………復讐……復讐か…………」
正直,どれもこれも自業自得だから復讐だなんて無意味なメンドウごと
考えてなかった………仮にするとして誰に?元凶の両親?家族?妬んできた
友人たち?担任?………………それとも全員か?
??「やられっぱなしでいいの?やられてばっかで自分の人生は崩壊したのに
やり返さないの?やり返さないにしても見返そうとは思わないの?
…………当てはまらないんだとしたら相当な善人か大馬鹿だよ。
理不尽に期待されて理不尽に幻滅されて理不尽に妬まれて………
そんなの社会だから当然だけど誰もやり返したらダメだ,なんて言わない
むしろ舐められたままで終わらせちゃダメじゃない?……」
マシンガントークのように降り注ぐその言葉たちはどれもこれも俺のことを
見透かして完全な理解者のような素振りで誘ってくる
空良「………………舐められたまま,か。なら交換条件だ,俺は復讐を遂げる…
何が何でも。だから手伝え,代わりに俺もそれまでは組織にいてやる…」
選ぶだなんてメンドクサイ,全部全部……壊しちまえばゲームクリアだろ…
~夢終了(空良side終)~
??「~~~!~~~!あ………あ…か…空良幹部!!」
空良「あ"………ンだよ,騒がしい……」
??「おはようございます。お目覚め直後で悪いのですが任務です……」
空良「………マジかよ,雑魚か?」
??「間違いなく雑魚だとは思いますが油断なされぬよう気を引き締めて」
空良「あーハイハイ,分かったから行くぞ。説教たれんなや……」
??「……今日は偉く不機嫌なようで………」
空良「…………………どいつもこいつも雑魚ばっかりだからだろ……」
??「そうですか,では参りましょうか。任務地へ……」
______________Q絆とはなんなのか,何のために存在するのか…
_______________________A,ただのごっこ遊び,群れる言い訳
[下線]橙裂 空良[/下線]
空良「こんなもんかよwwま,雑魚だから当たり前かw」
右手に短刀,左手に銃を持って…まるで遊び程度のじゃれあいが終わっただけ
のように転がっている死体を嘲笑う空良
空良「ったく,こんなんじゃワンゲームも楽しめねぇよ……」
最後には冷酷な目で死体を見て処理班に連絡してその場を後にした
〈リアン・ファミリア本部〉
空良「…………チッ"………こっちも雑魚ばっかかよ。あ"~,つまんねェな…
……………もういい,寝るか………(何かあれば誰かが起こすだろ…)」
~空良の夢の中(空良side)~
いつからか絆に嫌悪感を抱くようになっていた。きっかけは確か小6の時…
父「凄いな,二人は!」
母「自慢の息子たちだわ!」
空良「父さんたちこそ自慢の両親だよ!」
正人「そうだよ!」
両親と双子の弟と仲良く過ごしていた。学力も運動能力もお互いクラスで
トップを張っていたし友達もそれなりにいた。
_____________日常が崩壊したのはしばらく後だった。
空良「………………うそ…………落ち,た?…………」
中学受験の両親たちから期待されていた第一志望校に受からなかった
そのことが引き金となって俺と家族の絆は終わりを迎えた
父「ふざけるな!!!いつも通り難なく解けたはずだろう!!!」
母「……………」
父親は怒り狂い母親は一言も交わしてくれないどころか視界にすら
いれてくれなくなった。
正人「………兄………ちゃん?………」
最初こそ心配そうな眼差しで俺を見ていた正人も段々と態度を変えた
正人「出来損ないは出来損ないらしくトイレ掃除でもしてろよwww」
ここで何となく絆なんて意味ないんだと実感した。俺たちは所詮
家族ごっこのために集められたかのような存在だったんだと痛感もした
______________希望なんて,光なんて求めなけりゃ良かったんだ
友人1「よ,空良。お前もここにしたんだな……てっきり頭のいい学校に
行くのかと思ったけどこれからの三年間も仲良くやっていこうぜ!!」
空良「お,おう……そうだな………」
それからは家に近い中学校に通って成績一位を維持していた………
また振り向いてもらえるんじゃないかとありもしない希望抱いて
…………………………結局変わんねぇのに無駄なあがきをしたせいで
友情,なんて絆も結局崩壊したんだ
空良「ンだよ,これ………」
机にはみだすんじゃないかと思うくらい悪口が鮮明に,びっしりと
書き綴られていた。油性ペンだから消えてくれるわけもなく固まっていた
先生「…………学校の備品に落書きとはいい度胸だな………」
俺じゃないことは明らかな筈なのに俺がやったと決めつけて怒りをぶつける
担任,クラスメイト全員が隠れて嘲笑っているに違いないと内心思った
今思えば担任もクラスメイトも友人も正真正銘成績優秀完璧人間な俺が
気に食わなかったのだろう。でなければ反応しないクラスメイトと
落書きだと決めつけた担任に説明がつかない
_______________家族も友達も絆なんてどうせ建前なんだ…
しばらくたったある日の放課後,下校中のこと…友人たちを見つけたから
驚かせてやろうと足音と気配を消して近づいた
友人1「wwwマジであの顔は傑作だったわw」
友人3「いや~先公来た時マジビビったけどまさかお仲間だったとはなww」
この会話を聞いただけで何となく察してしまった,いじめの主犯格なんだと
______そこからはただひたすら引き籠ってゲームに没頭した。がしかし
ついに家を追い出されてどうしたもんかとぶらついていた時に出会ったんだ
_______________俺の堕天使に______________
??「…………こんばんわ,君が橙裂 空良君…であってる?」
空良「だったら何だ?」
??「良かったらウチの組織に来ない?今後の衣食住は保証してあげるから」
空良「……………そんな旨い話があるかよ,てかどこの組織だよ…」
??「………流石,勘が鋭いね。しばらく前の話になるんだけど君が誰かを尾行
しているところを偶然見かけて人材として丁度いい素質を持っていると
思って声をかけたんだけど………ちなみに正式な組織名は決まってない
けどファミリアって組織の系列かな……復讐,とか考えてたりしない?」
空良「………復讐……復讐か…………」
正直,どれもこれも自業自得だから復讐だなんて無意味なメンドウごと
考えてなかった………仮にするとして誰に?元凶の両親?家族?妬んできた
友人たち?担任?………………それとも全員か?
??「やられっぱなしでいいの?やられてばっかで自分の人生は崩壊したのに
やり返さないの?やり返さないにしても見返そうとは思わないの?
…………当てはまらないんだとしたら相当な善人か大馬鹿だよ。
理不尽に期待されて理不尽に幻滅されて理不尽に妬まれて………
そんなの社会だから当然だけど誰もやり返したらダメだ,なんて言わない
むしろ舐められたままで終わらせちゃダメじゃない?……」
マシンガントークのように降り注ぐその言葉たちはどれもこれも俺のことを
見透かして完全な理解者のような素振りで誘ってくる
空良「………………舐められたまま,か。なら交換条件だ,俺は復讐を遂げる…
何が何でも。だから手伝え,代わりに俺もそれまでは組織にいてやる…」
選ぶだなんてメンドクサイ,全部全部……壊しちまえばゲームクリアだろ…
~夢終了(空良side終)~
??「~~~!~~~!あ………あ…か…空良幹部!!」
空良「あ"………ンだよ,騒がしい……」
??「おはようございます。お目覚め直後で悪いのですが任務です……」
空良「………マジかよ,雑魚か?」
??「間違いなく雑魚だとは思いますが油断なされぬよう気を引き締めて」
空良「あーハイハイ,分かったから行くぞ。説教たれんなや……」
??「……今日は偉く不機嫌なようで………」
空良「…………………どいつもこいつも雑魚ばっかりだからだろ……」
??「そうですか,では参りましょうか。任務地へ……」
______________Q絆とはなんなのか,何のために存在するのか…
_______________________A,ただのごっこ遊び,群れる言い訳
[下線]橙裂 空良[/下線]