文字サイズ変更

AION

#2

夢を見る者

「おっ、お頭ァ!!!」

慌てた様子で二十代くらいの若い海賊のような服をした者がガタイの良いお爺さんに向かって言う。

「なんだ?」
「ディ、ディアが!!また、俺らの冒険の記録を読んでます!!!!」

 海辺に大きな海賊船のような物が、停泊してある。
いや、よく見たら、海賊船なんかじゃない。きっと。
なんだか、空を飛びそうな機械がたくさん備わっている。

 その船内の資料室らしき場所に、黒髪の小さな少年が航海日誌を読んでいた。
 その後ろの禍々しい気配にも気づかず。
[小文字][/小文字]
「バッカもォォォん!!!!!!!!!!!!!」
「いってぇぇぇ!!なにすんだよ!!」

ガタイの良いお爺さんが、黒髪の小さい少年に拳骨を喰らわせた。漫画のように大きなタンコブができている。

「何度言ったらわかるんだ‼︎‼︎」
「わかんねーよ!!」

[大文字][太字]「絶対に、お前を空賊になんかさせないからな!!」[/太字][/大文字]

 肩をがっちり掴み、怖い顔つきで、黒髪の少年、
《ディア》に説教をした。

「…………わかったよ。」


その日の夜のことだった。八月にしては寒い。異様に寒かった。
何か不吉なことが起こるんじゃないか。
そう思っていた。

「おぅおぅ!飲め飲めェ‼︎‼︎」
「グリシャ船長にカンパーイ‼︎‼︎」
「おうよ!!!!」

先程、ディアを殴った男の名前はグリシャと言うらしい。グリシャは今酒場で仲間達と飲み明かしている。
IQ3億(自称)のディアはいい事を思いついた。

その日の夜。酔っ払いどもが寝た時、ディアはこっそり酒場から抜け出して、また、船の資料室に向かった。

「にししっ!やっぱ俺は空賊になるんだ!!!!」


 この島の何処かの崖の上で、異様な雰囲気を放つ男の陰にすら気が付かないまま、ディアは走って行った。
 異様な雰囲気を放つ男はディアの行先を目で追い続けた。

「見つけた……………怪物……………」


船内資料室。
今更だが、この船は海賊船なんかじゃないらしい。この船は空を旅する空賊船だった。
だから、プロペラとかついていたのか。

「おいしょっと、」

 硬い扉を開けて、資料室に入ってゆく。 
 そして目を輝かせ、今日はどれを読もうかと言わんばかりの表情をしている。

後ろに禍々しい気配を察知した。

「じいちゃん…………?」

またグリシャが来たのかと思い、恐る恐る振り返る。


ーーー酒場ーーー

[太字]「あっ、お頭ァ!!!!!!!!!!!!!」[/太字]
「あー?んだよ、小僧」

今朝よりももっと慌てた様子で、グリシャを起こす。

「ディアがいません‼︎‼︎‼︎‼︎」
「なっ。」

グリシャはすぐに酒場を飛び出した。


「おい!離せよ!!おい!聞いてんのか!?あ!?」
「……………………..」

その異様な雰囲気を放つ男はディアを抱え何処かに移動している。おそらく誘拐ってやつだ。


「世界は………..お前をずっと待っていた。」

作者メッセージ

千田千斗)言い忘れてしまいましたがこれは
チョキチョキさんとの合作です。高校の友達です。

チョキチョキ)
原作は私です!!
よろしくね!!!

2025/08/02 08:17

千田千斗 ID:≫ 1dPjYo9MWMxX.
続きを執筆
小説を編集

パスワードをおぼえている場合はご自分で小説を削除してください。(削除方法
自分で削除するのは面倒くさい、忍びない、自分の責任にしたくない、などの理由で削除を依頼するのは絶対におやめください。

→本当に小説のパスワードを忘れてしまった
▼小説の削除を依頼する

小説削除依頼フォーム

お名前 ※必須
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
削除の理由 ※必須

なぜこの小説の削除を依頼したいですか

ご自分で投稿した小説ですか? ※必須

この小説は、あなたが投稿した小説で間違いありませんか?

削除後に復旧はできません※必須

削除したあとに復旧はできません。クレームも受け付けません。

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
小説のタイトル
小説のURL
/ 2

コメント
[0]

小説通報フォーム

お名前
(任意)
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
違反の種類 ※必須 ※ご自分の小説の削除依頼はできません。
違反内容、削除を依頼したい理由など※必須

盗作されたと思われる作品のタイトル

※できるだけ具体的に記入してください。
特に盗作投稿については、どういった部分が元作品と類似しているかを具体的にお伝え下さい。

《記入例》
・3ページ目の『~~』という箇所に、禁止されているグロ描写が含まれていました
・「〇〇」という作品の盗作と思われます。登場人物の名前を変えているだけで●●というストーリーや××という設定が同じ
…等

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
小説のタイトル
小説のURL