ぬいぐるみ事変
「どうして?」
隣にいた女の子と顔を見合わせてぽかんとする。周りから、音が消えた。リケラはそんな様子に気が付かず、深緑色の毛並みを糸由に撫でて、と言うようにこすり付ける。
「せんせーい!」
まずい、隣の男子が先生を呼んだ。糸由たち、1組の先生は[漢字]大谷[/漢字][ふりがな]おおや[/ふりがな]先生だ。技術科の男性の60代くらいの先生で、背が低くころころとしていて、オヤジギャグが大好きなマスコットキャラクターのような先生だ。だが、怒ると怖い。
「どうしたー!」
先生がやってきた。隣の男子がこちらを指さして何やら説明している。
「先生、[漢字]伊野[/漢字][ふりがな]いの[/ふりがな]がぬいぐるみ持ってきてる!」
伊野とは、糸由の名字だ。大谷先生はクルッとこちらを向いてたった。
「伊野さん、これは?」
先生がリケラをつまみ上げながら言った。
「いや、それは、そのおー」
糸由がしどろもどろ言い訳をしようとしたとき、リケラが動いた。
「わあ!」
先生は驚いてリケラを放り出した。みんなの視線が痛い。
隣にいた女の子と顔を見合わせてぽかんとする。周りから、音が消えた。リケラはそんな様子に気が付かず、深緑色の毛並みを糸由に撫でて、と言うようにこすり付ける。
「せんせーい!」
まずい、隣の男子が先生を呼んだ。糸由たち、1組の先生は[漢字]大谷[/漢字][ふりがな]おおや[/ふりがな]先生だ。技術科の男性の60代くらいの先生で、背が低くころころとしていて、オヤジギャグが大好きなマスコットキャラクターのような先生だ。だが、怒ると怖い。
「どうしたー!」
先生がやってきた。隣の男子がこちらを指さして何やら説明している。
「先生、[漢字]伊野[/漢字][ふりがな]いの[/ふりがな]がぬいぐるみ持ってきてる!」
伊野とは、糸由の名字だ。大谷先生はクルッとこちらを向いてたった。
「伊野さん、これは?」
先生がリケラをつまみ上げながら言った。
「いや、それは、そのおー」
糸由がしどろもどろ言い訳をしようとしたとき、リケラが動いた。
「わあ!」
先生は驚いてリケラを放り出した。みんなの視線が痛い。