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この話はフィクションで、実際起こった話ではありません。

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宮廷台所の隠し味

#2

酉の刻

ゴ───ン、ゴ───ン

「酉の刻だ。今日は宴があるらしい。準備を始めるぞ」
「はい」
春陽は行李を開けた。
中には、毎日山に取りに行った山菜がところ狭しと入っている。
「わあ、これ全部、春陽が集めたの?」
「うん、そだよ」
「すごいねえ」
「何が入ってんだい?」
「[漢字]全麥[/漢字][ふりがな]ゼンマイ[/ふりがな]、[漢字]蕨菜[/漢字][ふりがな]わらび[/ふりがな]、 [漢字]擦布[/漢字][ふりがな]ふきのとう[/ふりがな]、[漢字]小垃圾[/漢字][ふりがな]コゴミ[/ふりがな]。くらいだと思う」
「それで、何作ろうってんだい?」
「やっぱ[漢字]白羹[/漢字][ふりがな]はくごう[/ふりがな]かな」
「白羹! 食べたいよ〜」
「大明、よだれ垂らさないで。今度たっぷり作るから」
「ほいほーい」
大明が大好きな白羹とは、お米を加えたスープである。
現代のお粥だ。
「山菜をこんなに使えるなんて。なんて豪華な白羹だろう」
「ま──、皇族だもんね───」
(棒読みぃ)
春陽は、心の中で突っ込む。
「山菜の他に、鶏肉も入れるわよ。米は精米。おかずは鹿肉だよ」
(鹿肉…)
春陽は、家の露店で、一時期鹿肉を取り扱っている時があった。だが、仕入れ値が高く、途中でも断念した、高級食材だ。
「あの、料理長!」
「なんだ、大明?」
「…デザートはなんですか?」
そう、大明が一番得意とする料理はデザートだ。
家が養蜂していることもあり、カスティーリャ(かすてら)やパンケーキが大の得意で、飛び切り美味い。
[大文字][明朝体][太字]「お前のお得意、カスティーリャだ!」
『やった───!!!』[/太字][/明朝体][/大文字]
春陽、大明、香仁の三人が、歓声をあげる。
「蜂蜜混ぜて」
「砂糖、黒糖」
「[漢字]葡萄牙[/漢字][ふりがな]ポルトガル[/ふりがな]!!!」

作者メッセージ

かすてらはポルトガル生まれ。
カスティーリャ→かすてぃら→かすてら
になりました☆

2025/05/02 17:21

晴友真弥花 ID:≫ 68r7q7WlJT.Ms
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