短編集☆
私は今、考えている。
どちらを選ぶべきか…。
ことの始まりはある、サイン会のことだった。
「人気急上昇中のアイドル、〇〇ちゃんはこちらでーす!」
私は、〇〇ちゃんのマネージャーとして、サイン会の案内をしていた。
そこに、ある男が現れた。不審に思った私は、声をかけた。
「あの、サイン会のお客様ですか?」
男はニヤリとした。
「いや、用があるのは君だ。君は〇〇のマネージャーであってるか?」
え?〇〇ちゃんじゃない?私?でも…。
「はい、そうです。私は彼女のマネージャーです。」
好奇心には勝てない!!
「ハハ、やはりそうか。頼み事があるんだが、聞いてくれるか?」
「もちろんです。」
即答。
「頼み事は、〇〇のライブをイタズラして欲しいんだ。」
「へ?なんで?」
「興味本位だ。」
「えっ、えっ!」
「やるかやらないかは自由だ。じゃあな。」
「えぇぇぇーー!!」
まじてなに!?風のように去って行ったし!
ど、どうしよーー!確かに〇〇のライブをちょっと壊したいっていうのはあるけどーー!でもーー!!
考えてもしょうがない、もう無理だ!明後日のライブで考えよう!
で、今に至る。
今私がいるのは、ステージの調節室。ここでは、光や音声などを調整できる。
そして手元のボタンは、電気を消すボタンだ。
頭の中で小悪魔が語りかけてくる。
{この手元のボタン押しちゃおう?ステージの電気全部消えてみんなびっくりだぜ?いいだろ?}
ううー、確かにやってみたいけど!
天使が語りかけてくる。
〈そんなことしちゃダメ。〇〇に嫌われてマネージャークビになるよ?〉
それは困るーー!!
あーあ、もう無理だわ、決められん。
しょうがないからまた今度のライブに回そ!
私は、調節室を立ち去った。
その後[水平線]
「どうしよーーーーーーー!!!!」
また、迷ってた。