これが君の見る世界
エル(流石に覚えてないか・・・。この名前も、モナ自身があの世界に溶け込んでしまった直前のことも。)
モナ「もう、大丈夫だよ。」
私はそう言ってエルを見た。
そして続ける。
モナ「私は大丈夫だから。大丈夫だから。また来るからさ。また、あなたの絵を見せてよ。」
エル(彼女は既にあの世界に取り込まれかけている……。何とかして、あの悪女からモナを救い出さないと...!)
モナ「それとも、一緒に私がいた世界に来る?クレアも居るし……」
そうやってわたしが言った瞬間、
エル「ダメよ!!」
エルが叫んだ。
どうして?
向こうの世界が本当に夢の世界で、こっちが現実だとしたら、一緒の夢を見てはいけないの?
それとも、[太字]世界そのものが違って、こっちにいる人は私以外全員あの世界に行けないの?[/太字]
エル「世界そのものが違って、こっちにいる人は私以外全員あの世界に行けないのか?そう思ってるよね。きっと。」
言い当てられた。
[下線]いつだってエルの言うことはあってるんだよね。[/下線]
今回も合ってた。
エル「行けないよ。世界が違うなら、その世界にしか留まれない。他の世界に踏み込めば世界に拒絶され、破壊させる。」
モナ「何を?」
エル「それだよ。」
エルは私を指さして言った。
いや、さっき花の光から出てきたアレを指さしていた。
エル「正直返したくなかった。それは貴方の魂だから。」
私の……魂?
モナ「こ...れが...?」
エル「そう。貴方は美しい[漢字]翠[/漢字][ふりがな]みどり[/ふりがな]色だよね。羨ましい。」
モナ「これが……美しい...?」
確かに翠ではある。
でも、誰かに「羨まし」がられるような物のようには見えなかった。
だって所々黒ずんで、ひび割れているようにしか見
えなかったから。
エル「モナには何が見えてる?」
突然声を掛かけられた。
私は咄嗟に答えた。
モナ「私は……私には、翠に、は、見えるけど、美しくは、見えない。」
エル「…………そう。」
エルは少し考えたような沈黙の後、少し俯き声すら出しているか分からないほどの声で言った。
エル「[小文字]変わってないのね……。[/小文字]」
モナ「もう、大丈夫だよ。」
私はそう言ってエルを見た。
そして続ける。
モナ「私は大丈夫だから。大丈夫だから。また来るからさ。また、あなたの絵を見せてよ。」
エル(彼女は既にあの世界に取り込まれかけている……。何とかして、あの悪女からモナを救い出さないと...!)
モナ「それとも、一緒に私がいた世界に来る?クレアも居るし……」
そうやってわたしが言った瞬間、
エル「ダメよ!!」
エルが叫んだ。
どうして?
向こうの世界が本当に夢の世界で、こっちが現実だとしたら、一緒の夢を見てはいけないの?
それとも、[太字]世界そのものが違って、こっちにいる人は私以外全員あの世界に行けないの?[/太字]
エル「世界そのものが違って、こっちにいる人は私以外全員あの世界に行けないのか?そう思ってるよね。きっと。」
言い当てられた。
[下線]いつだってエルの言うことはあってるんだよね。[/下線]
今回も合ってた。
エル「行けないよ。世界が違うなら、その世界にしか留まれない。他の世界に踏み込めば世界に拒絶され、破壊させる。」
モナ「何を?」
エル「それだよ。」
エルは私を指さして言った。
いや、さっき花の光から出てきたアレを指さしていた。
エル「正直返したくなかった。それは貴方の魂だから。」
私の……魂?
モナ「こ...れが...?」
エル「そう。貴方は美しい[漢字]翠[/漢字][ふりがな]みどり[/ふりがな]色だよね。羨ましい。」
モナ「これが……美しい...?」
確かに翠ではある。
でも、誰かに「羨まし」がられるような物のようには見えなかった。
だって所々黒ずんで、ひび割れているようにしか見
えなかったから。
エル「モナには何が見えてる?」
突然声を掛かけられた。
私は咄嗟に答えた。
モナ「私は……私には、翠に、は、見えるけど、美しくは、見えない。」
エル「…………そう。」
エルは少し考えたような沈黙の後、少し俯き声すら出しているか分からないほどの声で言った。
エル「[小文字]変わってないのね……。[/小文字]」