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これが君の見る世界

#17


モナ「花ね・・・」

風は絶え間なく吹く。
いつまでも服を揺らしている。
エルがふと振り返り、同時に言った。

エル「さぁ。お目覚めの[漢字]時間[/漢字][ふりがな]とき[/ふりがな]だ。」

パチンッ

強く指を鳴らす。
足元の花が揺れる。
光る。
その光は形をなし、やがて「あるもの」に変化した。
そして、光りながら落ちてきたそれをエルが優しく受け止める。
それをこっちによこしてきた。

エル「これは元々モナのもの。ずっと預かっていたからそろそろ返さないとね。それに、もうすぐ潮時だ。」

「それ」は、こちらにふわふわとよってきたかと思うと、周りを漂いだした。

パチッ

音がして、自分の腰辺りを見る。
そこについていた小さいフックにその「もの」がぶら下がっていた。
近くで見てみたものの、私には見覚えがなかった。

『元々モナのもの。』

その言葉を少し疑問に思いつつ、エルの話に耳を傾けた。

モナ「エルは『後者』じゃないって言っていたね。でも、「それと隣り合わせ」の存在だとも言っていた。『隣り合わせ』って何?『前者』と『後者』こそ、『隣り合わせ』という意味ではないの?」

エル「・・・・・」

エル「モナにとって、私はどのような存在?」

モナ「え。・・・・・っと、優しい存在、頼れる存在、ちょっと話すと長話に発展しちゃう存在、学力は私よりある存在、『後者』だと私に偽っていた存在、あとは・・・」

エル「そ、そそそうじゃなくって!誰から見ても、私はあなたの「姉」という存在でしょ!?」

モナ「あ、そういうことの「存在」を言ってたんだ。なんかごめん。」

エル「いや、いいよいいよ。なんか素の印象を聞いてしまった気がするけど。」

この瞬間だけ、「ただの家族」として話していた気がする。
その一瞬の雑談が、ただ、なんとなく、愛おしかった。

エル「コホン!そう、私はモナの「姉」に当たる存在。そして更に姉妹関係を深読みしていくと、君でも知らない事実にたどり着く。」

いつも、こうやって得意げに話す。
ペラペラペラペラ本当に止まらない。
この人は一度引き金を引くと、四方八方に弾を打つように話し出す。
でも、今回ばかりは違うようだ。
いつになく、真剣な顔つきで。

エル「私達は、[太字]双子[/太字]だってことにね。」

作者メッセージ

お久です〜!
1話投稿するまでの時間が長い気がする。
花から溢れ出た光からできた『もの』。
いったい何なのでしょうか?
『もの』の正体は、夢から覚める境界線に・・・。

いつも、見てくれている皆さんには感謝しかありません!
これからも読者さんをワクワクさせる作品を目指していきます!!

今回もよっていただきありがとうございます!!^∀^/

2025/07/24 12:50

水桜 陽 ID:≫ 5pkIwtAbow72k
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