これが君の見る世界
エル「私は、『後者』じゃない。」
え・・・
モナ「なんで?あなたは・・・」
エル「嘘をついていたつもりはないよ。私は『後者』ではないものの、それと隣り合わせの存在では在るから。」
モナ「どういうこと?エルは『後者』じゃないの?ずっと、ずっとそうやって言っていたじゃないか!」
エルはスッと人差し指を私の口の前に持ってきた。
まるで、「一度そこまで。一旦私の話を聞いてほしい」と言っているようだった。
モナ「・・・」
エル「外に出ようか。この時間は一番星が美しい」
言われるがままに外に出た。
いきなりブワッと強い風が吹いた。
夢境にいるはずなのに妙に現実味がある。
エル「ありがとう。まず、物語には全てにおいて順番があるのは覚えているね。小説では「序章」「第何章」「終章」。伝説だって例外じゃない。「勇者が旅に出る。」「たくさんの仲間達と出会い、」「魔を打ち砕く」。これは、星の数と同じ数ある[漢字]物語[/漢字][ふりがな]ストーリー[/ふりがな]全てにある共通点だ。」
モナ「そうね。そんな話もしていたっけね。別に思い出したくない絶望的な過去ってわけじゃないけど。そういう思い出話に発展させるつもりなら小屋に戻るよ?」
エル「ごめんって。思い出話に発展させるつもりならこんな凝ったことしないって。」
エルは、あと一歩行けば落ちてしまうくらいの[漢字]崖淵[/漢字][ふりがな]がけふち[/ふりがな]に立った。
崖のすごいギリギリのところには、二輪の花が咲いていた。
一輪は星のように青白く、少し黄色がかっているような光を帯びていて、一輪は、太陽のようにオレンジ色に、それでいて白くまばゆく光っていた。
花が咲いている部分だけこんなにも明るいというのに、なぜ今まで全くもって認識できなかったのだろう。
エル「やっぱりこの場所は好きだなぁ・・・この花も。」
モナ「花か・・・」
え・・・
モナ「なんで?あなたは・・・」
エル「嘘をついていたつもりはないよ。私は『後者』ではないものの、それと隣り合わせの存在では在るから。」
モナ「どういうこと?エルは『後者』じゃないの?ずっと、ずっとそうやって言っていたじゃないか!」
エルはスッと人差し指を私の口の前に持ってきた。
まるで、「一度そこまで。一旦私の話を聞いてほしい」と言っているようだった。
モナ「・・・」
エル「外に出ようか。この時間は一番星が美しい」
言われるがままに外に出た。
いきなりブワッと強い風が吹いた。
夢境にいるはずなのに妙に現実味がある。
エル「ありがとう。まず、物語には全てにおいて順番があるのは覚えているね。小説では「序章」「第何章」「終章」。伝説だって例外じゃない。「勇者が旅に出る。」「たくさんの仲間達と出会い、」「魔を打ち砕く」。これは、星の数と同じ数ある[漢字]物語[/漢字][ふりがな]ストーリー[/ふりがな]全てにある共通点だ。」
モナ「そうね。そんな話もしていたっけね。別に思い出したくない絶望的な過去ってわけじゃないけど。そういう思い出話に発展させるつもりなら小屋に戻るよ?」
エル「ごめんって。思い出話に発展させるつもりならこんな凝ったことしないって。」
エルは、あと一歩行けば落ちてしまうくらいの[漢字]崖淵[/漢字][ふりがな]がけふち[/ふりがな]に立った。
崖のすごいギリギリのところには、二輪の花が咲いていた。
一輪は星のように青白く、少し黄色がかっているような光を帯びていて、一輪は、太陽のようにオレンジ色に、それでいて白くまばゆく光っていた。
花が咲いている部分だけこんなにも明るいというのに、なぜ今まで全くもって認識できなかったのだろう。
エル「やっぱりこの場所は好きだなぁ・・・この花も。」
モナ「花か・・・」