これが君の見る世界
『前者』ってどういうことだろう?
あの人が言っていた「この世界には『夜』と『朝』があり、同時に『月』と『太陽』がある」から考えると、私は『夜』と『朝』。
普通、相反するものを同時に持つ人がいるだろうか?
だとしたら、こうなる。
|前者|後者
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
あの人が言っていた|夜 |朝
言葉 |月 |太陽
私は、『前者』。
『夜』と『朝』ではない。
でも、もしこれが正しいのであれば全ての辻褄は合う。
モナ「そうだ。私は『夜』と『月』なんだ。」
だとしたら、エルは・・・。
そうやって考えているうちに、眠気がさしてきた。
エルに話してみよう。
本当に、私が『夜』と『月』なのであれば。
私は・・・・・・・・
[中央寄せ]☆…✦ー✧ー✦ー✧…☆[/中央寄せ]
モナ「ん・・・?」
私の夢は、全て夜だ。
美しい星空に、大きな満月。
辺りは暗く、かすかに見える景色は、かつての故郷を思い出させる。
ふわりと風が吹く。
やけに冷たい風。
おそらく標高が高い。
ここは、「星拾いの崖」なのだろう。
エル「モナ!」
モナ「エル!?」
エル「ふぅ。良かった。来てくれたんだね。あの手紙を読んでくれたんだ。」
モナ「うん。今は時間がないんだ。部屋に案内してほしい。」
エル「相変わらずせっかちさんだね。もちろんだよ。こっちだ。」
しばらく歩いていく。
でも歩いている最中、歩いている感覚がしなかった。
いつまでも星が[漢字]瞬[/漢字][ふりがな]またた[/ふりがな]く。
そして着いたのは、全く見覚えのない小屋のような場所だった。
エル「ここが『私の部屋』だよ。」
モナ「部屋というより、1つの小さい家だね。」
エル「それはそうだけど。」
エル「さ、入って。」
部屋に入ると、一枚の大きな絵が置かれていた。
どこまでも澄み渡る海と、暗くかすかに[漢字]眩[/漢字][ふりがな]まばゆ[/ふりがな]い星空。
そして、二人の少女が背を向け合って座っていた。
左側は、オレンジ色に明るくなっていた。
夜が明ける頃なのだろう。
エルが描いた絵だ。
どのような意味合いで描いたのか、色々な考えが浮かぶ。
そうだ。
私は、その絵に触れながらエルに言った。
モナ「私は『前者』なんだよね?最近、あのときの話を思い出して、ずっと考えていたんだけど、『前者』は『夜』と『月』という意味なんだよね・・・?そして、『後者』である姉ちゃんは・・・」
この話を出しては駄目だったのか、エルは急に表情を暗くしてしまった。
そしてエルが口を開く。
エル「そうだね。モナが『前者』であり、モナ自身が『夜』であり『月』であるのは、合っているよ。でもね。」
エル「私は、『後者』じゃない。」
あの人が言っていた「この世界には『夜』と『朝』があり、同時に『月』と『太陽』がある」から考えると、私は『夜』と『朝』。
普通、相反するものを同時に持つ人がいるだろうか?
だとしたら、こうなる。
|前者|後者
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あの人が言っていた|夜 |朝
言葉 |月 |太陽
私は、『前者』。
『夜』と『朝』ではない。
でも、もしこれが正しいのであれば全ての辻褄は合う。
モナ「そうだ。私は『夜』と『月』なんだ。」
だとしたら、エルは・・・。
そうやって考えているうちに、眠気がさしてきた。
エルに話してみよう。
本当に、私が『夜』と『月』なのであれば。
私は・・・・・・・・
[中央寄せ]☆…✦ー✧ー✦ー✧…☆[/中央寄せ]
モナ「ん・・・?」
私の夢は、全て夜だ。
美しい星空に、大きな満月。
辺りは暗く、かすかに見える景色は、かつての故郷を思い出させる。
ふわりと風が吹く。
やけに冷たい風。
おそらく標高が高い。
ここは、「星拾いの崖」なのだろう。
エル「モナ!」
モナ「エル!?」
エル「ふぅ。良かった。来てくれたんだね。あの手紙を読んでくれたんだ。」
モナ「うん。今は時間がないんだ。部屋に案内してほしい。」
エル「相変わらずせっかちさんだね。もちろんだよ。こっちだ。」
しばらく歩いていく。
でも歩いている最中、歩いている感覚がしなかった。
いつまでも星が[漢字]瞬[/漢字][ふりがな]またた[/ふりがな]く。
そして着いたのは、全く見覚えのない小屋のような場所だった。
エル「ここが『私の部屋』だよ。」
モナ「部屋というより、1つの小さい家だね。」
エル「それはそうだけど。」
エル「さ、入って。」
部屋に入ると、一枚の大きな絵が置かれていた。
どこまでも澄み渡る海と、暗くかすかに[漢字]眩[/漢字][ふりがな]まばゆ[/ふりがな]い星空。
そして、二人の少女が背を向け合って座っていた。
左側は、オレンジ色に明るくなっていた。
夜が明ける頃なのだろう。
エルが描いた絵だ。
どのような意味合いで描いたのか、色々な考えが浮かぶ。
そうだ。
私は、その絵に触れながらエルに言った。
モナ「私は『前者』なんだよね?最近、あのときの話を思い出して、ずっと考えていたんだけど、『前者』は『夜』と『月』という意味なんだよね・・・?そして、『後者』である姉ちゃんは・・・」
この話を出しては駄目だったのか、エルは急に表情を暗くしてしまった。
そしてエルが口を開く。
エル「そうだね。モナが『前者』であり、モナ自身が『夜』であり『月』であるのは、合っているよ。でもね。」
エル「私は、『後者』じゃない。」