好きなゲームで遊んでただけなのになんか閉じ込められました!?1
[大文字][太字][明朝体]現実世界への影響[/明朝体][/太字][/大文字]
「と、っ父さん!翔子の様子が変なんだ!」
優太の焦った様子に驚く両親。
「どうしたんだ?そんなに焦って・・・」
「いつもなら声かけたらすぐにゲーム辞めるのに、反応すらしないんだ!」
二人は困惑する。『パズル・フロンティア』は意識をゲーム内に没入させるゲームではあるが、外の音声は届くようになっている。それで反応しないとなると・・・。
「ゲームの中で眠ってるんじゃないか?」
「んなわけ無いだろ!パズルゲームだぞ!!」
呑気な両親の様子に腹を立てる優太、その後も両親は危機感を覚えず翔子抜きでの夕ご飯となった。
(こんなのぜってぇありえねぇ・・・。待ってろよ翔子、必ず兄ちゃんが助けてやるからな・・・!)
それから、学校に行く時間になっても翔子はゲームから目覚めなかった。いくらなんでもこれは異常と気づくだろうとと両親を説得に行くと、
「あら、翔子、昨日夜ご飯食べにこなかったけどお腹すいてない?お弁当多めにしておいたからね」
「え・・・・・・?」
なぜか、母親が何もいない空間に向かって、何かを渡す仕草をしていた。
「え、何してるの・・・?」
「あら、優太。何してるのって、翔子に弁当渡してるんでしょ?」
「何言ってるんだよ?翔子ならまだ部屋でゲームしてて、俺それを伝えに来たんだぞ・・・?大体、そこに翔子はいないし、母さん何も持ってないよ??」
しかし、母親は無反応。何ならこちらの反応を待っている。
「優太?どうかした?学校遅刻するわよ?」
「あ、あぁ、うん。いってくる・・・」
「何なんだよ、この世界で何が起きてんだよ・・・」
優太は道すがら翔子を救出するための策を練り続けるのだった。
『ゲーム世界』
「・・・朝に、なっちゃったね・・・」
「そうね・・・、私たち、一生ここから出られないのかしら・・・」
翔子たちはというと、いくら歩いても魔物と遭遇できず、お腹が空いて道で倒れ込んでいた。
[大文字][中央寄せ][斜体]ザザザ、ザーザーザー、ザザザ[/斜体][/中央寄せ][/大文字]
ゲーム内の音楽に、突然ノイズが走る。
「え、何!?」
その言葉をきっかけに、[大文字][太字][明朝体]世界の色彩が反転[/明朝体][/太字][/大文字]した。
「え・・・!?なに、これ・・・」
すると突如目の前に化け物が湧き始めた。
__そう、これが、
「魔物・・・」
「[明朝体][斜体]じぃぃぃ・・・が、が、が、ぎぎぎぃぃぎぎぃぎぎ[/斜体][/明朝体]」
「ぅ、耳障りな鳴き声ね・・・」
翔子もそれに賛同する。
「うん、耳が壊れそう・・・」
翔子は耳を抑えつつ、魔物を退治するための策を考え始めた。
これまでの記憶をありったけ引き出す。
ここまでの道なり、角、崖、それらから効率的にブロック崩しができる地形を探し出す。
「あった!こっち、ついてきて!」
「っ!わかったわ!!」
走りながら翔子は瞑想する、魔物の追ってくるスピードに合わせ、少しづつスピードを落とす。
「ここで右に曲がる・・・!!!」
曲がった先は、
「行き止まりじゃない!何考えてるのよ!」
ミカは焦る、もう魔物はすぐ前だ。
「大丈夫、いけぇ!」
その時、[太字]ぽんっ[/太字]という可愛らしい音とともに雪崩が発生した。雪崩に巻き込まれた魔物は機会のノイズのような音で消滅していった。
「ふぅっ、久しぶりに知識を活かせたよ!スッキリ〜」
「ねぇ、久しぶりにって、もしかして今までやったことなかったの!?あなた殺す気!?」
「え〜殺すとかひどいな〜。ミカだってテクニックはあるのに知識だけないじゃん、お互い様でしょ~?」
「ゥ゙、それを言われると・・・」
そんなこんなで、空腹を忘れて会話を楽しんでいると、どこかへ消えたアルトが姿を表した。
「やぁ、無事に魔物を倒せたんだね。ほらこれ、お腹すいてるでしょ?友だちがいるって言ってたし、2人分用意しといた」
「あ、アルト!ありがと〜ちょうどおなかすいてたとこなんだ〜・・・って、ここゲームの世界だよね!?流石に空腹は満たされないんじゃ・・・?」
「残念ながら、ここでも、空腹を満たせるようになっちゃったんだ。何なら栄養も取れるしね」
その言葉を聞いて翔子とミカは困惑する。流石にありえない。
「・・・、どういうことよ?どんな技術使ったらそうなるわけ?」
とりあえず、持ってきてくれたサンドイッチを食べて、本当にお腹が膨れたので、信用はする。しかし理解は及ばない。そして、ミカが話しかけてもアルトは反応しない。
「あ、えっと、どんな技術を使ったらそうなるの?」
「それは僕にもわからないよ、人間ってすごいよね」
「[小文字]・・・・・・・・・私だけ質問できないのほんっと不便[/小文字]」
「[小文字]そういうのは良くないよ[/小文字]」
耐えられないというようにミカがボソッという、翔子は小さい声で諌める。たしかに不便であろう、ミカが何かを話しかけても、アルトには聞こえないようになっているのだから。
「じゃ、次のヒントを教えるね。現実世界の人と、どうにかして連絡を取るんだ」
アルトは、そう言い残し、サンドイッチの入ったバスケットを残して消えてった。
いつの間にか、世界の色はもとどうりになっていた___
『現実世界』(朝)
その頃__
優太は、キーボードを叩きながら、妹のいるゲームの中を模索していた。
「っち、なんで干渉できないんだよ!?俺、こんなときに・・・!!」
無力、あまりにも無力だった___
「と、っ父さん!翔子の様子が変なんだ!」
優太の焦った様子に驚く両親。
「どうしたんだ?そんなに焦って・・・」
「いつもなら声かけたらすぐにゲーム辞めるのに、反応すらしないんだ!」
二人は困惑する。『パズル・フロンティア』は意識をゲーム内に没入させるゲームではあるが、外の音声は届くようになっている。それで反応しないとなると・・・。
「ゲームの中で眠ってるんじゃないか?」
「んなわけ無いだろ!パズルゲームだぞ!!」
呑気な両親の様子に腹を立てる優太、その後も両親は危機感を覚えず翔子抜きでの夕ご飯となった。
(こんなのぜってぇありえねぇ・・・。待ってろよ翔子、必ず兄ちゃんが助けてやるからな・・・!)
それから、学校に行く時間になっても翔子はゲームから目覚めなかった。いくらなんでもこれは異常と気づくだろうとと両親を説得に行くと、
「あら、翔子、昨日夜ご飯食べにこなかったけどお腹すいてない?お弁当多めにしておいたからね」
「え・・・・・・?」
なぜか、母親が何もいない空間に向かって、何かを渡す仕草をしていた。
「え、何してるの・・・?」
「あら、優太。何してるのって、翔子に弁当渡してるんでしょ?」
「何言ってるんだよ?翔子ならまだ部屋でゲームしてて、俺それを伝えに来たんだぞ・・・?大体、そこに翔子はいないし、母さん何も持ってないよ??」
しかし、母親は無反応。何ならこちらの反応を待っている。
「優太?どうかした?学校遅刻するわよ?」
「あ、あぁ、うん。いってくる・・・」
「何なんだよ、この世界で何が起きてんだよ・・・」
優太は道すがら翔子を救出するための策を練り続けるのだった。
『ゲーム世界』
「・・・朝に、なっちゃったね・・・」
「そうね・・・、私たち、一生ここから出られないのかしら・・・」
翔子たちはというと、いくら歩いても魔物と遭遇できず、お腹が空いて道で倒れ込んでいた。
[大文字][中央寄せ][斜体]ザザザ、ザーザーザー、ザザザ[/斜体][/中央寄せ][/大文字]
ゲーム内の音楽に、突然ノイズが走る。
「え、何!?」
その言葉をきっかけに、[大文字][太字][明朝体]世界の色彩が反転[/明朝体][/太字][/大文字]した。
「え・・・!?なに、これ・・・」
すると突如目の前に化け物が湧き始めた。
__そう、これが、
「魔物・・・」
「[明朝体][斜体]じぃぃぃ・・・が、が、が、ぎぎぎぃぃぎぎぃぎぎ[/斜体][/明朝体]」
「ぅ、耳障りな鳴き声ね・・・」
翔子もそれに賛同する。
「うん、耳が壊れそう・・・」
翔子は耳を抑えつつ、魔物を退治するための策を考え始めた。
これまでの記憶をありったけ引き出す。
ここまでの道なり、角、崖、それらから効率的にブロック崩しができる地形を探し出す。
「あった!こっち、ついてきて!」
「っ!わかったわ!!」
走りながら翔子は瞑想する、魔物の追ってくるスピードに合わせ、少しづつスピードを落とす。
「ここで右に曲がる・・・!!!」
曲がった先は、
「行き止まりじゃない!何考えてるのよ!」
ミカは焦る、もう魔物はすぐ前だ。
「大丈夫、いけぇ!」
その時、[太字]ぽんっ[/太字]という可愛らしい音とともに雪崩が発生した。雪崩に巻き込まれた魔物は機会のノイズのような音で消滅していった。
「ふぅっ、久しぶりに知識を活かせたよ!スッキリ〜」
「ねぇ、久しぶりにって、もしかして今までやったことなかったの!?あなた殺す気!?」
「え〜殺すとかひどいな〜。ミカだってテクニックはあるのに知識だけないじゃん、お互い様でしょ~?」
「ゥ゙、それを言われると・・・」
そんなこんなで、空腹を忘れて会話を楽しんでいると、どこかへ消えたアルトが姿を表した。
「やぁ、無事に魔物を倒せたんだね。ほらこれ、お腹すいてるでしょ?友だちがいるって言ってたし、2人分用意しといた」
「あ、アルト!ありがと〜ちょうどおなかすいてたとこなんだ〜・・・って、ここゲームの世界だよね!?流石に空腹は満たされないんじゃ・・・?」
「残念ながら、ここでも、空腹を満たせるようになっちゃったんだ。何なら栄養も取れるしね」
その言葉を聞いて翔子とミカは困惑する。流石にありえない。
「・・・、どういうことよ?どんな技術使ったらそうなるわけ?」
とりあえず、持ってきてくれたサンドイッチを食べて、本当にお腹が膨れたので、信用はする。しかし理解は及ばない。そして、ミカが話しかけてもアルトは反応しない。
「あ、えっと、どんな技術を使ったらそうなるの?」
「それは僕にもわからないよ、人間ってすごいよね」
「[小文字]・・・・・・・・・私だけ質問できないのほんっと不便[/小文字]」
「[小文字]そういうのは良くないよ[/小文字]」
耐えられないというようにミカがボソッという、翔子は小さい声で諌める。たしかに不便であろう、ミカが何かを話しかけても、アルトには聞こえないようになっているのだから。
「じゃ、次のヒントを教えるね。現実世界の人と、どうにかして連絡を取るんだ」
アルトは、そう言い残し、サンドイッチの入ったバスケットを残して消えてった。
いつの間にか、世界の色はもとどうりになっていた___
『現実世界』(朝)
その頃__
優太は、キーボードを叩きながら、妹のいるゲームの中を模索していた。
「っち、なんで干渉できないんだよ!?俺、こんなときに・・・!!」
無力、あまりにも無力だった___