（ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞ
はい！という事で！現在私のファンから全力疾走で逃げております！
（零様！（零様！待ってください〜（零様は今日もお美しい…
うん！さっきから私の事ずっと褒めてんの誰だよ？しかも内容ほぼ同じことしか言ってないし…
（ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞ

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零「はぁ、はぁ、はぁ」

勝った…！逃げ切った。というか私って案外体力あるな〜。前世だったら階段3階まで登るだけで息切れしてたし…
てか前世はまず学校にも…いいや、やめにしよう。早く家に帰ろう。

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『お帰りなさい！』
「記憶が混濁したと聞いて焦ったが…流石我が娘だ！素晴らしい挨拶だったぞ！」
「あらあなた、自己紹介をしなくても良いのですか？零、私は菜々美（ななみ）よ。」
「すっかり忘れていたな！我が名は悠是（ゆうぜ）だ！」

なるほど…あったかい家庭で育ったんだなぁ〜。


ーーーいいな。羨ましいな。私も…そんな家庭に産まれてたらな。

悠是「今日は零の成長を祝ってご馳走を用意しているぞ！」
菜々美「ゆっくり休むといいわ。」

あったかいご飯、スープ、お肉も大きくて、サラダも豪華で…ここはなんだか心地良いな。


ーーー私も食べてみたかった。そんなご飯。

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その後は料理を食べてお風呂に入って（お風呂の広さもはや大浴場でびびったけど）歯磨きして寝た。
そして今日は…初めてクラスに行く。クラスに馴染めるかな？


ーーー始めは馴染めていたはずなのにな…

クラスは1年S組か…
ここだ…
（ガラガラ
扉を開ける。そしてその先には…普通の教室があった。あっ、そこは豪華じゃないんだ。にしても…1番乗りだ！早めに来た甲斐があったな〜。取り敢えず“才煌学園の導”を読んで校則をマスターするか〜。

…

うん！大体校則は把握したかな。まぁそこまで変わった校則は無いし問題ないかな。
（ガラガラ
！女の子だ。

「零様！零様は朝がお早いのですね。あら、私ったら…自己紹介が遅れました。私、蘭咲　杏莉（らんざき　あんり）です。よろしくお願いします。」
零「初めまして、蘭咲さん。私は空音　零です。こちらこそよろしくお願いします。」
杏莉「零様は真面目ですね。学園の導を読まれているなんて…流石です。」
零「様はいらないわ。この学園では平等だもの。」
杏莉「零さん？ですか？」
零「零でいいわよ。」
杏莉「本当にいいのですか？」
零「もちろん。」
杏莉「じゃあ、零！私の事も杏莉って呼んで！」
零「えっと…あ、杏莉？」
杏莉「そうです！杏莉です！これからよろしくお願いします！」
零「こちらこそよろしくお願いします。」

友達ができたし…悪いことばっかじゃないのかな？
（ガラガラ