雨が降る。
まるで私の心境を表してるみたいだ。
ねぇ、私が産まれた意味ってあったのかな？
なんて、誰も答えてくれないね。
終わりにしよう。
ここに居ても辛いだけだ。
死が救いだなんて思っていない。
死は終わりだ。
でも、もう良いの。
さようなら。
この世界。

この世界に、

私に、


意味なんて



無かったよ。

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速報です。○○県○○市○○町にて、18歳女性が高層ビルから飛び降りました。警察は自殺の可能性が高いとみて、詳しい経緯を捜査しています。

『いやぁ、幼い子供が自殺するなんて悲しいですね。』

『そうですね。未来ある若者が自殺してしまうのは…』

………

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「…さ…！」
「……ま！」
「…様！」
「零様！」

ん？あれ？私死んだはずじゃ…

「おはようございます。零様。」
「えっとここ…？」

見たことの無い部屋。明らかに豪華な物ばっかりで…なんかまるでお姫様の部屋みたいになってる…。というか…メイド？意味わかんない。というか、私が落ちたの高層ビルだし…生きてる訳が無い。なんで？ここどこ？

「零様？どうかしましたか？零様？」
「えっと…」
「着替えますよ。今日は学園入学の日ですよ。」
「…はい？」

えっと、つまり…どういう事だ。死んで知らない場所、転生？


…転生とか求めてない！

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あの後、医者に連れて行かれて、記憶の混濁があるって言われて…うん。敷地広っ、どこの王宮だよ？！
取り敢えず部屋に戻ってきた。

「えっと、私は蘭曲　冥（らんま　めい）。零様のメイドです。そして零様は空音　零様で、容姿良し、頭良し、性格良しの才色兼備でございます。」

めっちゃ私の事褒めるじゃん。ちょっと、ほんの少しだけ嬉しいかも…

冥「今日は才煌学園（さいこうがくえん）の入学の日になります。」

どうやら、私は才煌学園の新入生らしい。才煌学園はクラスがG〜Sで分かれているらしく、私はSクラス…つまり学園最高クラスらしい。…私には荷が重くない？ちなみに才煌学園は寮らしい。
取り敢えず説明してもらいながら着替えた。うん。服可愛いな。白のシャツに黒に白のラインが入ったリボンにロングスカート。はぁ、学校、か。…気が重いな。

冥「心配ですね。」

やっぱそっか。私なんかがSクラスでうまくやって生きるはずがな…

冥「愛されすぎて婚約者が出来てしまわないか。」

？？？
私ってなんなの？



死んだら転生とか聞いてない！