二次創作
ザ・ダークサイド
#1
星はもう、どこにも見えない。
遥か彼方の東の空が白み、夜闇に覆われていた森の木々が色を取り戻し始める。
時間がなかった。
その場で相対するのは異形と少年。
片や総身を無数の剣で構成された怪物
片や全身をくまなく己が血で染めた1人の少年
そして瀕死の怪物
少年が一歩を踏み出す
その刹那怪物の体の剣が彼の胸を貫通する。
そしてそれが最後の抵抗となった
怪物は死に少年は目が眩む痛みに耐える
戦いなどとは呼べない戦い、彼女の代わりの、自分を満足させるための行動
休んでる場合では無い
彼は近くにあったスコップを握り掛けてゆく
赤い血の足跡を残しながら走る
ようやく墓に辿り着く
彼はスコップを地面に突き立てた。
膝をつき、モグラかのように土を取り除く
指に地面の下から現れた鳶色の髪に絡まる
その奥で、死んだように眠っている愛しい頬から、何度も伝った涙の跡を見た。
無理もない。それだけ酷いことをした。そしてこれから、もっと酷いことをするだろう
だが少年は身勝手にも祈る。
ー願わくば、彼女が俺を許してくれますように
遥か彼方の東の空が白み、夜闇に覆われていた森の木々が色を取り戻し始める。
時間がなかった。
その場で相対するのは異形と少年。
片や総身を無数の剣で構成された怪物
片や全身をくまなく己が血で染めた1人の少年
そして瀕死の怪物
少年が一歩を踏み出す
その刹那怪物の体の剣が彼の胸を貫通する。
そしてそれが最後の抵抗となった
怪物は死に少年は目が眩む痛みに耐える
戦いなどとは呼べない戦い、彼女の代わりの、自分を満足させるための行動
休んでる場合では無い
彼は近くにあったスコップを握り掛けてゆく
赤い血の足跡を残しながら走る
ようやく墓に辿り着く
彼はスコップを地面に突き立てた。
膝をつき、モグラかのように土を取り除く
指に地面の下から現れた鳶色の髪に絡まる
その奥で、死んだように眠っている愛しい頬から、何度も伝った涙の跡を見た。
無理もない。それだけ酷いことをした。そしてこれから、もっと酷いことをするだろう
だが少年は身勝手にも祈る。
ー願わくば、彼女が俺を許してくれますように
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