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あの星を目指して

#1

0 Meeting with you, my precious one

「お父さん!速く速く!」

 十歳程の男の子が走り出す。
 ここは宇宙博物館。
 この子どもが憧れる、宇宙船を間近で見られる場所だ。
 
「「うわ~かっこいい~」」

 男の子は、ん?、と隣を見る。
 同じような表情で、隣の女の子がこちらを見ている。
 
「なんだおまえ、女がこんな所くんなよ」

「はぁ!?なによあんた!これだから、表面しか見てない男子は…」

「なんだと!じゃあ、この宇宙船の名前、打ち上げた年、誰がキャプテンだったか、全部言えるのか?俺は言えるぜ!名前はレジリエーション、打ち上げは19XX 年…」

「そんなこと、私だって言えるわよ!私が言いたいのは、なんでこの宇宙船が作られたのか、この宇宙船の成果とか…そういうことを言ってるの!分かる?」

「う…」

「いいわ、そんなに言うぐらいなら勝負よ!」

「な、なにでだよ…?」

「さすがに、宇宙飛行士採用試験のことは知ってるわよね?」

「も、もちろんだ!俺は宇宙飛行士になるために、英語、中国語、他にもたくさん勉強しているんだ!」

「そう、合格率が0.5%を切る、選ばれし人しか受かれない試験。先に宇宙飛行士になったほうが勝ち」

「いいぜ、その勝負受けてやるよ」

「あ、名前だけ教えて。あなたが宇宙飛行士になってもわからないから」

「俺は空知川 佑人、10歳だ」

「私は春岡 夕華、11歳よ。それじゃ、私行くから」

「おう」



 男の子が呟くように、脳に刻み込んだ。
「はるおか…ゆうか…」

 女の子も同じように、繰り返す。
「そらちがわ…ゆうと…ね」

作者メッセージ

(^ー^)

2025/04/26 22:58

aむ雷 ID:≫ 041JsGYGfUrmU
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